【エルピス】“拓郎”眞栄田郷敦が演じ分ける“光と闇” 目で魅せる圧巻演技に「凄い役者」の声

女優の長澤まさみが主演を務めるフジテレビ系月10ドラマ「エルピス‐希望、あるいは災い‐」の第5話が21日に放送された。再び輝きを取り戻した拓郎演じる眞栄田郷敦の“目”の演技に魅了された人も多く、「目力の揺れが最高だった」と感心する声が上がっている。

訴える岸本拓郎(眞栄田郷敦)【写真:(C)フジテレビ】
訴える岸本拓郎(眞栄田郷敦)【写真:(C)フジテレビ】

1人で“真実”にたどり着いた拓郎

 女優の長澤まさみが主演を務めるフジテレビ系月10ドラマ「エルピス‐希望、あるいは災い‐」の第5話が21日に放送された。再び輝きを取り戻した拓郎演じる眞栄田郷敦の“目”の演技に魅了された人も多く、「目力の揺れが最高だった」と感心する声が上がっている。

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(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 長澤4年半ぶりの連ドラ主演作。スキャンダルによって落ち目となったアナウンサーの浅川恵那(長澤)とバラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓郎(眞栄田)らが、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪(えんざい)疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。

 前回のラストシーンでは、何者かが屋上から飛び降りたかのような描写で終わりを迎えていた。第5回の冒頭で、拓郎のナレーションによりその人物がヘアメイクのチェリーこと大山(三浦透子)であることが判明する。チェリーはアルコールと薬による錯乱状態でベランダから飛び降り、自殺を図っていた。

 一方、自分たちが作ったVTRが松本死刑囚の再審請求の棄却に関係している可能性を感じVTRの続きを作ることを躊躇(ちゅうちょ)していた恵那。正式に続編の制作を言い渡されると拓郎は「なんでですか」と食い下がるが、恵那は何も言わずそれを受け入れるのだった。

 一命は取り留めたものの、全身打撲で入院したチェリーの様子を見に行く恵那。病室を訪れた恵那にチェリーは元々うつの薬を飲んでいたことを明かし「今度ばかりはマジで自分、死ねって思っちゃって」と、松本死刑囚の事件のVTRを作るきっかけを作ったのが自分だったこと、そのVTRが再審請求の棄却に関係している可能性があることに責任と後悔を感じていることを吐露する。「おじさんの人生って、ほんとずっと私が無茶苦茶にしてるんですよね…」と語るチェリーに、恵那はうまく声をかけられない。

 拓郎は拓郎で、学生時代にいじめられている友人を見殺しにした過去と向き合い、苦しんでいた。目力を失い食事もろくに摂れなくなった拓郎は、自分と同じくいじめを見て見ぬふりをして“勝ち組”の座にすがりついている母親に嫌悪感を抱くようになっていた。

 自分の変化に戸惑いつつも、恵那離脱後も事件を諦めきれない拓郎は一人で真実の追求を進めることに。事件の重要な目撃証言をした西澤という男の周辺を調べていくうちに、彼が事件のあった八頭尾山のふもとに住んでいたこと、ろくに働いていない様子なのにやたら羽振りが良いこと、家族にDVを働いていたことを突き止める。

 西澤の家族について調べているうちに、彼の息子・ケンタの仲間に行き当たる。ケンタ経由で彼の母親で西澤の元妻である女性のインタビューを撮影することに成功した拓郎は、彼女から西澤は事件があった日は家で酔っ払って寝ており目撃証言はうそであること、西澤が目撃証言をした日から毎月“アサベショウジ”というところから30万円振り込まれるようになったことから、彼がお金をもらってうその証言をした可能性があることを突き止める。

 その頃、恵那は元彼である斎藤(鈴木亮平)と再び恋人同士のような良い関係を築き始めていた。社内で拓郎に会っても軽くあいさつを交わすだけで、松本死刑囚の事件からは遠ざかっていた恵那。そんな恵那に、同期で報道部の滝川(三浦貴大)が連絡してくる。滝川は新しく起きた少女殺人事件と松本死刑囚の事件の真犯人が同一人物なのではないかという可能性を感じており、恵那たちの取材の続きに興味を持っていた。「松本が犯人にでっち上げられたのも意図的なもので、とにかく真犯人を逮捕させまいとする力が働いている。しかもそれが結構、かなりでかい気がするんだ。警察を動かしてるからね」という滝川の話に、恵那も「何らかの権力者が絡んでるってこと?」と興味を示す。さらに滝川は、松本死刑囚の事件について斎藤はどういう反応をしているのかも知りたがる。なぜ斎藤の反応を聞くのかと訝しがる恵那に、滝川は斎藤が警察に多大な影響力を持つ副総理の大門にかわいがられていることを教えるのだった。

 恵那が斎藤の背後にあるものや思惑に疑問を持ったのと同じ頃、拓郎は一人で作った西澤の元妻のVTRを恵那がしたようにゲリラ的に放送に乗せようと試みていた。前回のこともあってかVTRの差し替えに失敗し、真実が闇に葬られたと落ち込む拓郎。しかし、拓郎が作ったVTRをチーフプロデューサーの村井(岡部たかし)から見せられた恵那は、拓郎を呼び出してこれまでの自分の行動を謝罪する。そして、拓郎が撮ったVTRがいかに価値のあるものか語り「何もかも吹き飛ばせるくらい決定的で、最強の真実を君は掴んだの」「本当に松本さんを釈放できるかもしれない」と、再び事件に向き合う姿勢を示す。

 拓郎の自分自身や家族に対する姿勢の変化や“真実”に対する思い、恵那の戦線復帰、斎藤の思惑など、また新しい展開を見せた同話。SNSにも「めっちゃ面白かった。次が気になる」「今季一番面白い」という感想が並んでいる。地上波のドラマでは描きにくいと予想されるようなテレビ局内の序列や報道のあり方などにもメスを入れていく内容に興奮している視聴者も多い様子で「エルピスすげぇ」「一時間があっと言う間」と熱いコメントが寄せられているほか、再び輝きを取り戻した拓郎演じる眞栄田の“目”の演技に魅了された人も多く、「凄い役者さんだなぁ」「目力の揺れが最高だった」と感心する声も上がっている。

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