解散目前のニジマス・来栖りんが激白「『推していて良かった』という満足感で満たしたい」

10月30日をもって解散する5人組アイドルグループ「26時のマスカレイド」(通称:ニジマス)のセンター、来栖りんがフォトブック「りんとして。」(KADOKAWA)を発売した。旅をテーマに遊園地やビーチなどさまざまな場所で撮影された写真や、親友の峰島こまきとのデート企画、ロングインタビューなど、等身大の来栖りんの魅力が満載の1冊に仕上がっている。今回はその特典会イベントで来阪していた彼女を直撃! フォトブックについてはもちろん、ニジマスとして念願だった最初で最後の日本武道館公演の振り返り、ラストライブに向けての意気込みなどを聞いた。

アイドルグループ「26時のマスカレイド」のセンター来栖りん【写真:ENCOUNT編集部】
アイドルグループ「26時のマスカレイド」のセンター来栖りん【写真:ENCOUNT編集部】

10月30日で解散する5人組アイドルグループ「26時のマスカレイド」のセンター

 10月30日をもって解散する5人組アイドルグループ「26時のマスカレイド」(通称:ニジマス)のセンター、来栖りんがフォトブック「りんとして。」(KADOKAWA)を発売した。旅をテーマに遊園地やビーチなどさまざまな場所で撮影された写真や、親友の峰島こまきとのデート企画、ロングインタビューなど、等身大の来栖りんの魅力が満載の1冊に仕上がっている。今回はその特典会イベントで来阪していた彼女を直撃! フォトブックについてはもちろん、ニジマスとして念願だった最初で最後の日本武道館公演の振り返り、ラストライブに向けての意気込みなどを聞いた。(取材・文=ポッター平井)

――9月14日の日本武道館公演、お疲れ様でした。

「ありがとうございます!」

――日本武道館のステージから見た景色はいかがでしたか。

「大きな会場でのワンマンライブに挑戦されるグループさんが多い中で、ニジマスは比較的手が届く範囲内で少しずつ着実に足場を固めていった感じなんですけど、今回初めて、手が届かないんじゃないかというラインに挑戦させていただきました。すごく不安だったんですけど、180度お客さんがいるステージに立って、メンバーみんなのボルテージも上がりました。普段のライブよりも巻き込まないといけない人数がすごく多いので、パフォーマンスも必然的に変わりますし、そういう意味では新鮮なライブができたと思います」

――日本武道館公演は日テレプラスで生中継もあり、その後の特番では舞台裏やリハーサルの模様も放送されました。立ち位置の番号が23番まであったり、大変なことも多かったそうですね。

「今までの立ち位置はどんなに広くても8番まででした。今回はステージの両サイドに伸びる花道のようなウイングというところがあって、ファンの皆さんの近くに行けることはすごく嬉しかったんですけど、ウイングは狭いので、メンバー同士でぶつからないように気を付けていました。振付も変わったりして、私は普段踊りが大きいので、抑えるのに苦戦しました」

――最初のMCで「日本武道館にお集まりの皆さん!」と言うところを盛大に噛んでいたので、やっぱり緊張しているんだなぁと(笑)。

「緊張しました(笑)。ステージに出る前から心臓がバクバクで、わりと緊張しないタイプだと思っていたんですけど、年齢を重ねるにつれて“緊張しい”になっちゃって、今はどんな会場でも緊張します」

武道館公演を語る来栖りん【写真:ENCOUNT編集部】
武道館公演を語る来栖りん【写真:ENCOUNT編集部】

いろいろな感情があった武道館公演「いい人たちに支えられてきたんだなぁ」

――「ニジマスに逢えてよかった」「最高の景色をありがとう」などというメッセージボードを掲げているファンの皆さんもたくさんいました。

「解散が決まった後なので、シンプルにうれしいだけじゃなくて、いろいろな感情があったと思うんです。ファンの皆さんの意思とは関係なく解散するから、私たちはすごく勝手だと思うし、何を言われても仕方ないと思っています。もちろん理由はあるし、何度も話し合いを重ねて出した結論なんですけど……。その上で『夢をかなえてくれてありがとう』とか、『幸せな景色をありがとう』という言葉をもらえることは当たり前じゃないと思うので、その感情が尊いなぁ、いい人たちに支えられてきたんだなぁと、すごく感じました」

――ライブ後の舞台裏でメンバーの皆さんと抱き合いながら号泣されていました。そのときや、その後はどんな話をしましたか?

