大林宣彦監督の門下生、山崎紘菜がアクションに挑む理由 「ドロンジョ」でライバル役

池田エライザ主演のタツノコプロ創立60周年記念「WOWOWオリジナルドラマDORONJO/ドロンジョ」(全11話、WOWOWにて放送・配信中)で、ドロンジョのライバル、後のヤッターマン2号となる聖川愛花を演じるのが女優の山崎紘菜(28)。ドロンジョとのボクシングシーンが見どころの一つ。故・大林宣彦監督の常連女優として知られる山崎だが、昨今はアクションが立て続いている。その理由とは?

171センチの長身を生かしてボクシングシーンにも挑んだ山崎紘菜【写真:舛元清香】
171センチの長身を生かしてボクシングシーンにも挑んだ山崎紘菜【写真:舛元清香】

「ドロンジョ」でヤッターマン2号役「もともと体を動かすことが好き」

 池田エライザ主演のタツノコプロ創立60周年記念「WOWOWオリジナルドラマDORONJO/ドロンジョ」(全11話、WOWOWにて放送・配信中)で、ドロンジョのライバル、後のヤッターマン2号となる聖川愛花を演じるのが女優の山崎紘菜(28)。ドロンジョとのボクシングシーンが見どころの一つ。故・大林宣彦監督の常連女優として知られる山崎だが、昨今はアクションが立て続いている。その理由とは?(取材・文=平辻哲也)

 本作は、発表から45年、子供から大人まで幅広く愛される国民的アニメ「タイムボカンシリーズヤッターマン」を原作に、ドロンジョとして悪に手を染めることになるまでを描くダークエンターテイメント。山崎は昨今、戦国時代にタイムスリップした高校生役を演じた「ブレイブ 群青戦記」やミラ・ジョヴォヴィッチ主演のハリウッド大作「モンスターハンター」などアクション映画にも出演。本作でも、171センチの長身を生かしたボクシングシーンを見せている。

「もともと体を動かすことが好きで、中学時代はバレーボール部、高校時代は陸上部で、短距離走や走り高跳びをやっていました。アクションをやりたい気持ちはもともとずっとありましたが、あまり公言はしていなかったんです。でも、ありがたいことにいろいろ声をかけていただいて、すごく運がいいなと思っています。『モンスターハンター』では、世界の現場を経験でき、大きな財産、ターニングポイントになりました」

 山崎が演じるのは、のちに“ヤッターマン2号”となる聖川愛花。オリジナルアニメでは、電気屋の娘・上成愛だが、本作では、財閥の娘として育ち、美貌を生かしてインフルエンサーとして活動。ドロンジョこと泥川七音とは一時期、アマチュアボクシングの日本代表をめぐってしのぎを削りあうライバルという設定だ。

「私はどちらかというと、クールな役柄を求めていただくことが多くて、愛ちゃんみたいな可憐でかわいらしくて、明るい役柄でオファーをいただいたのは純粋にすごくうれしかったです。愛ちゃんは良い意味でも悪い意味でも真っすぐ。諦めない、負けず嫌いなところはすごく共感します。ボクシングは相手との闘いではあるんですが、自分と闘う部分がすごく多いスポーツ。私も、誰かと競争するというより、昨日の自分を超えたい、進化していきたいと常に思っています」

山崎紘菜は「WOWOWオリジナルドラマDORONJO/ドロンジョ」で聖川愛花を演じる【写真:舛元清香】
山崎紘菜は「WOWOWオリジナルドラマDORONJO/ドロンジョ」で聖川愛花を演じる【写真:舛元清香】

初めてせりふをもらったのは巨匠・大林宣彦監督 「私にとって故郷みたいな場所」

 山崎は巨匠・大林宣彦監督の晩年の作品の常連女優。「この空の花 長岡花火物語」「野のなななのか」「花筐/HANAGATAMI」に出演し、遺作「海辺の映画館―キネマの玉手箱」ではメインキャストも務め、“大林学校”の卒業生の一人と言っていいだろう。

「私は初めてせりふをもらったのが大林監督の作品で、大林監督の現場は私にとって故郷みたいな場所。いつか絶対に恩返しをしたいと思いながら歩んできていて、その気持ちは今も変わっていません。大林監督が撮ってくださった女優なので、大成しないと恩返しができないと思っています。その気持ちが前に進めている理由の一つなんじゃないかなと思います」

 女優業のほかにラグビーのアンバサダー的な仕事もこなしており、全国大学ラグビーフットボール選手権大会のイメージガールを歴任したり、WOWOWのラグビー中継番組などにもゲスト出演したりしている。

「ラグビーは2012年の早明戦(関東大学対抗戦)で初めて見ました。明治大学が最後に劇的な認定トライを決めたのを見て、感動しました。ラグビーのひたむきさ、何度転んでも立ち上がる姿には魂を揺さぶられ、元気をもらえます。10代の頃は大変なことや悩むこともありましたが、その度にラグビーに元気づけられていました。これからもちゃんと恩返しができたらいいなと思っています」

 今のキーワードは恩返し。「ラグビーも同じですが、ひたむきに真面目にやっている人が最後には絶対に勝つと信じています。これからも、私自身も泥臭く、ラガーマンのようにやっていけたらいいなと思います。私の原動力は、誰かが笑顔になってくれること。そのために参加するすべての現場で全力を尽くしたいです」。山崎はひたむきにさまざまな役にトライを続ける。

□山崎紘菜(やまざき・ひろな)1994年4月25日、千葉県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションにて審査員特別賞を受賞。12年、映画「僕等がいた」で女優デビュー。映画・ドラマに出演するほか、雑誌モデルを務めるなど幅広く活躍。20年米公開の映画「モンスターハンター」でハリウッドデビュー。映画「orange-オレンジ」(15)、「スタートアップ・ガールズ」(19)主演、「ブレイブ-群青戦記-」(21)ほか。今年は「わたし達はおとな」「LOVE LIFE」が公開。

ヘアメイク/石邑麻由
スタイリング/小川未久

タツノコプロ創立60周年記念「WOWOWオリジナルドラマ DORONJO/ドロンジョ」
放送:毎週金曜・午後11時
番組HP:https://www.wowow.co.jp/drama/original/doronjo/
WOWOWオンデマンド:https://wod.wowow.co.jp/program/178285
第1話無料放送【WOWOWプライム】/無料トライアル実施中【WOWOWオンデマンド】
出演:池田エライザ
山崎紘菜 矢本悠馬 金子大地 一ノ瀬ワタル 田中俊介 平山祐介 霧島れいか 近藤芳正 高橋和也 古田新太



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