「あっちはエンタメで我々はリアルファイト」 最高のカード揃えたRISE代表のプライド

年間最大級の立ち技格闘技イベント「Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022」(東京・両国国技館=ABEMAで全試合完全生中継)が25日行われる。RISEからは原口健飛、山田洸誓、那須川龍心ら。シュートボクシング(SB)からは海人や笠原弘希らが出場。GLORYとの対抗戦「RIVALS」は6試合行われ、日本を代表するファイターが海外勢と真っ向勝負する。豪華カードがズラリとそろったクリスマスの祭典へ、伊藤隆代表がインタビューに応じ、見どころを語った。

クリスマスに超豪華カードが実現
クリスマスに超豪華カードが実現

RISEの伊藤隆代表インタビュー

 年間最大級の立ち技格闘技イベント「Cygames presents RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022」(東京・両国国技館=ABEMAで全試合完全生中継)が25日行われる。RISEからは原口健飛、山田洸誓、那須川龍心ら。シュートボクシング(SB)からは海人や笠原弘希らが出場。GLORYとの対抗戦「RIVALS」は6試合行われ、日本を代表するファイターが海外勢と真っ向勝負する。豪華カードがズラリとそろったクリスマスの祭典へ、伊藤隆代表がインタビューに応じ、見どころを語った。(構成=角野敬介)

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 立ち技打撃格闘技の中で、これだけの外国人を呼んでやる大会って久々だと思うんですよ。私自身もワクワクしているし、もちろん選手たちもやる気だと思うし、見に来てもらう人には期待してもらって構いません。今見せられる最大限のカードを組めたんじゃないかなと思っています。

 特にメインの原口健飛、セミファイナルの海人、彼らがどういう戦いをするのか。相手も強いですが、しっかりと差を見せつけて勝って欲しい。ベストはKOですけど、判定になったとしても白黒をつけてほしいなというのはありますね。

 山田は今回が引退試合ですが、過去最強の相手(GLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオ=タイ)です。完全燃焼してほしい。最後なんで、悔いが残らないようにやってもらいたい。僕が現役だったら、最後に最強の相手をぶつけられるなんて最高だと思うんですよ。彼自身も、多分同じ感覚だと思うんですね。だから、持っているものを全部出し切ってほしい。

 まだ30歳で「THE MATCH」にも出て、今が1番いい時じゃないかという思いもあります。ただ結婚もして、自分でジムをやっている。もったいないという気持ちもありますが、落ち着いたらまた戻ってこないかなとか思ったりもします。でも彼が決めた人生なんでね。彼の決めた道を応援するしかないです。

 対抗戦に関しては、もちろん全試合に注目してほしいんですが、それ以外にもぜひ見てほしいのは志朗と鈴木真彦の対戦。この階級では、日本人対決で唯一残されたカードだと思ってます。

 RISEの魅力は“リアルファイト”というところにあります。結局のところ、なぜ格闘家をやってるかというと、モテたいとか、お金稼ぎたいとかもあるんだろうけど、第一に誰よりも強くありたい、自分の強さを証明したいというものではないでしょうか。僕らは、そこの根本をシンプルに突き詰めてやっているだけです。そこからスーパースターが生まれる。
試合をする事の道順をしっかり整理しないと。ベース(強くなる)をしっかりすれば付加価値は後から付いてくる。

 勝負の世界は、リスクのあるマッチメイクじゃないと面白くないですよね。「THE MATCH」の那須川天心―武尊選手みたいな、ある意味で残酷なものもありますが、だからこそ盛り上がると思うし、だから僕は“勝負”というものを提供していきたいと思っています。

 RISEとして2022年を振り返って、最も大きかったのは4月の天心のRISE引退と、THE MATCHの2つです。THE MATCHに関しては、 軽い階級でも東京ドームを埋められるんだということを証明できた。沢山の選手たちが輝いた。そういう意味でも実現できたことは、すごくよかった。

 一方で新たなスタートだとも思っています。(K-1との)対抗戦はまたできたらと思っていますが、やるからには盛り上がらないと意味がない。例えば来年やったとしても絶対に盛り上がらない。盛り上げていく、導火線のようなものを作っていかなければいけません。天心と武尊選手のように、どっちが強いんだろうという土俵に上がれるような選手をまずは作ることが必要です。

 さらにその先も考えなければなりません。どっちが強いんだっていうことも大事ですが、じゃあ勝った選手にはその先何があるのか。今度はさらに強い相手を求めて世界と戦っていくとか、そういった路線を整備していくことが大事だと思っています。そうでないと、THE MATCHで勝った選手はどこを目指すんだと。

 今年から「GLORY」(世界的なキックボクシング団体)と提携を結んだのもそうですし、GLORYに限らず海外のイベントとも話もしています。日本をクリアしたら、世界と戦わせる。そういう道を作っていきたいですね。2023年はワールドシリーズのトーナメントも再開できればと思っています。特に53キロ~55キロの軽い階級は層が厚いので、実現させたいなと。

クリスマス決戦へ向けて直前まで準備に追われるRISE伊藤代表
クリスマス決戦へ向けて直前まで準備に追われるRISE伊藤代表

話題のイベントは「見ていて面白いことも多々ある」

 今年は様々な角度から格闘技から注目を集めたように感じています。プロ同士の競技ではない、いわゆる格闘技エンターテインメントが流行しました。僕はやっぱりリングに上がる格闘家は、アスリートじゃなきゃいけないと思うんですよ。ちょっと鍛えただけで、上がれるもんじゃいけないと思うし、怪我のリスクもあります。話題先行型というか、それは続かないんですよ。

 強い選手に付加価値がつくから(話題として)広がるわけで、根底に強さというものをもってなければ、もう未来はない。ただ、そういうエンタメをやることによって、格闘技に興味持った人たちが増えて、ほかのイベント見に行くとかはあるかもしれない。否定はしないんですけど、あくまでも我々はアスリートとアスリートを戦わせたいという部分があるんで、そこはブレちゃいけない。話題とか、キャラクターとかが先行すると未来がなくなって、早い時点で衰退していくのではないでしょうか。

 話題のイベントは、見ていても面白いことも多々あるんです。だから繰り返しになりますが、否定はしないです。やっぱり一般のファンからしたら、1分間で勝敗を決めるというのは面白いですよね、よく考えたなと。だから、これだけ浸透しているんだと感じています。ただ我々はやってるものが違う。あっちはエンターテインメントで我々はリアルファイト。しっかり差別化したい。そういう意味でも選手には自信と誇りを持って欲しいし、プロ選手達は同じ考えだと思います。

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