元宝塚トップ・珠城りょう、退団後の変化を告白「9割スカートを履いています」

元宝塚歌劇団・月組トップスターの珠城りょう(34)が10月19日に初のオリジナル・アルバム「Freely」&カバーアルバム「Shine」をリリースする。このアルバムをひっさげ、コンサートツアー「RYO TAMAKI LIVE TOUR 2022~Freely~」(11月10日~30日、東京・愛知・大阪)も行う。珠城が2枚のアルバムに込めた思い、プライベートでの変化を語った。

オリジナル・アルバム「Freely」について語る珠城りょう【写真:荒川祐史】
オリジナル・アルバム「Freely」について語る珠城りょう【写真:荒川祐史】

19日にアルバムを2枚同時発売 11月10日からはコンサートツアーも

 元宝塚歌劇団・月組トップスターの珠城りょう(34)が10月19日に初のオリジナル・アルバム「Freely」&カバーアルバム「Shine」をリリースする。このアルバムをひっさげ、コンサートツアー「RYO TAMAKI LIVE TOUR 2022~Freely~」(11月10日~30日、東京・愛知・大阪)も行う。珠城が2枚のアルバムに込めた思い、プライベートでの変化を語った。(取材・文=平辻哲也)

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 昨年8月の退団後、コンサートツアー「CUORE」(4~5月)も好評だった珠城。オリジナル・アルバム「Freely」には、ツアーでも人気の「This Heart & Soul」「Prelude」に加え、オリジナル新曲4曲を収録。カバーアルバム「Shine」では、「いのちの理由」をはじめ、珠玉のJ-POPをセレクトした。

 アルバム制作の話が始まったのは現在の事務所に所属したばかりの約1年前。「スタッフから音楽活動も芸の幅が広がるのでやりましょうと提案を受け、応援してくれる人たちが喜んでいただけるようなものを作れたらいいんじゃないかと。最初からオリジナルとカバーアルバムでいきたいと思っていました。宝塚から応援してくださっている方は手に取ってくださると思いますが、最近、私に興味を持ってくださった方にも手に取っていただけるように、カバーアルバムは皆さんが聴きなじみのあるものにしました」。

「Freely」は今の珠城の気持ちを投影している。

「何事も開放的にやっていきたい、という思いを込めました。今はコロナ禍で窮屈な思いをされている方も多いと思いますが、アルバムを聴いているときは自由になっていいんだよ、と。音楽は日常の一部分。曲は今の私の気持ちとぴったり来るものを作っていただけたら、と思っていました。聴いてくださる方に元気になってもらって、自分自身も鼓舞したい」と笑顔を弾けさせる。

 カバーアルバムでは「春の歌」(スピッツ)、「PIECE OF MY WISH」(今井美樹)、「VOICE」(AI)、「Over Load」(中島美嘉)、「星のかけら探しに行こうAgain」(福耳)、「いのちの理由」(さだまさし)というラインナップ。珠城がスタッフと相談しながら選曲した。

「『春の歌』『VOICE』『いのちの理由』は自分で選曲しました。それ以外も歌ってみると、自分の声に合っている感じがしました。『春の歌』は前向きになる曲。明るくて疾走感もありますよね。『VOICE』はサウンドが力強くて、メッセージ性もあるので、ほかの曲とも差別化を図りました。『いのちの理由』はコンサートの恒例の曲ですが、親への感謝、応援してくださった方々への感謝、今、コロナ禍で生きている意味を込めました。皆さんも必死に生きている。それは誰でも変わらないと思ったんです」

自身のドラマ出演やプライベートについて話す【写真:荒川祐史】
自身のドラマ出演やプライベートについて話す【写真:荒川祐史】

退団後は音楽活動、ドラマ初出演、宝塚OGとの舞台「初めてづくし。すごく楽しい」

 退団から1年、音楽活動のほかにも、TBS「マイファミリー」(4月期)ではドラマ初出演、宝塚のOGと競演した「8人の女たち」(8~9月)では舞台で初めて女性の役を演じた。

「初めて尽くしですね。初めての仕事、初めてご一緒するキャストの皆さんという環境が多かったですね。いろいろと学ぶこととが多く、新しいステージに立っています。すごく楽しいですし、お仕事をやらせていただけるのは本当に幸せなことだなと感じています。心配性で何事も準備は怠りたくないという性格なんです。一つ一つ丁寧にやっていきたいなと思っています」

 仕事の変化はプライベートにも大きな変化をもたらした。

「今は9割スカートを履いています。スカートの方が楽なんですよ。新しい生活にも慣れましたね。時間の使い方が上手になってきた気がします。毎日8時半に起きるようにして、リズムを整えています。料理をする時間もできました。好評だったのは、ロールキャベツですが、ほかにも、たこ飯を炊いたり、涼しくなってきたので、みそ汁も。野菜、キノコを入れて、具たくさんにしています」。

 11月10日からアルバムに合わせたツアーも東阪で初開催。「アルバムを聴いてくださった方々がどんな反応をしてくださるのか。どういう空気感になるのか。より一緒になって楽しんでもらえるんじゃないかな。(宝塚時代は)早着替えは苦手だったのですが、衣装や演出もスタッフと相談していますので、楽しみにしてほしいです」。珠城の新たな魅力を見せてくれそうだ。

 この日、「Freely」のリード曲「This Heart & Soul」のドキュメンタリー(CD特典として収録)のダイジェストバージョンもBrandnew music YouTubeチャンネルにアップされた。

□珠城りょう(たまき・りょう)1988年10月4日、愛知県出身。2008年に宝塚歌劇団入団し、月組配属。10年、新人公演で初主演。13年、バウホール公演初主演。16年、月組トップスターに就任。21年8月15日、宝塚歌劇団退団。22年よりケイパーク所属となり、芸能活動を再開。同年のTBS系「マイファミリー」で、テレビドラマ初出演を果たす。23年1月15日から初主演舞台「マヌエラ」出演も控える。血液型B型。愛称りょう、たまき。

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