大学ミスコン日本一は武蔵野大3年生 バレエの夢は絶たれたが「人生何が待っているか分からない」

日本唯一の全国版ミスキャンパス「ミスユニバーシティ 2022」でグランプリを獲得した武蔵野大学3年生の長沼麻陽(ながぬま・まひな)さん。クラシックバレエでプロを目指す夢はかなわなかったが、高校で出会った弁論をきっかけに人前で話す楽しさを覚えていった。今後は社会問題に目を向けながら将来は報道の仕事に就きたいと話す長沼さんに大会を振り返ってもらった。

武蔵野大学3年生の長沼麻陽(ながぬま・まひな)さん【写真:山口比佐夫】
武蔵野大学3年生の長沼麻陽(ながぬま・まひな)さん【写真:山口比佐夫】

「ステージに上がった瞬間に緊張で足がガクガクでした」

 日本唯一の全国版ミスキャンパス「ミスユニバーシティ 2022」でグランプリを獲得した武蔵野大学3年生の長沼麻陽(ながぬま・まひな)さん。クラシックバレエでプロを目指す夢はかなわなかったが、高校で出会った弁論をきっかけに人前で話す楽しさを覚えていった。今後は社会問題に目を向けながら将来は報道の仕事に就きたいと話す長沼さんに大会を振り返ってもらった。

誰もがアッと驚く夢のタッグ…キャプテン翼とアノ人気ゲームのコラボが実現

――グランプリおめでとうございます。

「ありがとうございます!」

――大会を振り返ってみていかがでしたか?

「前日は気持ちの準備ができていたので、あとはやり切るだけだと思ってぐっすり眠れました。当日の朝も家から会場までの移動中ずっと大会のオープニング曲を聴いて楽しみにしていたんですが、ステージに上がった瞬間に緊張で足がガクガクでした(笑)」

――グランプリを受賞したときはいかがでしたか?

「審査員の質疑応答で上手く答えられなかったので正直なところ自信がなかったんです。名前を呼ばれた時は信じられなくて本当にびっくりしました。群馬県大会で代表になってからは絶対にグランプリを獲って応援してくださった事務局や関係者のみなさんに恩返しをしたいと思って頑張ってきたのでやりきった気持ちがあります」

――高校生の頃に弁論大会で全国2位になった実力がスピーチでも生かされましたね。

「ありがとうございます。自分の気持ちは伝えられたのかなと思っています。即興で言葉にすることは苦手なんですが、誰が聞いても分かりやすい言葉を大切にスピーチしました」

昨年のグランプリ・吉田三莉さん(左)と喜びを分かち合う長沼さん【写真:山口比佐夫】
昨年のグランプリ・吉田三莉さん(左)と喜びを分かち合う長沼さん【写真:山口比佐夫】

――ファイナリストのみなさんに伝えたいことは?

「ファイナリストたちは本当に仲間です。練習でウォーキングがなかなか上手くできない時もアドバイスをいただいて良くなったらほめてもらい、そうやって会うといつも言葉をかけてくれたことが私の原動力になりました。大会中もトップ7に残れなかったファイナリストたちが控え室で『応援しているから。私たちの思いを託したからね』と言ってくれて。その気持ちだけで胸がいっぱいになり、本当に素晴らしい仲間たちに出会えたことに感謝ですし、これからもずっと仲間です」

――お母さまにもたくさん支えてもらったそうですね。

「はい。学校やいろんなことでストレスがたまって自分の気持ちを伝えられずに母に当たってしまうこともありましたが、私のことを一番応援してくれた母に『ありがとう』って素直に伝えたいです」

――クラシックバレエでプロになる夢はかないませんでしたが、そのあとに待っていたのがミスユニバーシティのグランプリでした。

「クラシックバレエの挫折もそうですし弁論大会でも1位を獲ったことがなかったのでこの賞で初めて1位を獲らせていただき、本当に人生何が待っているか分からないなって思いました。これからも感謝を忘れずに行動していきたいと思います」

――今後の活動や夢を教えてください。

「新聞部だった高校生の頃から貧困問題についていろいろな方々にお話を聞いてきたので、これからはミスユニバーシティの発信力をお借りして、私が解決できることがあれば1つでも多くの社会問題に関心を持っていきたいと考えています。そして将来はアナウンサーや報道関係の仕事に就いて自分の言葉で発信していきたいです」

「今できること」をキャッチフレーズに次世代のピニオンリーダー(=Next Leader)の発掘と女性活動のフィールドを広げることを目的とした「ミスユニバーシティ2022」は全国で1000人を超える応募者の中からグランプリを目指し、地方大会を勝ち抜いたファイナリスト20名が日本大会に出場。

 グランプリは群馬代表で武蔵野大学3年生の長沼麻陽さん(21歳)、2位は東京代表で聖心女子大学3年生の鬼束ももさん(20歳)、3位は神奈川代表で東洋英和女学院大学3年生の小清水伶奈さん(20歳)が受賞した。

「ミスユニバーシティ 2022」ファイナリスト(20人)

山本礼乃さん(20歳)北海道代表・北翔大学
佐藤璃那さん(19歳)青森代表・弘前大学
山口理子さん(23歳)茨城代表・放送大学
堤萌さん(20歳)栃木代表・慶應義塾大学
長沼麻陽さん(21歳)群馬代表・武蔵野大学
米澤心寧さん(19歳)埼玉代表・駒澤大学
平田緑咲さん(21歳)千葉代表・千葉大学
鬼束ももさん(20歳)東京代表・聖心女子大学
小清水伶奈さん(20歳)神奈川代表・東洋英和女学院大学
阿達花梨さん(21歳)新潟代表・二松学舎大学
ラミレス・ナイラさん(18歳)山梨代表・国立音楽大学
鈴木夏琉亜さん(19歳)静岡代表・静岡県立大学
鈴木海月さん(18歳)愛知代表・金沢工業大学
石原令さん(19歳)京都代表・日本女子体育大学
吉原愛香さん(20歳)大阪代表・上智大学
水田汐音さん(21歳)兵庫代表・大阪音楽大学
須澤麻衣さん(22歳)広島代表・広島女学院大学
神薗希帆さん(22歳)福岡代表・北九州市立大学
吉良美優菜さん(22歳)大分代表・大分医師会看護専門学校
林夏鈴さん(22歳)沖縄代表・沖縄県立看護大学

次のページへ (2/2) 【写真】大学ミスコン日本一に輝いた長沼麻陽さんの「ミスユニバーシティ2022」ファイナルステージ
1 2
あなたの“気になる”を教えてください