集中治療室にきた患者で退院した人は「0%」の衝撃…米国の看護師が訴える壮絶な医療現場

壮絶な医療の現状にマシアスさんも正直な心境を吐露「さすがに家に帰りたいというのが本音」

 12日12時の時点で、日本での新型コロナウイルス感染者は6748人、死亡者は98人(厚生労働省の公式ホームページ参照)。一方、ジョンズ・ホプキンス大学によると、米国での死者は日本時間13日午前11時時点で2万2073人に。イタリアを抜いて世界最多となっている。深刻な状況だ。

 マシアスさんはフェイスブックで「助けられないことに大きな虚無感を覚えます。私の役割はいったい何なのかと自問しています」と胸の内を吐露。「看護師として、私はこれまで何百という単位で亡くなった方をみてきました。多くの場合、家族の方がそばにいて、お別れの言葉を交わして静かに亡くなられていきます。けれども、コロナはそんな猶予を与えてくれません。これほど残酷なことはないです」と過酷な現実について綴っている。

 さらに「こんなことが私の住む町で起きようとは想像さえしていませんでした。(今回は勤務し続けて)11日目になります。さすがに家に帰りたいというのが本音です」とも。最後には「いまこれを読んでいる方々に何かしてほしいというわけではありません。ただ、お願いですから医療関係者の言うことを忠実に聞いて、実行してください。亡くなられた方々と、ご家族を思うと心が痛いです」と切実な思いを記し、事態が終息した後にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩まされることになるだろう、とも訴えている。

 デイリーメール紙ら複数メディアは、マシアスさんのフェイスブックでのこの“告白”を紹介。衝撃的な内容に波紋が広がっている。新型コロナウイルスとの闘いは、いつまで続くのか。まだ始まったばかりだという見方もあるが……。

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