【鎌倉殿の13人】寛一郎が思う公暁の心模様 「犯したことの重大さに気づいていく」

俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)。第45回が27日に放送され、公暁(寛一郎)が実朝(柿澤勇人)の命を奪う様子が描かれた。公暁を演じる寛一郎が、第45回の放送後、公暁の思いについてコメントを発表した。

公暁を演じる寛一郎【写真:(C)NHK】
公暁を演じる寛一郎【写真:(C)NHK】

演じる公暁が27日放送の第45回で源実朝を討つ展開に

 俳優の小栗旬が主人公・北条義時を演じるNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(毎週日曜、午後8時)。第45回が27日に放送され、公暁(寛一郎)が実朝(柿澤勇人)の命を奪う様子が描かれた。公暁を演じる寛一郎が、第45回の放送後、公暁の思いについてコメントを発表した。

「彼のすがりどころとしては、もう実朝を殺す、というところなんです。北条義時も標的ではありますけど。とにかく実朝を殺せばなんとかなるんじゃないかと、自分が生きるために殺さなければならないと。でも第44回で公暁は実朝との共鳴というか、会話、対話をしてみて、最後に『だまされるものか』と言うんですけど、それはもう彼がずっと生きてきた中で芽生えた猜疑心というか、自分が生き抜くためにはだまされてはいけない、という猜疑心からも、本来だったら手を取り合える仲だったかもしれないけど、やはり殺すという決断をして」

 実朝を討つ前に公暁は義時を討つつもりが、源仲章(生田斗真)の命を奪った。

「大階段のシーンは本来、最初に義時を殺して次に実朝を殺すという献立でしたけど、思いもよらぬ仲章という、よく分からないやつを殺してしまい、そのパニックもあるんですけど、最終ゴールは実朝、という公暁なりのプランがあったので、最後に実朝を殺しました。でも恨んでいた相手が本当はいいやつだったって、結構きついじゃないですか、殺す側にとっては。それはうすうす、公暁も分かっていたはずなんですよ、『こいつが別に悪いわけじゃない』と。実朝にもそう言っていますし。でも殺さなければいけない、自分が生きるために。だから実朝が最後、自分の小刀を捨ててうなずいたときは結構苦しかったですし、斬ったあとに『父の敵をとった』という名目のもとやっていましたけど、やっぱり気持ちは晴れないんですよね。というより、彼の呪いが解けていくというか、やっと自分の犯したことの重大さに気づいていく、というつもりでやっていました」

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