紅白初出場のK-POPガールズグループが見逃せない理由 グローバルな人気を目撃できる機会

NHKは22日、大みそかに放送する第73回紅白歌合戦の曲目を発表した。K-POPガールズグループとして初出場を果たした6人組のIVE(アイヴ)は「ELEVEN -Japanese ver.-」を、同じく5人組のLE SSERAFIM(ル セラフィム)は「FEARLESS -Japanese ver.-」を披露する。

紅白初出場のLE SSERAFIM【写真:Getty Images】
紅白初出場のLE SSERAFIM【写真:Getty Images】

宮脇咲良参加のLE SSERAFIMは紅白初出場に合わせて日本デビュー

 NHKは22日、大みそかに放送する第73回紅白歌合戦の曲目を発表した。K-POPガールズグループとして初出場を果たした6人組のIVE(アイヴ)は「ELEVEN -Japanese ver.-」を、同じく5人組のLE SSERAFIM(ル セラフィム)は「FEARLESS -Japanese ver.-」を披露する。

 両グループともにデビュー以降、日本での活動はまだ数えるほどなのになぜ紅白に初出場できたのか? という疑問を持つ視聴者は多いだろうが、今回の紅白歌合戦のテーマは「LOVE & PEACE-みんなでシェア!」。IVEもLE SSERAFIMも、実はこの“シェア”というテーマにぴったり合っているのだ。

 IVEのYouTube公式チャンネルのMV再生回数(23日現在)は「ELEVEN」と「LOVE DIVE」がそれぞれ1億7000万、「After LIKE」が1億4000万となっており、TikTokでもカバーダンスが続々とアップされている。一方のLE SSERAFIMは世界的な人気を誇るBTSが所属する大手芸能事務所・HYBE傘下のレーベルSOURCE MUSICに所属しており、日本人メンバーのSAKURA(宮脇咲良)とKAZUHA(中村一葉)が加わっている。今年5月2日に初ミニアルバム「FEARLESS」でデビューし、10月17日には2枚目のミニアルバム「ANTIFRAGILE」を発売した。「FEARLESS」は日本、ブラジル、シンガポール、インドネシア、チリなど世界13か国と地域のiTunesトップアルバムチャートで1位を達成し、タイトル曲のYouTube公式動画再生回数はそれぞれ1億3000万回、8000万回以上という人気だ。

 世界に目を向けると、両グループともグローバルな人気を不動のものとしている。NHKは“シェア”について「紅白をテレビやラジオで楽しみながらスマホやPCでシェアして欲しい。感じた事をつぶやいてシェア! 写真や動画をシェア!」と説明している。その文脈からすると、IVEもLE SSERAFIMも世界中で“シェア”されている注目の存在だと言える。

 ただ、人気の高さは国外だけではないことには留意が必要だ。K-POPにあまり触れていない人は驚くかもしれないが、IVEは女子中高生の間で今年はやったものをランキング化した「JC・JK流行語大賞2022」の「ヒト部門」で1位に輝いている。LE SSERAFIMは、SHIBUYA109が来年1月2日~15日の期間に行う冬のキャンペーンセールのモデルに選ばれた。期間中、SHIBUYA109の内外観にLE SSERAFIMのクールなビジュアルが掲出されることになる。若者の街のど真ん中にLE SSERAFIMの姿が登場することそれ自体、若者層への影響力の大きさを物語っている。

 そのLE SSERAFIMは、11月16日に行われた「紅白」の初出場組会見に出席し抱負を語った。その際は日本語曲のストックがない状態だったため、本番のステージで何を歌うのか注目されたが、同25日に日本デビューを発表。23年1月25日に日本1stシングル「FEARLESS」を発売する。まさに紅白初出場にタイミングを合わせるかのようだった。

 当日のパフォーマンスはグローバルな人気を意識したスペシャルなものになるはずで、グローバルな人気を目撃できる絶好の機会でもある。日本人メンバーによる日本語トークも見逃がせない。

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