【ONE】日本育ちの21歳ミレーナ・カオリ、プロデビューへ意気込み「技術をしっかり見せたい」

アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」が開催する格闘技イベント「ONE 163」(ABEMAでPPV配信)は19日、シンガポール・インドアスタジアムで行われる。ストロー級のサブミッション・グラップリングでビアンカ・バシリオ(ブラジル)と対戦する三重県育ちのミレーナ・カオリ(ブラジル)が対戦する。21歳のミレーナがプロデビューを前に現在の心境を語った。

取材に応じたミレーナ・カオリ【写真:ENCOUNT編集部】
取材に応じたミレーナ・カオリ【写真:ENCOUNT編集部】

ブラジル国籍の三重県育ちファイター

 アジア最大の総合格闘技「ONEチャンピオンシップ」が開催する格闘技イベント「ONE 163」(ABEMAでPPV配信)は19日、シンガポール・インドアスタジアムで行われる。ストロー級のサブミッション・グラップリングでビアンカ・バシリオ(ブラジル)と対戦する三重県育ちのミレーナ・カオリ(ブラジル)が対戦する。21歳のミレーナがプロデビューを前に現在の心境を語った。

――ご自身のキャリアを教えてください。

「9歳ぐらいのころから空手を始めました。そのチームがみんな空手と柔術を交互にやっていました。最初は両方やってたんですけれど、柔術の大会出場をメインでやりたいなって思って、空手を辞めました。ずっと10年間ぐらい柔術をやっています」

――どんな実績がありますか。

「2018年は青帯で世界選手権とかアジア選手権、全日本選手権を優勝しました。19年はヨーロピアン優勝して、20年は紫帯でヨーロピアン準優勝、全日本も準優勝。黒帯デビュー戦では全日本優勝しました」

――若くして黒帯を持つことへのプレッシャーはありましたか。

「柔術って男性が多いので、女性でありながら指導をするのもプレッシャーはありました」

――それでも指導をする理由は何ですか。

「空手もやっていたけれど、柔術はすごく気持ちよくできる格闘技。なんか幅広く、誰でもできるような格闘技で、すごく楽しめるスポーツだからその楽しさをもっと多くの人に届けたいって思って、青帯の時から初心者の方がジムに入ってきた時に、ちょっと教えたりとかするのが好きだった。当初は不安もあったんですけれど、生徒さんにも感謝されたり、技だけじゃなくて気持ち、『これで自信が高まった』とか、そういう言葉を聞けるのがうれしいです」

――初のプロ興行が迫っていますけれど、どんな気持ちですか。

「1番はやっぱりうれしいですね。こんな大きな舞台で戦えるのもそうだし、相手もすごく強い選手で好評な選手。やっぱりすごいプレッシャーはあるけれど、それに限らず、なんか色々楽しんで、自分の技術をしっかり見せたらいいなと思います。ニーバー(足関節)で」

――日本の団体で2人のブラジル人王者がいますが、刺激にはなっていますか。

「うれしいです。クレベル・コイケ選手とかホベルト・サトシ・ソウザとかが優勝して、柔術が広まった感じもする。関心の高いMMAの世界でグラップリング、柔術を広めるのが1つの役割でもある。私も同じように多くの人にグラップリングを知ってもらいたいと思う」

――今後の目標は何でしょうか。

「黒帯で国際的な大きいタイトルを獲りたい。できるだけたくさん戦って、将来はジムを開いて多くの人に届けたいというのがあります」

次のページへ (2/2) 【写真】カメラ目線で構えるミレーナ・カオリ
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