手帳大賞名言大賞が決定 「幸せだよ、だって私だもん!!」コロナ禍で働く看護師のひとこと

コトバとアイデアのコンテスト「第26回手帳大賞 発表表彰式」が15日に都内で行われ、名言大賞に「幸せだよ、だって私だもん!!」(細川正子さん)、商品企画大賞優秀賞に「ダメなどんぐりを管理します!」(大橋くるみさん)と「集計らくらく家計簿」(田中惠子さん)が選ばれた。

手帳大賞審査員を務めたいとうせいこう【写真:ENCOUNT編集部】
手帳大賞審査員を務めたいとうせいこう【写真:ENCOUNT編集部】

看護師の娘から返ってきた言葉に母が涙

 コトバとアイデアのコンテスト「第26回手帳大賞 発表表彰式」が15日に都内で行われ、名言大賞に「幸せだよ、だって私だもん!!」(細川正子さん)、商品企画大賞優秀賞に「ダメなどんぐりを管理します!」(大橋くるみさん)と「集計らくらく家計簿」(田中惠子さん)が選ばれた。

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 当日は、「名言大賞」4万8171通、「商品企画大賞」2293通の応募から、両部門で特に優れた作品を発表。プレゼンターとして、「名言大賞」審査員を務めたマルチクリエイターのいとうせいこう、歌人の東直子、フードエッセイストの平野紗季子が登壇した。

 名言大賞は看護師をしている娘に「大丈夫なの?」と聞いたときの返答だったという。細川さんは「ご招待されただけで感謝しています。ありがとうございます。看護師の娘がコロナの大変な時期に本当に大丈夫なのかなと思って、聞いてみたらすっごい笑顔で言われたので、びっくりして涙を流してしまいました。いつまでも心に残った言葉だったので応募しました」と応募の経緯を語り、喜びの声を上げていた。

 審査員の平野は「大賞の言葉には、今の困難な時代ですが、自分の幸せを信じる力や自分の人生を愛する力、ある種たくましさが濃縮された言葉だと感じました」と語り、東は「大賞の言葉からは、幸せは自分で決めるんだという意思を受け取りました。全体的に前向きな気持ちになれる作品が多かったです。みなさま、おめでとうございます」と述べた。

 いとうは「賞を差し上げるときに、『僕が言ったんじゃないですけどね』とおっしゃった方がお二方くらいいらっしゃった。それがユニークだなと思いました。つまりそれは聞く力なんだということがよくわかりました。僕たちが聞き逃してしまったら、その言葉はなくなってしまうわけだから、キャッチして報告するということもすごく大切なことなのではないか。日本の文学の中でも聞き取りが重要視されているようになっています。誰かが言っている言葉を聞き取って形にして出すのが必要なのではないか。耳を澄ませて書いて送ってきたみなさんのすばらしさに拍手を送りたいと思います」と入賞者に賛辞を送った。

 商品企画大賞優秀賞の「ダメなどんぐりを管理します!」は細かいところまで随所に工夫がされている面、「集計らくらく家計簿」は検索もしやすく使う人の目線で作られた完成度の高さが評価された。

 名言大賞優秀賞には「ドキドキするのはね、がんばるぞーって勇気のドラムがなってるんだよ」(原幸恵さん)と「命のボリュームが増えたみたいやわ!」(成子誠至さん)。特別賞には「地球って国があったらいいのに。」(伊藤素成さん)、「人生に大切なのはそよ風」(石原理恵さん)、「お母さんの言葉で育っていきたい。」(梅野寿恵さん)が選ばれた。

 同賞は高橋書店が主催。手帳文化の発展を願い、1997年にスタートした。名言大賞と商品企画大賞の2つの部門からなり、思わず手帳にメモした「コトバ」とあったらいいいなと思う手帳の「アイデア」を募集している。

次のページへ (2/2) 【写真】名言大賞を受賞した細川正子さんと高橋書店の清水美成社長
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