重岡銀次朗、世界王座奪取ならず 3Rに偶然のバッティングで王者が負傷…続行不可能で無判定試合

級5位の挑戦者・重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦。3R、2分48秒で両者偶然のバッティングにより発生したバラダレスのダメージがひどく続行不可能でストップ。無判定試合となった。重岡のデビューからの連勝が8でストップした。

コーナーポストでうつむく重岡銀次朗【写真:津高良和】
コーナーポストでうつむく重岡銀次朗【写真:津高良和】

セミファイナル

ボクシング興行「3150FIGHT vol.4」(2023年1月6日・エディオンアリーナ大阪第一競技場=ABEMAで全試合無料生中継)セミファイナル、IBF世界ミニマム級(47.6キロ以下)タイトルマッチ

 同級5位の挑戦者・重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ダニエル・バラダレス(メキシコ)に挑戦。3R、2分48秒で両者偶然のバッティングにより発生したバラダレスのダメージがひどく続行不可能でストップ。無判定試合となった。重岡のデビューからの連勝が8でストップした。

 1R、2分過ぎに重岡の左がクリーンヒット。2R早々には鋭く踏み込んでのボディーもヒットさせた。3R終盤には偶然のバッティングにより試合がストップ。バラダレスのダメージが大きく、レフェリーが試合続行不可能と判断し試合終了となった。試合の前半でのアクシデントとなるため、規定により無効試合となった。

 23歳の重岡はプロで全勝、アマでも56勝1敗で、唯一の敗戦は兄・優大との対戦を棄権したもので、事実上無敗だ。2019年7月にWBOアジアパシフィックミニマム級王座決定戦で勝利。日本男子タイ記録となるデビュー4戦目で地域タイトルを手にした。2度防衛後に返上。昨年3月には日本ミニマム級王座決定戦で勝利し王座獲得。初防衛後に返上していた。

「3150FIGHT」のファウンダーを務める亀田興毅氏が「とんでもない怪物。チャンピオンになったら20回ぐらいベルトが動けへんやろ」と評していた。

次のページへ (2/2) 【写真】コーナーで苦悶の表情を浮かべる王者ダニエル・バラダレス
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