お笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多華丸が23日、東京・明治座で初日を迎えた舞台「羽世保スウイングボーイズ」終演後に取材に応じた。

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　九州の港湾都市・羽世保の造船所を舞台に、働く仲間や家庭内の人間模様を描いた作品で、華丸が明治座で座長を務めるのは2度目になる。

「何とか転覆せずに、航海に出航できたなという感じです」と終わったばかりの舞台を振り返り、「去年、博多座（の公演）でやったのと（内容が）変わっていると思いますし、1年2か月ぐらいたって、役者さんもダンサーもスキルを積んでさらにパワーアップした集合体になった。いい作品になったんじゃないかなと思いました」と、カンパニーとしての成長力に納得の表情を見せた。

　総力結集で乗り切った初日だったが、格別な思いだったようで、「緊張しましたね。僕に限らずみんな緊張した。積み重ねた分と潜在的に残った分が全部出た。夜の部が心配です、というくらい出し切りました」と明かした。

　劇中では和太鼓をたたき、エンディングではタップダンスも披露する場面もある。

「自主トレはやっていたんですけど、60点ぐらいでしたかね。自分に厳しいところあるんです、意外に」とタップダンスの採点はかなり厳しめ。「ある意味伸びしろということで、（28日までの）6日間で成長したいな」と自分自身に期待を寄せた。

　公演と並行し毎朝、NHKの情報番組「あさイチ」にレギュラー出演するが、タップダンスの自主トレはまさにその直前に行っていたという。

「NHKで朝ドラを（モニターで）見ながら自主トレしていました。（隣の）大吉さんは嫌な顔で白い目で見ています。和太鼓は、暇さえあれば（膝をたたく仕草をしながら）やっていた感じですね。演技もあるので何でもやるのは大変。大谷（翔平選手）ってすごいなと思いますね」と、自主トレの舞台裏を明かした。

　さらに、月曜日以降の番組出演と舞台出演の力の入れようについても言及。「6日間、誠心誠意この舞台にぶつけたい。『あさイチ』は少しだけ大吉さんにおまかせして私は座っているだけ。NHKさんも許してくれるんだろうと思います」と、24日から28日までの「あさイチ」への力加減を冗談交じりに明かした。