エンジンだけで「600万円」の驚愕カスタム ワイスピ仕様のド派手愛車で保育園も送迎
世界的大ヒット映画「ワイルド・スピード」シリーズに登場する名車をそっくりそのままに作り上げたパパさんオーナーがいる。日産・スカイラインER34を、主人公ブライアン仕様に“完全カスタム”。まささん(31)の「キリがない」というこだわりについてたっぷり聞いた。
2作目登場のブライアン愛車をここまで…子どもの送り迎えやスーパーで買い物も
世界的大ヒット映画「ワイルド・スピード」シリーズに登場する名車をそっくりそのままに作り上げたパパさんオーナーがいる。日産・スカイラインER34を、主人公ブライアン仕様に“完全カスタム”。まささん(31)の「キリがない」というこだわりについてたっぷり聞いた。
25歳人気女優のクルマ愛…免許はマニュアル取得、愛車はSUV(JAF Mate Onlineへ)
中学1年の時、たまたまつけたテレビで、「ワイルド・スピード」の2作目が地上波で放送されていた。ブライアンが運転するシーンを見て、衝撃が走った。父親に何の車なのか聞いたが「分からん」。母に聞くと、「スカイラインじゃないの?」。そこから、自分で調べていくうちに、車に興味を持つようになった。ワイスピや「頭文字D」に傾倒。18歳で免許を取ると、「レビンを乗り回しました(笑)。その後は、ジムカーナやサーキットの走行会、練習会に参加するようになったんです。セントラルサーキットのゼロヨンレースにも出ていました。ただ、走る用のタイヤやオイルが必要で、ちょっとコストが高くなってしまって」。
こうして目覚めたのが、原点でもある、ワイスピ車両へのカスタムだった。2017年に00年式・純正フルノーマルで買った1台は、今や「純正品はフレームとドアだけかな(笑)」。エンジン、ブレーキ、足回り、バンパーなど「全部変えた」という。
こだわりは盛りだくさんだ。特徴的なボンネットのステッカーは、自らPCでデータをデザインして、映画で登場する車両を忠実に再現した。オーバーフェンダーは板金業者に依頼した。「(ボディーの)バイナルは4回貼り替えました。デザインは映画より目立つようアレンジしているんですよ。内装は、映画と同じシートに取り換えたばかりです」。まさに徹底カスタムだ。そして、今年に仕上がったばかりのエンジンも相当の力の入れようだ。「RB26改2800CCに載せ替えました。一式で500~600万円はかかりました」。
飽くなき追求心 「乗っていないとかわいそうなんです」
まささんは「見慣れているので」というが、映画ファンのみならず、そのクール全開のかっこよさに、思わず振り向いてしまう。どんなにお金をかけても苦労しても、カスタムを追求。原動力は「好きだからですかね」。見た目の外装だけでなく、内装もエンジンルームも一切手を抜かない。「どこを見ても、どの面においてもかっこいい。それが大事なんです。乗っていてもかっこいいという走りの面にもこだわっているので、700馬力まで高めてきました。他の愛好家の方に、『ここは変えてないの?』と言われたくない、そんな思いもあります。やっぱりワイスピの世界観を追求したい。これがすべてです」とアツく語った。
このド派手な1台で普段乗り。チャイルドシートを2つ積んでおり、スーパーにも、子どもの保育所の送迎にも行くから驚きだ。「たまに行くと、他の子どもたちから『すごいのが来た!』と喜んでもらえるんですよ」。3人目の子どもの誕生を控えるにあたり、ワイスピ愛車は来年からいったんお休みになるという。保管しておくにも、愛車の今後についてどうしようか迷ったこともあるという。「僕は車を持っているだけでは満足しません。乗っていないとかわいそうなんです。でも、うちの子どもから『捨てないで、お願い』と言われて。小さな子にとってはのちのち思い出にもなると思うので、大事にしたいですね」。
ただ、そうなると、飽くなき追求心がどんどん沸いてくる。「いやあ、キリがなくて、ぶっちゃけ、もう1回直したいとも思うんですよ(笑)。でも、外装からエンジンから何からやり直すと、もう1000万円はかかっちゃいますよね(笑)」。極限まで再現したワイスピ愛車も見てみたいものだ。