「みんな感じているものも見た景色も一緒なので、ライブについて言葉で確認するというより、『今まで頑張ってくれてありがとう!』とか、(中村)果蓮に対しては『ニジマスに入ってくれてありがとう!』とか、感謝の思いを伝えました。私が一人でも、江嶋が、吉井が、森が、中村が一人でもたぶんこの景色は見られなかったし、スタッフさんが一人でも欠けていたら見られなかったかもしれないし、ここにいる全員の力があってこその日本武道館だったと思うので」

――9月30日にフォトブック「りんとして。」が発売されました。特に印象に残っている撮影場所は。

「熱海のツリーハウスです。大自然の中に木の家が建っていて、すごく綺麗でした。父親がそういう場所が好きなので、子どもの頃はよく連れて行ってもらっていたんですけど、撮影のお仕事でもスタジオが多いし、MVも森の中で撮ったことはなかったので、新鮮で楽しかったです」

――親友の「ナナランド」の峰島こまきさんとのデート企画はいかがでしたか?

「デビュー当時から仲が良くて、何でも話せる仲というか、お互いに身を預けている感じがする子なんですけど、自分たちの関係について話すことがなかったので、そう思っていたんだとか、いろいろ分かって面白かったです」

――最近のエピソードは?

「つい最近、ごはんに行きました。何があったからとか、どこかに行きたいから会うというより、“時間が空いたから会いに行ってもいい?”みたいな、恋人に会うような感覚です。2人ともインドア派で、私はゲームやアニメが好きなので家から出ないことが多いし、あの子の家に行っても何もしないです。テレビを観て、ゴロゴロして帰ります(笑)」

フォトブック「りんとして。」を語る来栖りん【写真:ENCOUNT編集部】
フォトブック「りんとして。」を語る来栖りん【写真:ENCOUNT編集部】

フォトブック「りんとして。」 インタビューでは「深いところまで話した」

――どっちから誘うことが多いですか。

「私からが多いです。あの子は基本受け身なので(笑)。でも、私が悩んでいたりすると、『明日、会えるよ』とか、サラッと誘ってくれます」

――愛犬の「ちまき」との撮影時の裏話は?

「いつも私と母親がお散歩に連れて行くんですけど、撮影していると母親も写るので、母親に一度家に戻ってもらったら、ちまきが母親がいなくなったことに気を取られて、ずっと家に戻ろうとして大変でした(笑)」

――ファンの皆さんからは、どんな感想が多いですか。

「撮り下ろしの写真はもちろんなんですけど、インタビューをすごく喜んでくれています。アイドルって全部さらけ出す必要はないと思っていて、今までプライベートな話はあまりしなかったんです。でも、ニジマスは解散、そして私もアイドルじゃなくなるというタイミングで、自分の中でピンと張っていたものが緩んだというか、鎧を脱ぐような感じで、言いにくかったこととか、過去の話とか、深いところまで話したので、『近くに感じたよ』、『ちゃんと人間なんだね』とか(笑)、そういう感想をもらって、距離が縮まったと思います」

――10月30日に東京でラストライブを開催します。今の心境は?

「解散は半年前から決まっていたので心構えはできています。いざニジマスじゃなくなって、10月30日以降どんな生活をしているんだろう? とか、先のことを考えて…というよりも、ラストライブを成功させて、ファンの皆さんに『推していて良かった』という満足感で満たしてあげたいと思っています」

――読者の皆さんにメッセージをお願いします。

「これまでニジマスを応援してくれて本当にありがとうございました! 節目のタイミングでこうしてフォトブックも出させていただきました。この先、私がどんな仕事をするのか全然決まっていないんですけど、やりたいことはあるので、寂しがらず、不安にならず、私がまた皆さんの前に現れる時を、気長に楽しみに待っていてもらえたらと思います!」

□来栖りん(くるす・りん)2000年11月8日、東京都出身。16年結成「26時のマスカレイド」のセンター。18年に週刊ヤングジャンプ「制コレ18」グランプリ受賞。

◆「26時のマスカレイド」公式サイト
https://26masquerade.com/
◆来栖りんフォトブック『りんとして。』商品概要
https://www.kadokawa.co.jp/product/322205001036/

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