ヒロシ 愛猫の名付け親は“神”と慕うアーティスト「最初は『自分で考えなよ』と…」

芸人のヒロシ(50)が10月からSNS上で、公開している猫との暮らしが注目を集めている。自宅を購入したら「犬か猫を迎えると決めていた」というヒロシは、生後2か月ほどの雨の日に、橋の下で保護された猫との日々に癒されているよう。「敦司」という名前は、トーク番組での共演をきっかけに交流し、猫好きを公言しているBUCK-TICKの櫻井敦司(56)が付けてくれたとうれしそうだ。

愛猫の敦司くんに、「毎日指名されてうれしい」と語るヒロシ【ENCOUNT編集部】
愛猫の敦司くんに、「毎日指名されてうれしい」と語るヒロシ【ENCOUNT編集部】

外出も減り、早起きになったと生活に変化も

 芸人のヒロシ(50)が10月からSNS上で、公開している猫との暮らしが注目を集めている。自宅を購入したら「犬か猫を迎えると決めていた」というヒロシは、生後2か月ほどの雨の日に、橋の下で保護された猫との日々に癒されているよう。「敦司」という名前は、トーク番組での共演をきっかけに交流し、猫好きを公言しているBUCK-TICKの櫻井敦司(56)が付けてくれたとうれしそうだ。(取材・文=西村綾乃)

 1月に50歳を迎えたヒロシ。独り身を公言しているが、自身のツイッターで10月1日に「独身の俺に家族が出来たよ」とファンに報告した。

「仕事で山に行くなど、長く家を空けることがあるので、飼えないよなと諦めていました。でも『家を買ったら、飼う!』と決めていた自宅を2021年に購入し、『猫か犬か……』と考え始めたんです。自宅のリフォームを進めて行く中で、家具を作ってくれた杉本さんが自宅にいる4匹の猫の話をしてくれて、男だけで猫の話で熱くなって。『泊って行けば?』と誘ったら、『猫に会いたいから帰る』と言われて、そんなに良いものなのかって。2歳か3歳のころに、犬や猫と暮らしたことがありましたが、成人になってからは初めてでした。『オレに命を預かることができるのか』という不安があったので、マネージャーが飼っている猫を預からせてもらうなどして、迎える準備をしていました」

 迎えるなら保護猫と決め、知り合いに声をかけ探し始め、リフォームした自宅には、猫が好みそうな隠れ場所も作りました。一緒に遊ぶ遊具も購入し準備は万端。用意をして待っていた9月。「生後2か月の保護猫が福岡にいる」と連絡を受けた。

「保護主さんが見つけたのは、雨が降っている日で、橋の下で一匹だけ置かれていたそうです。発見時は380グラムほどで、『このままでは死んでしまう』と自宅に連れて帰ったと聞きました。保護主さんの家に実際行ったんですが、4匹の先住猫と暮らしていました。懐っこい性格で、物おじせずにくっ付いてきて。『もうたまらん!』と迎えることを決めました」

 キャリーに入れ、新幹線に乗せて連れて帰る様子は、2015年に開設し、110万人以上が登録をするYouTubeチャンネル「ヒロシちゃんねる」と別に持つアカウント「ヒロシの自由時間」の中で配信中だ。

「新幹線で連れて帰った日は、疲れた様子でしたが、次の日からは活発に動き回るようになって。何でもよく食べるようになりました。家に来たときは1.2キロくらいでしたが、いまでは2キロに成長して。用意していた遊び場を使っている様子を見ていると癒されます」

 新しい家族を紹介した際、「敦司」という名前も公開。高校1年生のときからBUCK-TICKファンと公言しているヒロシに対し、「ついに推しの名を飼い猫に授けたか」などの反応もあった。

