俳優の中井貴一が6日、都内で行われた映画『嘘八百　なにわ夢の陣』の公開記念舞台あいさつに登壇した。中井は「私は基本的に初日が明けるまで自分の映画は見ない主義。今日をもって初めて見ることができる」と安堵の表情を浮かべた。

　同作は中井貴一、佐々木蔵之介がダブル主演を務め、骨董コンビの痛快バディーぶりでヒットを飛ばした映画『嘘八百』シリーズの第3弾。これまでの利休（堺）、織部（京都）に続き、今作では満を持してなにわ・大阪を舞台に、豊臣秀吉の縁起物「秀吉七品」の中で唯一所在不明のうつわ「鳳凰」を巡る丁々発止とだましだまされの化かし合いが描かれる。今作では新たに関ジャニ∞の安田章大、中村ゆりが登場。この日は中井、安田、中村、友近、武正晴監督が登壇した。

　この日はスケジュールの都合でダブル主演の佐々木の登壇はかなわなかったが、代わりにビデオメッセージが到着。佐々木はメッセージの中で「酒に酔ってあいさつにこれない」とジョークで会場を笑わせたが、中井は「呂律（ろれつ）がまわってなかった」「これは本当ですね」と真に受けて神妙な面持ち。「蔵之介くんのご実家は京都の有名な酒蔵ですから、『ウチは水道をひねると日本酒が出る』って本当に言っているんですよ」と佐々木の素顔について明かし、さらに「日本酒って言わないんですよ。お米のジュースって呼ぶんですよ」と暴露していた。

　中井は今年チャレンジしたいことを問われると「この『嘘八百』を海外で撮影する！」と宣言。「陶器は日本だけではなく海外にもある。（これまでの作品の）オールスターでその陶器を探しにいくためには、お客さんに入ってもらわないといけない」とアピールすると、武監督も「1作目からずっとチャレンジしている夢のような話。ちょっとでも近づきたい」と同調していた。