現地観戦の内山高志氏、井上尚弥戦の雰囲気明かす 防戦一方のバトラーに「静かになってた」

ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11R・KO勝利。アジア人初となる4団体統一の偉業に現地で観戦したプロボクシングの元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏が振り返っている。

内山高志氏(2015年撮影)【写真:Getty Images】
内山高志氏(2015年撮影)【写真:Getty Images】

井上尚弥はアジア人初となる4団体統一の偉業

 ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者ポール・バトラー(英国)に11R・KO勝利。アジア人初となる4団体統一の偉業に現地で観戦したプロボクシングの元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者・内山高志氏が振り返っている。

 内山氏は「現地観戦の内山『尚弥選手の凄さ!』『スーパーバンタムでも…』『バトラーは○○が無かった』」と題して1本の映像をアップ。

「本当に圧勝ですごかった」と井上の強さを手放しで称賛したうえで会場にいることで感じた雰囲気について言及した。

「8、9、10くらいでだいぶ会場も静かになっちゃってた。ボクシングってゲーム作るのも相手次第なんだよ。ひとり強すぎても盛り上げに欠けるんですよね」

 静かになったのはバトラーの戦い方だった。「(試合が)11R行ったっていうのは試合内容をまだ見ていない人は、意外と相手頑張ったのかな攻めあぐねたのかなって思うかもですけれど、あれはねどうなんですかね。バトラーに勝ちたいって気持ちが全然見えなかったですよね」と振り返る。

 その上で「ガード固めて、ほとんど手を出さないで動いて動いてっていう感じ。それじゃあ(井上も)なかなか倒しにいけないですよね。そんな相手でもちゃんとしっかり倒したところは井上選手の強いところですよね」と絶賛した。

 内山は「俺が思うにはスピードとパンチが予想以上だぞと思っちゃったんですよね。あとは逃げるのみって感じでしたよね」とバトラーの心理を分析。また「珍しく井上選手もあおったりしていた。自分自身が試合をしていて何も面白くなかったと思うんですよ。ヒリヒリしないというかね」と井上に対する同情にも似た感情を口にした。

 会場でバトラー陣営なら何と声をかけるかと聞かれたという内山。その答えは「そもそも実力が違うから、いくしかないとしか言えない。それしか言えないっすね。それぐらい差がありますね」と笑っていた。

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