藤波辰爾、師・猪木さんの「1、2、3、ダーッ!」継承を宣言 「残していきたい」

藤波辰爾が自身のデビュー50周年記念ツアー最終戦を“猪木ワールド”に染め上げた。

「1、2、3、ダーッ!」で大会を締めた藤波辰爾【写真:山口比佐夫】
「1、2、3、ダーッ!」で大会を締めた藤波辰爾【写真:山口比佐夫】

「猪木さんに了解を得てやりました」

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 藤波辰爾が自身のデビュー50周年記念ツアー最終戦を“猪木ワールド”に染め上げた。

 メインイベントで棚橋弘至(新日本プロレス)との20年ぶりのシングルマッチ。藤波はドラゴンスクリュー、ドラゴンバックブリーカーなどの大技を繰り出したものの、11分44秒、ハイフライフローに敗れた。

 それでも入場から魅せた。「RISING」「超飛龍」「ドラゴンスープレックス」など歴代テーマ曲が流れた後、鳴り響いたのはアントニオ猪木さんのテーマ曲「炎のファイター」だった。花道に姿を見せた藤波は、真紅のガウンを着用し、猪木さんをほうふつとさせた。

 そして、試合後には、猪木さんの追悼セレモニーを開催。特別ゲストの長州力、武藤敬司、蝶野正洋、藤原喜明、北沢幹之らと10カウントゴングを捧げると、最後は「1、2、3、ダーッ!」の掛け声で締めた。10月1日に亡くなった猪木さんは8月初旬、藤波が見舞った際、大会への来場を約束していた。藤波ならではの師の送り方だった。

「猪木さんのボンバイエで入場するのはおこがましいんですけどね、ちょっと猪木さんに了解を得てやりました。でも、あのボンバイエは足がすくんじゃうね」

 藤波の言葉に、棚橋は「でも、藤波さん、猪木さんの曲で藤波さんを待っている僕なんか2対1で戦うような気持ちでしたよ。うわ、マジかと思いましたけど、藤波さんだから猪木さんも喜んでくれているんじゃないかなと思います」と共感した。

入場では猪木さんをほうふつとさせた【写真:山口比佐夫】
入場では猪木さんをほうふつとさせた【写真:山口比佐夫】

「1、2、3、ダーッ!」の掛け声を継承

 藤波は「猪木さんは永遠ですよ。僕らの後ろには猪木さんがいるという気持ちでリングに立っていますから」と続け、今後も闘魂は受け継がれていくことを強調した。

 猪木さんが大事にした「1、2、3、ダーッ!」の掛け声も、藤波が継承していく。今後も試合やイベントで、使っていく決意を明かした。

「完全に封印して、誰も使えなくなったら、いつかは風化しちゃう。誰かがやっていけばまた猪木さんをイメージするじゃない。僕は自分の気持ちの中でそれは残していきたいなというのがある」

 もちろん、ファンにとっても願ってもないこと。猪木さんの意志は藤波とともに生きていく。

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