世界席巻の韓国エンタメ…日本で再始動のリュ・シウォン「チャレンジング」「怖いくらい」

韓国出身の歌手で俳優のリュ・シウォン(50)がENCOUNTの取材に応じ、K-POPを中心に世界で躍進する「韓国エンタメ」について語った。パワーアップした理由、芸能界における日韓の違いにも言及した。自身は、韓流ブーム初期の2004年から多くのファンを獲得。その絆は深いものがある。00年春以降は、コロナ禍で家族と過ごす時間を大切にしていたが、今後は精力的に活動する意向。今月23日には、約3年ぶりにディナーショーを開催しており、1月には、大阪、東京で約4年ぶりにコンサートを開催する。

インタビューに答えたリュ・シウォン
インタビューに答えたリュ・シウォン

来年1月に日本で4年ぶりにコンサート開催

 韓国出身の歌手で俳優のリュ・シウォン(50)がENCOUNTの取材に応じ、K-POPを中心に世界で躍進する「韓国エンタメ」について語った。パワーアップした理由、芸能界における日韓の違いにも言及した。自身は、韓流ブーム初期の2004年から多くのファンを獲得。その絆は深いものがある。00年春以降は、コロナ禍で家族と過ごす時間を大切にしていたが、今後は精力的に活動する意向。今月23日には、約3年ぶりにディナーショーを開催しており、1月には、大阪、東京で約4年ぶりにコンサートを開催する。(取材・文=ENCOUNT編集部ディレクター・柳田通斉)

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長く続けたヘアスタイルをチェンジ「若く見えますか?」

――今月23日、ザ・リッツ・カールトンホテル東京でクリスマスディナーショーを開催されました。久しぶりのステージを終えての感想は。

「久しぶりにファンの前に歌えたことをうれしく思います。とても緊張しましたが、皆さんとは長いお付き合いなので、ひとたびお顔を拝見したら、落ち着いて歌うことができました。皆さんと再会するにあたり、長い間、横から流して前髪をおろしていたヘアスタイルをセンター分けにしました。実はデビュー当時と同じなのですが、新しい雰囲気にするために1か月半前に切りました。若く見えますか?(笑)」

――ディナーショーなので、お客さんの顔もよく見えたと思います。顔見知りの方が多いですか。

「日本での活動は19年目になりますが、初期からファンでいてくださる方が多いです。なので、お顔を見て『ああ、この方も、この方も』という感じで、うれしくなりました」

――長い間、ファンでいてくれることをどう思いますか。

「とてもありがたいです。外国人の私がこうやって、18年も活動できることは簡単ではないと思います。そして、来年もコンサートをできることがうれしいです」

――リュさんは、04年に放送された連続ドラマ「美しき日々」で話題になりました。当時は韓流ブームの初期ですが、韓国のエンターテインメントは今、日本だけでなく、世界の各国で支持されています。

「特にK-POPの勢いとパワーはすごいですね。BTSが世界への扉を開き、今年はガールズグループのBLACKPINKが米ビルボード・チャートで1位を獲るほどになりました。想像がつかなかったポジションですし、怖いくらいです」

気になったLE SSERAFIMのカズハ「調べてみたら…」

――K-POPのガールズグループには、日本人もメンバーになっていますし、続こうとする少女たちも多数います。

「そういえば、LE SSERAFIM(ル セラフィム)にも日本人メンバーがいますよね。私はカズハさんが気になって、調べてみたら日本人と知って驚きました。BLACKPINCKにはタイ出身のメンバーもいますよね。彼女たちに続きたいという思いは、とても理解できます」

――K-POPだけでなく、ドラマ、映画も海外でヒットし、出演者も評価されています。

「Netflixでシリーズ配信されているサバイバルドラ『イカゲーム』の主演俳優(イ・ジョンジェ)が、海外で大きな賞を受賞しています。素晴らしいことです。私も多くのドラマに出演してきましたが、今はテレビ作品よりもOTT(動画配信サービス)向けの作品が人気の時代です」

――韓国のエンタメが成長してきた主な理由は。

「『イカゲーム』もそうですが、チャレンジングな精神です。とても冒険的でリスクがあっても、ヒットすればリターンも大きい。その部分があって今、世界で認められる流れになっていると感じます。逆に日本の芸能界は、きちんと準備をして体系的に物事を考え、安定的な印象です。それはそれでいいとは思うのですが」

――韓国のエンタメが世界で評価される流れの中、自身の活動をどう考えますか。

「まずは、こういう時代になったことを誇らしく思います。あとは、『もう少し後に産まれていたら、私もこの流れに乗れたのでは』とも思います(笑)」

――コロナ禍が始まってから3年の過ごし方は。

「日本に来られなかったことは残念ですが、ちょうどコロナが始まった頃に結婚をしたので、しばらくはゆっくりと新婚生活を送っていました。カーレースは昨夏まで続けていましたが、スポンサーもコロナ禍でダメージを受けてしまいました。ただ、レースへの情熱は失っていないですし、状況が良くなれば再開して、日本でも走りたいと思います」

――韓国では、既に芸能活動を再開したそうですね。

「バラエティー番組に出たりしています。今、TV CHOSUNの『浪漫非泊~集団家出~』というバラエティー番組が放送中ですが、漫画家のホ・ヨンマン先生と俳優のシン・ヒョンジュンさんと私が出演しています。3人の男たちが、大自然の中で非泊(野宿)をしながらフリースタイルで旅をする番組で、とても話題になっています。ドラマには特別出演という形で出ていますが、自分に合う役があれば、OTT向けの作品に出るのもいいと思っています」

――日本では、1月16日、17日にクールジャパンパーク大阪WW ホール(大阪)で、19日、20日にLINE CUBE SHIBUYA(東京)でコンサートを開催されますね。

「はい。コロナ禍で長く皆さんと会えなかった分、一人の人間として、家族のような関係になっているファンの愛情、思いに応えていきたいです」

――どんなコンサートにしたいですか。

「2部構成で1部はバラードの曲が中心です。2部はアップテンポな曲を多くしてダンスをしながら、みなさんと遊びたいですね。とにかく、楽しめるものにしたいです」

――ところで、ゴルフが得意だと聞きました。

「ゴルフは私の癒やしです。実は今年、2回もホールインワンをしました。ビックリしています(笑)。ベストスコアは77でアベレージは80台前半です。こからも仕事を頑張りながら、スポーツも楽しんでいきたいです」

□リュ・シウォン
1972年10月6日、ソウル市生まれ。東国大演劇映画科卒。92年から俳優業を始め、ドラマに多数出演。大ブームとなった「冬のソナタ」に続いて、NHKで放送された出演作の「美しき日々」を契機に、2004年から日本でも活動。同年、リリースしたファーストアルバム「約束」が大ヒットし、音楽活動を本格化。08年には東京ドーム公演を2日間開催し、約8万人を動員した。その後もコンサートなどを重ね、約130公演になる。俳優業では07年にNHK連続テレビ小説「どん約晴れ」、TBS系連続ドラマ「女子デカ!―女子刑事―」などに出演。音楽、バラエティー番組にも多数出演している。趣味はドライブ、スキー、ゴルフなど。180センチ。血液型O。

次のページへ (2/2) 【写真】今月23日のクリスマスディナーショーでトークするリュ・シウォン
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