国産旧車の助手席に綾波レイ? 異彩放つ仰天愛車 「痛車にできなかった」ワケ
レアな国産旧車の助手席に、「エヴァンゲリオン」シリーズの綾波レイが乗っている? びっくり仰天の「日産チェリー」の持ち主である66歳の男性オーナーは、エヴァの大ファン。綾波レイのシートカバーを助手席にかけていたのだ。実は愛車のあちらこちらに、レイとアスカのシールが。ひと際目立つが、ちょっと控えめな「プチ痛車」になったのには理由があるという。
レイとアスカ、選ぶならどっち? 73年式「日産チェリー X-1」66歳オーナーに直撃
レアな国産旧車の助手席に、「エヴァンゲリオン」シリーズの綾波レイが乗っている? びっくり仰天の「日産チェリー」の持ち主である66歳の男性オーナーは、エヴァの大ファン。綾波レイのシートカバーを助手席にかけていたのだ。実は愛車のあちらこちらに、レイとアスカのシールが。ひと際目立つが、ちょっと控えめな「プチ痛車」になったのには理由があるという。
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カーイベント会場で発見した、1973年式の「日産チェリー X-1」。前の所有者から譲り受け、15年乗っている愛車だ。ボンネットの部分に、白いプラグスーツを着たレイのシールが。ボンネットを開けると、アスカのシールも姿を見せる。
トランクには、式波・アスカ・ラングレーが描かれた、トレードカラーの赤い色の日よけカバーが。また、車内には「綾波が乗ってます」「アスカが乗ってます」のシールもペタペタ貼ってある。その数は合計9枚ほど。運転席と助手席のドアの内側にもあり、細工が仕掛けられているようで、面白い。他にはエヴァのクッションも載せているという。
「DVDは全部持っているんだよ。ちなみにレイのシートは、イベント展示のために助手席に置いているものを隠すためにかけているので、普段はさすがにシートはかけていませんよ(笑)」
95年に「新世紀エヴァンゲリオン」としてテレビアニメシリーズがスタートし、いわゆる“旧劇場版”を含めて社会現象に。2007年からは「新劇場版」シリーズとして「:序」(07年)「:破」(09年)「:Q」(12年)が公開。第4作にして完結作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が昨年3月に封切られ、メガヒットを記録した。男性オーナーは現在発売されているすべてのDVDを持っているといい、“ツワモノ”のファンと言っていいだろう。「一番最初は、アスカとレイがかわいくて、『こんなんがあるんだ』と、面白そうだな、と。そこからだね」。
それでは、アスカとレイ、選ぶなら“どっち派”なのか? こんな質問をぶつけてみると…
「いやあ、難しいね、どっちもいい。両方とも心に葛藤を抱えている危ないキャラクターには変わりない。基本的にレイが多いんだけど…」。どうにも選べないといい、アツいファン心理をのぞかせた。
ちなみに、新劇場版シリーズからの新キャラクター、赤い眼鏡が印象的な真希波・マリ・イラストリアスについては「嫌いじゃないけど、そこまでいかないな」とのことだ。
そもそも男性オーナーは日産チェリーと縁が深い。学生時代に最初に買った車が、1000CC 4ドアのGL。これは弟に譲ったという。23歳の時に買った、別のX1-Rはずっと持っているという。この愛車には「『Re:ゼロから始める異世界生活』(リゼロ)のレムとラムのシールに磁石をくっつけて、それを付けているんだ」と教えてくれた。
電気自動車(EV)が台頭する中で、自動車文化は過渡期を迎えている。ガソリン車の旧車を乗り続けることについて、議論が沸き起こっている。
「自分にとっては、若い時から普段からずっと乗っているだけ。世の中の時間がたって、結果的に古くなっちゃったということ。EV車は決して悪いとは言わないけど、長距離に向かないのかなと思う。それに、この節電の時代に、発電や電気は足りるのかな? 現状では不十分な要素が多いのではないかと思っているよ」。率直な思いを聞かせてくれた。
そして、自他ともに認める「プチ痛車」のことだ。異彩を放つオーラと言っても過言ではない。
「うる星やつら」ラムちゃんから始まった“シール貼りカスタム”だそうだが、そこまでエヴァやアニメが好きなら、思い切って痛車に作り変えないのか。
「家族の反対があるんで(笑)。痛車にできなかったんだよ。『そんなもん、ウチに置かないでよ』ってなるじゃない。押し切ってやるほどのことでもないから。それでちょこちょこっと。だから、プチ痛車です」
ユニークな1台は、どこかのカーイベントで実際に見ることができるかもしれない。