集英社は13日、漫画「キン肉マン」の連載を20日からしばらく休載する事を発表した。

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　この日、連載中の週プレNEWSのサイトに「『キン肉マン』の更新を楽しみにされている読者の皆様へ」というタイトルで作者のゆでたまごが、「突然のことで大変恐縮なのですが、私たちゆでたまごのふたり、及び我々のスタッフ、集英社の週プレNEWS編集部との話し合いの結果、来週4月20日から約1ヵ月の間、状況によってはそれ以上、更新を休載させていただくことになりました」と発表した。

　理由について、スタジオに大勢のアシスタントを集めた3密状態である事と、高齢の家族と同居するスタッフなど、大切な仲間に感染リスクを負わせたくない事を上げた。

　また、「私たちは漫画を通して”友情パワー”ということをずっと伝えてきましたが、じゃあこういう時に何ができるか、何をすべきかということをふたりで考えた上で、緊急事態宣言が発令された今だからこそ、あえて『何もしない友情』というのもあるんじゃないか」と訴えた。

「今は日本のみならず世界の人が不要不急の外出を避ける。『何もしない』という行為を率先してやるのが最大の友情ではないかと考えました。ずっと家にいて私たちの漫画を楽しみにしてくれている方には大変申し訳ない気持ちもありますが、今はどうか、そのような私どもの判断にご理解をいただければと思います」とファンに呼びかけた。

　休載期間中は毎週月曜日にこれまでの読切作品などを無料で掲載していきたいと説明。再開は5月18日を予定しているが、状況を見て判断するとコメントした。

　最後に「みんなの友情パワーでウイルスなんてぶっとばせ!一刻も早く世の中が正常な動きを取り戻せることを祈っております」と締めくくった。

　この発表はツイッターでも拡散されファンは、「何もしない友情!」「英断」「なんという冷静で的確な判断力」「本当に素晴らしいです」「コロナを倒した後の連載を楽しみにしています」「ゆでたまご両先生とスタッフ関係者のご健康をお祈りいたします」とコメントを寄せ、ゆでたまご嶋田隆司氏もファンからの応援ツイートに「ありがとうございます」と1つ1つ丁寧に返した。