「芸人になりたいという夢を持ち続けることができたのは、BUCK-TICKの『Future for Future』の『♪いつかの心を奪われて 高鳴る想いは そのまま 感じたままで』という歌詞に励まされたから。ボーカルの櫻井敦司さんは僕にとって『神』のような存在です。手が届かない神と、NHKの番組で対談させていただいたことがありました。今年9月には横浜で開かれたバンドの35周年を記念したライブにも足を運び、終演後に楽屋にお邪魔しました。そのとき櫻井さんに『猫を飼うことが決まったら、名付け親になってほしい』とお願いをしました。最初は『自分で考えなよ』と断られたのですが、『写真を見せるので、考えてもらえませんか』と食い下がって。そうしたら『敦司にしなよ』って。ファンの人には怒られてしまうかもしれないけれど、うれしかったので『敦司』に決めました。クールでイケメンな横顔は、櫻井さんそのものです」

「親ばかですけど」と見せてくれた動画は、取材をした日の朝に撮影をしたもの。そこには、ベッドに寝転ぶヒロシを見つめる白と黒のぶちが愛らしい敦司の姿があった。ヒロシが「ご飯?」と聞くと、間髪を入れずに「ニャー!!」と返答。固い絆で結ばれているようだ。

「ベースの日(11月11日)に合わせて昨日、BUCK-TICKの樋口豊さんと対談をしたんです。大好きだから緊張しすぎて疲れてしまって。昨日は帰宅してすぐに眠り込んでしまって。『パパが変だぞ?』って思ったんでしょうね。布団の中に潜り込んで来たけど、朝までそっと一緒に眠ってくれていて。朝になったので『お腹空いた。起きてー!!』って。『ご飯』っていう単語は覚えたみたいです」

 頼りにされていることが何よりもうれしいというヒロシ。成長をしていく中では不安もあるという。

キャンプへの登場は? 「考えたこともあるのですが…」

「赤ちゃんのいまはオレだけが頼り。猫って気まぐれと言われますが、あっちゃんからは100%ご指名をいただいています。でも大きくなったら『下着がクサい』と嫌われるんじゃないか、撫でている手を、『イヤ』と猫パンチで止められるんじゃないかって……。心配です」

 山を購入するなど、キャンプ好きで知られている。キャンプにあっちゃんが登場する日は来るのだろうか。

「考えたこともあるのですが、マダニに刺された経験があるので、病気などのことを考えると自宅に置いておくのが一番かなぁって。ソロキャンプが自分の癒しでしたが、仕事になったことでなかなか癒しではなくなってしまって。ホッとできる瞬間って、タバコを吸うときぐらいだったんです。でも、あっちゃんが来てくれて、いてくれるだけで癒される。だから元気に育ってくれればそれで良い。仕事のときは、自宅に置いて来るので、仕事に行きたくなって思うときもありますよ。出ても早く帰りたいと思うようになりました。長く家を空けなくてはいけないので、最近は外出も減りました」

 小さな天使との暮らしにメロメロのようだ。

「朝ごはんをあげなくてはいけないので、早く起きるようになりましたし生活があっちゃん中心になりました。スーパーで買い物中も、『これが好きかな』とあっちゃんの顔が浮かんで。しつこいですが名付け親の櫻井さんに似て、イケメンなんですよ。オレのことが大好きで。オレが家にいるときは、お腹の上に乗ってきたり、引っ付いて離れない。猫なので日当たりが良い所が好きかなとか、あると思うんですけど、いまのところはオレの側が大好きみたいです」

□ヒロシ 1972年1月23日、熊本県荒尾市出身。「ヒロシです」と自虐をつづるネタで2004年に大ブレーク。近年ではソロキャンパー、YouTuberとしても活躍している。「ヒロシのぼっちキャンプ」(BS-TBS)、「ヒロシのひとりキャンプのすすめ」(熊本朝日放送)にレギュラー出演中。趣味であるソロキャンプの動画を配信する「ヒロシちゃんねる(https://www.youtube.com/channel/UC_ak3ZurSDtT3Kv1RFdrgiA)」は、チャンネル登録数が115万人を突破。元保護猫との生活は「ヒロシの自由時間(https://www.youtube.com/channel/UC8m3jsdda_gfcOvyRcpfYpg)」で公開している。

次のページへ (2/2) 【写真】ヒロシの愛猫・敦司くん
1 2
あなたの“気になる”を教えてください