韓国ドラマに席巻されていたNetflixの日本ランキングに異変が起きている。満島ひかりと佐藤健がダブル主演を務めるNetflixオリジナルシリーズ「First Love 初恋」が日本のテレビ部門TOP10で3週連続1位を達成したのだ。同ドラマは台湾、香港、フィリピンなどでもTOP10入りしている。日本作品はアニメの人気が根強いが、同作のヒットで日本ドラマの存在感の高まりも期待されている。（※以下、ドラマの内容に関わる記述があります）

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「First Love 初恋」は満島ひかりと佐藤健がダブル主演する切ないラブストーリー。99年に発表され空前の大ヒットとなった宇多田ヒカルの「First Love」とその19年後に発表された「初恋」という2曲にインスパイアされて製作された。北海道で出会った男女の20年にわたる人間ドラマを万感の思いで描いている。監督・脚本は「天使の恋」（09年）、「ケランハンパン」（12年）などの作品がある寒竹ゆり氏。物語は90年代後半の北海道から始まる。高校生の也英（やえ：八木莉可子）と晴道（木戸大聖）は引かれ合い互いに恋に落ちる。付き合い始めた也英は東京の大学に進学、CA（客室乗務員）を目指して海外留学も決めた。

　一方、晴道は自衛隊パイロットを目指しており也英と遠距離恋愛を続けていたが、ささいなことでけんか別れしてしまう。その後、也英は悲運の交通事故で逆行性健忘症を患い晴道との記憶を失ってしまう。20年後、大人になった也英（満島ひかり）は北海道でタクシー運転手として、晴道（佐藤健）は警備会社で働いていた。ある日、晴道は偶然すれ違ったタクシーの運転席に也英の姿を見つけ彼女を探し出そうとする。出演はほかに夏帆、美波、中尾明慶、濱田岳、向井理、井浦新、小泉今日子ら。

　11月24日から世界配信された「First Love 初恋」は初週（11月21～27日集計）にグローバルTOP10（非英語部門）で8位入り。2週目（11月28日～12月4日集計）は5位、14日に発表された3週目（12月5日～11日集計）は9位と3週連続でTOP10にランクイン。舞台となっている北海道は観光地としてアジアから人気が高いためか、直近で台湾1位、香港2位、インドネシア4位、フィリピン6位、シンガポール7位となっている。日本では初登場1位となり3週連続1位を維持している。

　日本のドラマ部門TOP10は以下の通り。2位韓国ドラマ「夫婦の世界」、3位米ドラマ「ウェンズデー」、4位日本アニメ「ジョジョの奇妙な冒険」、5位同「スパイファミリー」、6位韓国時代劇「シュルプ」、7位日本アニメ「チェンソーマン」、8位日本ドラマ「ごめんね青春！」、9位韓国ドラマ「ペーパー・ハウス・コリア統一通貨を奪えパート2」、10位日本アニメ「ブルーロック」。「First Love 初恋」に出演した満島は「ごめんね青春！」にも教師役で出演している。

　一方、今週のグローバルTOP10（非英語部門）を見ると1位コロンビアドラマ「The Unbroken Voice」、2位同「Til Money Do Us Part」（コロンビア）、3位韓国時代劇「シュルプ」。その他、4位の「財閥家の末息子」、7位の「ペーパー・ハウス・コリア：統一通貨を奪えパート2」、10位のアニメ「外見至上主義」が韓国作品となっており、依然として韓国作品の人気ぶりがうかがえる。