「声を失うことに比べれば一瞬」 がんサバイバーつんく♂が訴える、休むことの大切さ

音楽プロデューサーのつんく♂が17日に行われた、株式会社HIROTSUバイオサイエンスの線虫がん検査「N-NOSE」の新CM発表会に出席し、喉頭がんを患った経験から、がんの早期発見や休養の大切さを語った。

発表会に出席したつんく♂【写真:ENCOUNT編集部】
発表会に出席したつんく♂【写真:ENCOUNT編集部】

疲労は「自分でもなかなか判断できない」

 音楽プロデューサーのつんく♂が17日に行われた、株式会社HIROTSUバイオサイエンスの線虫がん検査「N-NOSE」の新CM発表会に出席し、喉頭がんを患った経験から、がんの早期発見や休養の大切さを語った。

 N-NOSEではがん特有のにおいを検知する線虫を使い、尿から全身のがんリスクをを検査することができる。さらに11月17日から先行予約を開始した「N-NOSE plus すい臓」では、早期発見が難しいとされるすい臓がんのリスク検査を行う。

 つんく♂は喉頭がんを患い、2014年に声帯を全摘出する手術を受け、現在はパソコンで会話をしている。当時は音楽活動の傍ら毎月のどの診察も受けていたが、「なんとなく調子の悪い日が続いて、もっと詳しく調べてほしいって生検したらがんが見つかりました」という。

「『だらだらと調子が悪い』のって、たんなる疲労なのか、老化なのか、悪性なのか、自分でもなかなか判断できないんですよね」と振り返るが、多忙な仕事のなかで検査が後手後手になってしまいがちで、なかなか時間が取れないと現役世代が検査を受ける難しさにも言及。

「最初にがんが見つかった時に放射線治療をしましたが治りきらず、声帯を全摘出することになりました。声帯摘出後も転移含めてがんをいかに早期で見つけるかが、がん経験者の日々の不安です」と話し、がんのリスク判断のために日本帰国の度にN-NOSEの検査を受けていると明かした。

 自身の経験から、「なんとなく不調が続く時でも、なんかがんばっちゃうじゃないですか。昭和の時代はそういう奴がかっこよかったのかもしれませんが、これからの時代は勇気を持って休む」。

 さらに「芸能人でもレギュラーを持ってるような人気者だと、1週間休むのがやっとで1か月とかになると大問題になったりするでしょ?でも、僕は自分を振り返って思うのは3か月くらい休んだって長い人生からしたら大した問題じゃないって思います。結果僕のように大事な声を失うことを考えたら3カ月なんか一瞬ですよ。それくらいやってくまなく調べたらよかったって思います」と健康のために休養や検査の大切さを訴えたつんく♂。

 同席のヒロミや山本耕史も、「昭和の時代は僕らも熱があろうがなんだろうが現場で倒れろみたいな時代だったけど、今はコロナもあってそういう風ではなくなってきましたし。ちょっとしたことでも検査を受けるっていう風にね」(ヒロミ)、「ドラマの現場でも昔は夜中まで撮って、ちょっと休んでまた朝まで撮る、みたいなことをやってますけど、今は休みもきっちりとって撮影をしていますので、いろいろ変わってきていますね」(山本)と芸能界の働き方改善の空気も明かしていた。

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