【新日本】武藤敬司、ラストマッチであわや“ムーンサルト” 棚橋弘至が必死に止める

武藤敬司&棚橋弘至&海野翔太組が内藤哲也&SANADA&BUSHI組に勝利した。最後は海野がデススライダーを放ち、片エビ固め。9分20秒で3カウントを奪った。

武藤敬司がムーンサルトを飛ぼうとするのを止める棚橋弘至(左)【写真:山口比佐夫】
武藤敬司がムーンサルトを飛ぼうとするのを止める棚橋弘至(左)【写真:山口比佐夫】

今年2月21日のプロレスリング・ノアのリングで引退

新日本プロレス WRESTLE KINGDOM 17(1月4日、東京ドーム)第6試合、30分1本勝負 武藤敬司 新日本ラストマッチ

 武藤敬司&棚橋弘至&海野翔太組が内藤哲也&SANADA&BUSHI組に勝利した。最後は海野がデススライダーを放ち、片エビ固め。9分20秒で3カウントを奪った。

 BUSHIはグレート・ムタをオマージュしたコスチュームで入場。予想もできなかった登場に会場のボルテージは上がる。SANADAは鬼の仮面を、内藤哲也は純白のコスチュームで会場にあらわれる。

 海野、棚橋が現れると、武藤の煽りVTRが流れる。新日本プロレス、東京ドームの最後の花道を歩く。会場からは武藤コールも起こる。リングに上がるとこの日1番の歓声が起きる。「武藤、武藤、武藤!」と会場のあらゆる場所から声が上がった。

 ゴングが鳴る直前、棚橋と海野の両者が前に出ようとすると武藤が制し、先陣を切った。対する内藤哲也&SANADA&BUSHI組は“武藤の”全日本でデビューしたSANADAが1人目として出てきた。

 開始からフルスロットルだ。SANADAがスワンダイブ式ミサイルキックにムーンサルトと大きな技を続々と繰り出した。武藤も負けていない。シャイニングウィザードを見舞い、相手をスタンさせると、コーナーポストを登っていく。

 飛ぶのか? と会場の観客も期待と不安の歓声を送る。ここで棚橋が止めに入る。武藤の膝は爆発寸前、ドクターストップがかかっているからだ。気持ちの乗ってしまい危うくムーンサルトを出してしまうところだった。

 他にも海野が内藤をSTFで捕まえ、棚橋がBUSHIをテキサスクローバーホールドで武藤が4の字固めをセルリアンブルーのマットの上で披露するなどファンの心を揺さぶる試合展開だった。

 最後は棚橋がBUSHIにカウンターのスリングブレイド。そのままBUSHIを起こし、フィニッシュの準備へ。そのまま武藤がシャイニングウィザードを放った。その後、海野がデススライダーを繰り出し3カウントを奪った。

 武藤は、今年2月21日のプロレスリング・ノア東京ドーム大会で引退する。1984年に新日本でデビュー。蝶野正洋、橋本真也との闘魂三銃士として活躍。全日空プロレス、WRESTLE-1を経て、21年2月にプロレスリング・ノアに電撃入団していた。

次のページへ (2/2) 【写真】豪快にシャイニングウィザードを放つ武藤敬司
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