大泉洋、映画吹き替えで本格ミュージカル初挑戦 ボイステストもパス「とんでもない難しさ」
俳優の大泉洋が、3月24日に日本公開となる映画『シング・フォー・ミー、ライル』(原題:LYLE,LYLE,CROCODILE)の日本語吹替版キャストを務めることが5日に発表された。
映画『シング・フォー・ミー、ライル』 主人公の吹き替え
俳優の大泉洋が、3月24日に日本公開となる映画『シング・フォー・ミー、ライル』(原題:LYLE,LYLE,CROCODILE)の日本語吹替版キャストを務めることが5日に発表された。
本作は、映画『グレイテスト・ショーマン』、『ラ・ラ・ランド』の音楽スタッフが贈るミュージカル映画。ショーマンのヘクターをオスカー俳優のハビエル・バルデムが演じ、ニューヨークを舞台に“歌うワニ”のライルがその歌で人間と心通わせる様子を、ドラマティックなオリジナル楽曲と心弾むポップソングから成るミュージカルナンバーとともに描き出す。
このたび、オリジナル版では世界的シンガー・ソングライターのショーン・メンデスが務めた、言葉を話さず、歌でしか想いを伝えられない主人公・ワニのライル役の日本語吹替版キャストに、大泉が決定。かねてから歌唱力には定評がある大泉だが、本格的なミュージカルはこれが初挑戦となる。
2022年夏から歌のレッスンに集中的に取り組み、英語詞のオリジナル曲をマスターしてボイステストをクリア。その歌声は、審査したアメリカのクリエイティブ・スーパーバイザーも「スウィートでエモーショナルで、純粋で温かった」と絶賛するほど。おしゃべり上手な国民的俳優の大泉は今回、台詞(せりふ)を封印。「あれは『歌』ではなく、紛れもなく『芝居』だった」と語る渾身(こんしん)の歌声で、繊細に色鮮やかにライルの想いを伝え、ハリウッドの一流スタッフが手掛けた本格ミュージカル映画で新境地に挑む。
また今回の情報解禁に併せ、ボイステスト当時の様子や、源頼朝に扮(ふん)した姿で練習したエピソードなどを、大泉ならではのユーモアたっぷりに語り尽くした特別インタビューも公開された。
大泉のコメント全文は以下の通り。
○大泉洋
「初めてこの仕事のオファーを受けた時は、『何故僕?』と思いました。台詞はない。歌うだけのワニのライルの日本語吹き替えだと。しかも、本国アメリカでは、ショーン・メンデスがライルの歌声を担当している。私でも知っていた、あの若くて、めちゃくちゃ歌の上手い、そしてすごいイケメンの彼。さらに『なんで僕に?』と思ったのですが。その全てが逆に面白くなってしまって、つい受けてしまいました。日本の皆さんすみません。アメリカではショーンですが、日本の吹き替えは大泉洋です。日本だけオッサンですみません。そんな軽い気持ちで受けてしまったのですが、とんでもなく、努力が必要な仕事で大変でした。
ライル役をやるにあたってまず、オファーされたにも関わらず、本国アメリカのテストをパスしないといけないことから始まり、それに向けて歌のレッスン、そしてパスしたのちの本番の歌入れのとんでもない難しさ。ただ上手く歌えば良いわけではないその難しさに、まいりました。あれは『歌』ではなく、紛れもなく『芝居』でございました。22年の夏から秋にかけてとても充実した期間を過ごさせていただきました。ショーンと向き合い続けた日々でした。ありがとうショーン。いつか君と会って、俺たちやったぜとハグしたいです(笑)。とにかく素晴らしい音楽にあふれた、子供から大人まで全ての人々が楽しめる映画です。ぜひ、映画館でご覧ください。ショーンも最高ですが、もしよろしければ吹き替え版もよろしくお願いします(笑)」