サッカーW杯カタール大会で日本代表の奮闘に、列島中が大きな盛り上がりを見せている。元日本代表の本田圭佑“ものまねネタ”でおなじみの芸人・じゅんいちダビッドソンは、趣味のキャンプに行きながらも全力応援を続けている。日本代表が1次リーグ初戦のドイツ戦で歴史的勝利のスタートを切ったことで、なんとW杯関連の仕事オファーが激増したそうだ。日本代表チームに送る熱烈エール、そして、W杯の生中継を行っているABEMAで解説を務める本田への“リクエスト”があるという。緊急直撃した。（取材・文＝吉原知也）

　日本は、1次リーグ初戦でドイツ相手に2-1の逆転勝利を挙げた。

「日本サッカーの歴史の中で、1番の大勝利だと思いますよ。僕はよくて引き分けかなと予想していたのですが、歴史的勝利でした。海外で活躍する選手が増えて、全体のレベルが上がっていることを実感しました」

　熱狂の試合を思い出すかのように、興奮気味に話した。

　27日午後7時からキックオフの第2戦コスタリカ戦、28日午前4時からのスペイン―ドイツ戦の結果次第で、日本の決勝トーナメント進出が決まる。大一番の試合展開を、どう見るのか。

「コスタリカはスペインとの初戦で大敗しているので、日本に勝ちにくると思っています。守備で引いて引き分けを狙うことはないと思います。日本が勝って、（16強入りを）決めて、第3戦スペイン戦を迎えられればいいですよね。1次リーグ第3戦を決勝トーナメントへの準備に向けたアプローチとして使えるような、今までの歴史にない形になれば。本当に頑張ってほしいです」と言葉に力を込める。

　日本人サポーターたちの善行にも世界の注目が。日本―ドイツ戦などの試合後に、日本サポーターたちがスタジアムのごみを拾う姿が紹介され、スタンド清掃に世界から拍手が送られている。「自分のごみだけでなく、周りのごみも持ち帰る。日本人のいいところが出ていると思います」と話す。

　そして、カタールW杯では、やはりこの男が熱い視線を浴びている。日本代表のエースとしてW杯3大会出場を果たしている本田がABEMAの解説を務めており、ドイツ戦での“独自解説”“神解説”が反響を呼んでいる。

「初戦ドイツ戦の試合が始まる前に、僕の方からLINEで『頑張ってください』とメッセージを送りました。現地の本田選手は『ありがとうございます』と返してくれて。そういったやりとりはありました。僕自身、本田選手の解説を見ていて思うことがあって、本田選手も（元日本代表DFの）内田篤人選手も、やっぱり世界のトップレベルでやっている人は、言い方は悪いかもしれませんが、監督よりサッカーを知っているじゃないですか。本田選手が解説する内容が、試合展開で本当にその通りになることもあって、すごいなと思いました。森保（一）監督、試合中にABEMA見ていたんちゃうん、みたいな（笑）。

　それに、本田選手も、内田選手も、玄人に寄り過ぎないレベルで、一般人が分かりやすいようにかみ砕いて話してくれる。本田選手の型にはまらない感じもいいなと思っています。『（ドイツ選手の）ギュンドアン、うざいな』と言ったり、オフサイドを巡って大声を上げたり。何かこう友達としゃべっているような雰囲気で、分かりやすく教えてくれる。本当に素晴らしいです」。解説者・本田圭佑を絶賛する。

　開幕前とは打って変わっての大フィーバー。じゅんいち自身も驚きの現象が。テレビ番組などで“本田解説”のものまねネタのオファーが次々と舞い込んでいるというのだ。

「ドイツに勝った瞬間に、僕への仕事のオファーがめちゃくちゃ増えました。本田選手の解説ものまねネタをやってくださいといった電話がかかってくるようになって。この1、2週間で見た時に、今回はキャンプの仕事がサッカーより多かったのですが、たちまち3倍ぐらい増えました。自分の中で、サッカー芸人がキャンプ芸人を超えたのは久しぶりですわ（笑）。解説中の名フレーズを急いで覚えるのも大変で（笑）」

　運命のコスタリカ戦の現地解説は、本田が引き続き務めることが決まっている。じゅんいちは、ある願いを口にした。

「もちろん日本がコスタリカに勝つことを願って応援しています。本田選手にはサッカーが盛り上がるような、分かりやすく面白い解説を次も期待しています。それに、日本がコスタリカに勝つと、また僕にもいろんなオファーが来るので、じゅんいちを助けるためにも、本田選手にはぜひ名言を残してほしいです！　今後、本田選手が解説者、監督、投資家などとして伸びしろを見せれば見せるほど、じゅんいちの伸びしろもどんどん出てきます。

　それに、本田選手本人も言っていたのですが、解説の時に赤ワインを飲みながらだともっと面白くなると思うので、ABEMAさんぜひ本田選手に赤ワインを解禁してください（笑）」