俳優の山田裕貴が14日、都内で行われた映画「耳をすませば」公開記念舞台あいさつに、ダブル主演の清野菜名、松坂桃李、共演の内田理央、安原琉那、中川翼、荒木飛羽、住友沙来、メガホンをとった平川雄一朗監督とともに登壇した。

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　1989年に少女まんが雑誌「りぼん」で連載され、1995年にはアニメーション映画が公開された「耳をすませば」を実写映画化した本作。まんが・アニメーションでも描かれた中学生の甘酸っぱい青春時代はもちろん、完全オリジナルの10年後の物語も描かれる。

　撮影中のエピソードを尋ねられると、清野と内田との共演が多かったという山田は「撮影の合間で清野さんがやられていたシューティングゲームのスマホゲームを強制的に『ダウンロードして』って頼まれまして、3人でチームを作って戦いに行ったんですけど、ゲームだけじゃ収まらなくなって（セット内で）謎の戦いごっこをしたり、ほふく前進をし始めたりしました」と打ち明け、「3人での仲良しのシーンがあったので、みんなそうやって仲良くなろうとしていたのかなって感じながら、シーンとしても楽しくできました」と笑顔で語った。

　また、本作の内容にちなみ、自身の青春時代の甘酸っぱい思い出を尋ねられると、山田は「中学校の卒業式のときに『第二ボタンをください』っていうのがあった時代で、僕は友達とかに『くれ』って言われて持って行かれたんですけど、好きな子のために第二ボタンだけ守って『第二ボタンはあの子にしかやらん』って言っていたら、小学校の頃からの女の子の友だちが『あの子にあげたいんでしょ。言ってきてあげる』って言ってくれて、好きな子が目の前まで来て『第二ボタンをください』って言ってくれて、向こうもそれを言おうとしていたみたいだったんですけど、第二ボタンを守っていてよかったなって思いました」と頬を緩ませ、「お付き合いすることもできました」と明かして観客から拍手を浴び、「学ランのボタンは袖についていたボタンも全部なくなりました」とも明かしていた。