映画「パラサイト 半地下の家族」日本で舞台化が決定 2023年6月より東京・大阪で上演

映画「パラサイト 半地下の家族」(2020年、ポン・ジュノ監督)が、「COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』」として日本で舞台化されることが8日、分かった。来春オープンするTHEATER MILANO-Zaでの公演を皮切りに、23年6月より東京・大阪で上演される。

日本での舞台化が決定した「パラサイト 半地下の家族」【画像:(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED】
日本での舞台化が決定した「パラサイト 半地下の家族」【画像:(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED】

日本版では90年代の関西が舞台に

 映画「パラサイト 半地下の家族」(2020年、ポン・ジュノ監督)が、「COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』」として日本で舞台化されることが8日、分かった。来春オープンするTHEATER MILANO-Zaでの公演を皮切りに、23年6月より東京・大阪で上演される。

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 同作は19年に韓国で公開され、観客動員数は1000万人を突破。日本でも瞬く間に大ヒットとなり、20年に公開された外国映画の中では最高の興収を記録したことでも記憶に新しい作品。第72回カンヌ映画祭で韓国映画“初”となるパルム・ドールの受賞を果たし、第92回米アカデミー賞では非英語作品として史上初の作品賞受賞のほか監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の計4部門受賞という快挙を成し遂げた。

 アジア圏の映画として初の米アカデミー賞作品賞を受賞した“革命的な映画”といえる本作のメガホンをとったのは「グエムル-漢江の怪物-」、「母なる証明」で知られる名監督ポン・ジュノ。社会問題化している「格差社会」というテーマを描きながらも、所々に散りばめられた緻密な「伏線」や「テーマ性」が話題を呼び、サスペンス、ブラックコメディー、ヒューマンドラマなどの“ジャンルを超えた傑作”として世界各国で称賛の嵐を巻き起こした。

 日本での舞台化にあたり台本と演出を手掛けるのは、映画「愛を乞う人」、「焼肉ドラゴン」、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」などで知られる脚本・演出家の鄭義信。ポン・ジュノ、鄭の両氏と親交が深い、李鳳宇プロデューサーの企画のもと「パラサイト」が日本の舞台で実現する。

 日本版では90年代の関西に舞台を移し、先が読めないもう1つの“半地下の家族”の物語が誕生。舞台ならではの衝撃のラストにも注目が集まる。

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