大学ミスコン準優勝は聖心女子大の鬼束ももさん 自分へのご褒美は「海を眺めてボーッとしたい」

日本唯一の全国版ミスキャンパス「ミスユニバーシティ 2022」が開催され、東京代表で聖心女子大学3年生の鬼束ももさんが準グランプリを獲得した。中学生の頃から海外で短期留学を経験し、英語や韓国語、ダンスも得意な20歳。高校生の時にSDGsに出会い、自ら先頭に立ってSDGsを広めたいという理由でミスユニバーシティに応募したという。そんな高い志を持った鬼束さんに大会を振り返ってもらった。

聖心女子大学3年生の鬼束ももさん【写真:山口比佐夫】
聖心女子大学3年生の鬼束ももさん【写真:山口比佐夫】

精神的に落ち込んだ私を救ってくれた母

 日本唯一の全国版ミスキャンパス「ミスユニバーシティ 2022」が開催され、東京代表で聖心女子大学3年生の鬼束ももさんが準グランプリを獲得した。中学生の頃から海外で短期留学を経験し、英語や韓国語、ダンスも得意な20歳。高校生の時にSDGsに出会い、自ら先頭に立ってSDGsを広めたいという理由でミスユニバーシティに応募したという。そんな高い志を持った鬼束さんに大会を振り返ってもらった。

――大会終了後のコメントで「2位は悔しいです」という正直な気持ちを言葉にしていました。

「たしかに順位としては悔しいなっていう思いもありましたけど、自分の中ではやりきった感じがていて、いま振り返ると楽しかったです」

――東京大会では途中でヒールのかかとが折れてしまうというアクシデントもあったそうですね。

「そうなんです。あの時は『ああ、これで終わってしまうのかな』って一瞬思いましたけど、あきらめずに最後まで集中できました。でも東京大会で1位をいただいたんですが私自身はそれ以上に悔いの残る大会だったんです」

――それはなぜでしょう?

「ベストオブミスの東京大会はものすごくレベルの高い大会でした。私のような大学生もいれば、さまざまな経験を積まれている社会人の方もおおぜいいらっしゃって、みなさん1人1人がリーダーシップを持って大会に臨んでいたので学ぶべきところがたくさんありました。でも私は最後までリーダーシップをしっかり取れなかったという反省があって。1位という順位をいただんですが『本当に私でよかったの?』って思ってしまいました。だから日本大会ではすべてやりきったと胸を張れるように頑張ろうと気持ちを切り替えました」

――決勝大会に向けてどんなところに磨きをかけましたか?

「与えられた1分1秒を無駄にしないように行動しようと思いました。自分だけじゃなくて周りをしっかり見ながら、ファイナリスト全員で切磋琢磨していけるようにと心がけました」

――そんな鬼束さんをご家族も最後まで見守ってくれたそうですね。

「はい、東京大会から日本大会までの期間中に精神的に自分らしくない状態になってしまい、自己嫌悪に陥ってよく泣いてしまうことがありました。そんな時、家族が『あなたの良いところはポジティブなところなんだから』と言って励ましてもらい『よし!やってやろう』って本来の自分を取り戻すことができました。本当に家族みんなに支えてもらい決勝までいけたので『ありがとう』って伝えたいです」

――大会前は緊張しましたか?

「緊張はありませんでした。前日は審査員質疑の練習をしたり、ドレスのサイズを調整しようと自分で縫ったりして結局朝まであまり眠れなかったのですが、当日はとてもいいコンディションで臨めました」

――すべてを出し切った大会だったと?

「もう堂々と大きな声で『私は全力でやりきった!』って言えるくらい頑張れました。今はうれしい気持ちでいっぱいです」

1年間、ミスユニバーシティとしてさまざまな活動を行う【写真:山口比佐夫】
1年間、ミスユニバーシティとしてさまざまな活動を行う【写真:山口比佐夫】

Z世代にSDGsをもっと知ってもらう活動をしたい

――鬼束さんは高校生の頃からSDGsを学び、たくさんの人にSDGsを知ってもらいたいと仰っていました。

「今回、投票審査部門でも1位をいただいて、今までSNS発信を頑張って続けてきたことが結果につながったんだなって実感したので、これからはその強みを活かしてZ世代の人たちに『SDGsや社会のことをもっと自由に発言していこうよ!』って発信していきたいです」

――これから1年間、ミスユニバーシティとしての活動が始まります。

「そうですね。これからはグランプリの(長沼)麻陽ちゃんを支えながら私も大学生代表の1人としてリーダーシップを持ってさまざまな活動に取り組んでいきたいと思います。そしてファイナリストの仲間たちとも一緒にミスユニバーシティとしてもっと出来ることを広げていきたいです」

――最後に自分自身になにかご褒美をあげるとしたら?

「ご褒美ですか? ……海外旅行に行きたいです。リゾート地で海を眺めてボーッとしたいですね(笑)」

「今できること」をキャッチフレーズに次世代のピニオンリーダー(=Next Leader)の発掘と女性活動のフィールドを広げることを目的とした「ミスユニバーシティ2022」は全国で1000人を超える応募者の中からグランプリを目指し、地方大会を勝ち抜いたファイナリスト20名が日本大会に出場。

 グランプリは群馬代表で武蔵野大学3年生の長沼麻陽さん(21歳)、2位は東京代表で聖心女子大学3年生の鬼束ももさん(20歳)、3位は神奈川代表で東洋英和女学院大学3年生の小清水伶奈さん(20歳)が受賞した。

「ミスユニバーシティ 2022」ファイナリスト(20人)
山本礼乃さん(20歳)北海道代表・北翔大学
佐藤璃那さん(19歳)青森代表・弘前大学
山口理子さん(23歳)茨城代表・放送大学
堤萌さん(20歳)栃木代表・慶應義塾大学
長沼麻陽さん(21歳)群馬代表・武蔵野大学
米澤心寧さん(19歳)埼玉代表・駒澤大学
平田緑咲さん(21歳)千葉代表・千葉大学
鬼束ももさん(20歳)東京代表・聖心女子大学
小清水伶奈さん(20歳)神奈川代表・東洋英和女学院大学
阿達花梨さん(21歳)新潟代表・二松学舎大学
ラミレス・ナイラさん(18歳)山梨代表・国立音楽大学
鈴木夏琉亜さん(19歳)静岡代表・静岡県立大学
鈴木海月さん(18歳)愛知代表・金沢工業大学
石原令さん(19歳)京都代表・日本女子体育大学
吉原愛香さん(20歳)大阪代表・上智大学
水田汐音さん(21歳)兵庫代表・大阪音楽大学
須澤麻衣さん(22歳)広島代表・広島女学院大学
神薗希帆さん(22歳)福岡代表・北九州市立大学
吉良美優菜さん(22歳)大分代表・大分医師会看護専門学校
林夏鈴さん(22歳)沖縄代表・沖縄県立看護大学

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