三宅健、劇団☆新感線に初参加 シェイクスピア作品初挑戦「身が引き締まる思い」

2023年劇団☆新感線43周年興行・春公演Shinkansen faces Shakespeare「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」が23年3月に東京、4月に大阪にて、三宅健主演で上演することが10日に発表された。

Shinkansen faces Shakespeare「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」のキャスト
Shinkansen faces Shakespeare「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」のキャスト

三宅健が一本気で純情な血気あふれるヤクザ者を演じる

 2023年劇団☆新感線43周年興行・春公演Shinkansen faces Shakespeare「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」が23年3月に東京、4月に大阪にて、三宅健主演で上演することが10日に発表された。

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 11年に劇団☆新感線としては異色の“いのうえ歌舞伎”でもなく“ネタモノ”でもなく“Rシリーズ”でもない、シェイクスピアの「オセロー」を翻案した青木豪書き下ろしの「港町純情オセロ」を上演した。

 部下イアーゴの計略によって破滅へと突き動かされる軍人オセロと妻デズデモーナを描いたシェイクスピアの四大悲劇の一つ「オセロー」。人間の本質となる喜怒哀楽をつづったこの物語が、人間の業を暴きさらし出すセリフの魔術師・青木によって、戦前・戦中の関西らしき場所にある港町を舞台に、混沌とした時代に生きるチンピラヤクザたちの人情悲喜劇に大胆に翻案され、新感線主宰・演出のいのうえひでのりによるダイナミックな演出で新たな産声を上げた。和製「オセロー」は、より深く感情ほとばしる作品として、観客の心を強く揺さぶり大きな話題を呼んだ。

 そして12年ぶりに、「ミナト町純情オセロ~月がとっても慕情篇~」としてよみがえる。物語の舞台を戦前・戦中から、戦後のアメリカ文化が流れ込んできたポップな時代に改めて書き直し、当時を彷彿(ほうふつ)させる歌謡曲の要素を取り込んだ作品となる。

 オセロを演じるのは、ドラマや映画など映像作品はもちろん、数多くの舞台に出演、近年は朗読劇への初挑戦や初のソロコンサートなどさまざまなことに挑み続ける三宅。初演では劇団員の橋本じゅんが演じた泥臭いヤクザの組長を、一本気で純情な血気あふれるヤクザ者として演じる。

 そして、オセロの美しい妻・モナには、ドラマ・映画・舞台で役者として幅広い作品に出演し、作家としても活躍する松井玲奈。知らず知らずのうちにオセロを追い詰める悪計に加担する事になるオセロの部下・汐見丈に、三宅の事務所の後輩でもあり、舞台を中心にミュージカルからストレートプレイに数多く出演する寺西拓人。さらには、劇団員から粟根まこと、高田聖子が登板となる。

 コメントは下記の通り。

○劇団☆新感線主宰・演出のいのうえひでのり
「ここ数年のコロナ禍での上演は、明るくて楽しいスペクタクルなものが続いていたので、そろそろ人間の心の動きから出てくるドラマを作りたいと思っていました。そこに『港町純情オセロ』再演の話が出てきた。シンプルに言うと『オセロ』は嫉妬の話。青木(豪)君はドラマの中で人間の狡さが際立つ物語を描くのが上手い。シェイクスピアと聞くと大仰に構えてしまうと思うけれど、青木君によって日本人の情緒に委ねるようなストーリーになっているので、共感を持って作品に入り込めると思います。ですが悲劇なので辛い話ではある。これを現代に置き換えるととても陰惨な話になってしまうので、戦後の混乱の中に置き換えることによって、ロマンティックなファンタジーとして捉えることが出来ると思います。三宅君は年齢を超えた少年性とピュアな無邪気さがありますよね。オセロが騙され嫉妬に狂っていく過程は、ある意味純粋であるがゆえでもあるので、(初演の橋本)じゅんさんとは違う、三宅君なりのオセロが出来そうな気がしています。今回はここ数年ではなかった、ガッツリと『芝居』に取り組む公演になります。僕も楽しみですし、新感線は『こういうこともやりますよ』ということをお見せしたい。前回とは全く違ったニュアンスの作品になると思うので、楽しみにしてください」

○三宅健
「兼ねてからいのうえひでのりさんの演出を受けてみたいと思っていましたので、劇団☆新感線に出演させていただけることを大変光栄に思います。自身にとってシェイクスピアを題材とした作品に携わるのは初のことなので身が引き締まる思いです。僕の知っているオセロのイメージは、自身と真逆のイメージですが、僕にしか出来ないオセロを演じられるように精一杯努めたいと思います」

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