お笑いタレントの太田光（爆笑問題）と妻で所属事務所の社長でもある太田光代氏が2日、都内で行われた「日本ネーミング大賞 2022」授賞式に登場した。大賞にはカネテツデリカフーズ「ほぼカニ」が受賞した。
　
　太田は登場するやいなや、「皆様、寝不足のところ、お集まりいただきありがとうございます」とあいさつ。W杯の日本対スペインのことを示唆しつつ、太田は「昨日は日本が勝ちました。私もさっきまでドーハにいました。帰ってきまして寝不足です」と笑いを誘い、光代氏が「私も横で寝ておりました」と付け加えていた。

　太田は同賞の審査委員長、光代氏は特別顧問として登壇。大賞を受賞した「ほぼカニ」について太田は「満場一致でした。日本の企業の面白さ、茶目っ気、すごくフィットして受賞になったんじゃないかと思います。何せ、カニではないんだけど、“ほぼカニ”であるというユーモアというところとね、わかりやすいということ。クスッと笑えるネーミングセンス。そのうち、『これはカニだ』って言って売り出すところも出てくると思うんですよ。それは食品偽造ですよね。カニだと言ってもいいのに『ほぼカニ』という。こんなに正直な企業はないんじゃないか」と選評を添えた。

　囲み取材では、光代氏が「先ほどネーミング協会の黒川理事に太田のコメントが褒められまして、やればできるんです。選挙特番もこの感じでやってもらえればと思っています」と話し、ニヤリと笑った。

　報道陣から「渡辺徹さんが亡くなりましたが、思い出があれば教えてください」と問われると、太田は「今朝、ここに向かう車の中で知ったんですけど、今も信じられないですね。渡辺徹さんは俳優でありながらバラエティーとしても大先輩。お笑いが本当に好きな人で、1年ぐらい前に僕らのラジオにも出ていただいて、とにかく芸人に対するリスペクトをすごく持ってくれている人でした。僕らが毎年出している『ツーショット』というDVDも毎年買っていると、会う度に言ってくれていました。徹さんは、自分でもお笑いライブを主催しているんですが、『いつか出してくださいね』と言ったのが最後になっちゃいました。実感がわかないですし、寂しいですね」としみじみと答えた。

　また「今年、M-1にタイタンから2組が決勝進出しましたが……」という質問には、太田は「どっちでもいいんですうちにとってはね。賞金は社長が3、僕が7で。ぜひ勝ち取ってきていただきたい。そうなれば“阿佐ヶ谷の歓喜”というね。そういう風に味わいたい」と回答。光代氏は「よく2組が残ったなと驚いています。あとは本人たちが頑張ると思うので、結果は結果で。優勝したらうれしいですけど、決勝の段階でほめて上げたいと思います」と社長の顔を見せながら語っていた。

　同賞は優れたネーミングを選出・表彰するアワード。ネーミングの重要性を広く社会に発信することを目的に実施されている。大賞の「ほぼカニ」は、世界一ズワイガニに近いカニ風味のかまぼこをコンセプトに開発された商品。コロナ禍で内食が増えた家庭の食卓を楽しく明るくしてくれるネーミングとして選ばれた。

常設賞
大賞　ほぼカニ　カネテツデリカフーズ
優秀賞　鉄印帳　第三セクター鉄道等協議会　日本旅行　読売旅行　旅行読売出版社
優秀賞　アラウーノ　パナソニック ハウジング ソリューションズ
優秀賞　シャボン玉石けん　シャボン玉石けん
優秀賞　メルカリ　メルカリ
ルーキー部門最優秀賞　生ジョッキ缶　アサヒビール
ルーキー部門最優秀賞　闇落ちとまと　曽我農園
ルーキー部門最優秀賞　バンザイ山椒　岩塚製菓
地域ソウルブランド部門最優秀賞　かりゆし　沖縄県衣類縫製品工業組合
地域ソウルブランド部門最優秀賞　BLUE SEAL(ブルーシール) 　フォーモスト ブルーシール
地域ソウルブランド部門最優秀賞　サンゴに優しい日焼け止め　ジーエルイー

特設賞
審査委員特別賞　おうちにかえろう。病院　TEAM BLUE（医療法人社団 焔）
審査委員特別賞　ちんこすこう　ワンダーリューキュー
レジェンド賞　グリコ　江崎グリコ
レジェンド賞　ノーシン　アクラス