“性とカラダ”に特化の異色番組 「そんなことまで」と女性Dを驚かせた出演者の言葉

女性の「性」と「カラダ」に特化した番組「ハダカノココロ」が配信サービスParaviで独占配信されている。セクシー女優の三上悠亜、タレントのIMALU、モデルのNANAMIといった同性人気の高い3人がMCを務め、「生理」「セルフプレジャー」「膣トレ」など、少し話しづらいディープな内容を特集していく。そんな同番組だが注目すべきは、企画をプロデュースした池田大史以外の番組に関わるスタッフが全て女性という点。女性が話しやすい番組作りをすることで、よりディープな内容を深掘りすることに成功した。そんな番組制作に関わったスタッフ陣が番組の印象的な場面などを語り尽くした。

番組に出演するNANAMI、三上悠亜、IMALU(左から)【写真:(C)Paravi】
番組に出演するNANAMI、三上悠亜、IMALU(左から)【写真:(C)Paravi】

知ることに意味「見て損することは絶対ない」

 女性の「性」と「カラダ」に特化した番組「ハダカノココロ」が配信サービスParaviで独占配信されている。セクシー女優の三上悠亜、タレントのIMALU、モデルのNANAMIといった同性人気の高い3人がMCを務め、「生理」「セルフプレジャー」「膣トレ」など、少し話しづらいディープな内容を特集していく。そんな同番組だが注目すべきは、企画をプロデュースした池田大史以外の番組に関わるスタッフが全て女性という点。女性が話しやすい番組作りをすることで、よりディープな内容を深掘りすることに成功した。そんな番組制作に関わったスタッフ陣が番組の印象的な場面などを語り尽くした。(取材・文=中村彰洋)

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――斬新な番組となりました。何か印象に残っていることはございますか。

牧田亜矢子(ディレクター)「私は『デリケートゾーンケア』特集を担当しました。その中で演者さんに『どんなことをされていますか?』と質問をしたときに三上さんが右手で前を洗って左手でお尻を洗っていると言っていました。それがすごく印象に残りましたね(笑)。衛生面から洗う手を分けているみたいなんです。『そんなことまで赤裸々に言ってくれるんだ!』という点が印象的でした」

保野祥子(ディレクター)「いろんなテーマで話してもらったんですけど、1回目の収録でMCの皆さんが卵子凍結に興味があるとおっしゃっていて、予定にはなかったんですが急きょ次の回の収録テーマにすることを決めました。ワードでは私たちも聞いたことはあったけれど、詳しく調べたことはなかった。MCの方にも助けてもらってアイデアをもらいましたね」

池田大史(プロデューサー)「卵子凍結と膣トレMCの方も興味を持たれていましたね」

依田菜月(ディレクター)「私が個人的に印象に残っているのは担当した『膣トレ』です。玉みたいなグッズを膣に入れて体験しました」

保野「膣トレってグッズを膣に入れて体験するものだったんです。でもMCの皆さんの中にはタンポンも入れられないという人もいらっしゃいました。そんなときに担当の依田が『やってみます!』って言ってくれたて、レポートまでしてくれました」

池田「番組にまで出てくれたんです。体験はしてくれたとしても、オンエアまでとなると『抵抗あるだろうな』と思ったんですけど、彼女はそこを率先してやってくれました。膣トレやデリケートゾーンのエステも自分で体験してくれて、率先して自身でレポートしてくれました」

保野「体験者が、MCの方と話すことは盛り上がるポイントでした。『セルフプレジャー』回でも専門店の方が来ていただいて、生の意見を聞くことができました。『生理』回も女医さんが『月経カップを使っています』と説明してくれて、体験者の声が出てくるとMCの3人もどんどん質問してくれるんです。そういう意味でも、膣トレに興味のあるディレクターが実際に試してMCの方にお伝えするということできたので、良かったです。仕事だから仕方なく、という姿勢ではなく、彼女は自信満々で『試してみたいです!』と前向きだったので助けられました」

植田郁子(プロデューサー)「もし、依田さんが恥ずかしがったり、嫌々やっている雰囲気が出てしまっていたら、『ディレクターにこんなことやらせちゃうの?』って視聴者の皆さまも嫌な気分になってしまうかもしれません。でも、すごく爽やかな笑顔で体験されていて、見ていて気持ちよかったです」

池田「僕が印象的だったのはNANAMIさんの一言でした。初回のロケで六本木のフェムテック用品の専門店を訪問し、そこで月経カップをプレゼントしてもらっていたんです。そこから数日たって『生理』回の収録時に、月経カップの話になったら、NANAMIさんが『家で試してみたんですけど、うまく入らなかった』とおっしゃっていて、実際に使用して、感想を言おうとしてくれる前向きな姿勢にすごく感動しましたね」

保野「女性ばかりだったから言いやすかったのかもしれないね」

木村真結(プロモーション)「収録現場の写真を撮影していたとき、『セルフプレジャー』回でたくさんのバイブレーションを前に、実際に手に取るシーンがありました。皆さんすごいキラキラした笑顔で手に持っていて、『これって事務所的にどうなんだろう出演者の皆さま的に大丈夫なのかな?』とそういった意味では困りましたけど少し焦りましたが(笑)、素直な興味としてそれぐらい前のめりで見てくださったのがすごい印象的でした」

保野「私たちも見たことのないようなものばかりですごくかわいいし、色もきれいだったね」

池田「あれをみんなが触って、楽しそうにしている姿はすごく印象的でしたね。この番組のハイライトかもしれないです。なんか時代が変わった感じがしました」

保野「振動が強いとか実際に動かして触っていて、それでも楽しそうにしている感じが良かったですね」

座談会形式で番組の魅力を語った「ハダカノココロ」制作陣【写真:ENCOUNT編集部】
座談会形式で番組の魅力を語った「ハダカノココロ」制作陣【写真:ENCOUNT編集部】

見て損することのない番組「生活がより快適に過ごせることは間違いない」

――当初は若い女性や知識に乏しい女性に向けて立ち上がった企画でした。番組を制作する中で心境に変化はありましたか。

依田「悩みが1個でもあるのであれば、見て損することは絶対ないですし、自分自身はすごい勉強になりましたね」

池田「損することはないよね。僕は男性にも見てほしいです。これは知っておいて損することはない情報だと思うんです。僕は『生理』や『PMS』などの部分で男性と女性が完全に理解し合うことってとても難しいと思ったりしてしまうんですが、その部分をちょっとだけ理解することができるようになれる番組かなと思います。カップルで見てもいいかなと思いますね」

保野「『セルフプレジャー』回では、『特別でもタブーでもない!』というタイトルをつけていたんですけど、これは全てに言えることだと思います。生理も膣トレも卵子凍結も別にタブーでもなければ、悪いことでもないんです。でも、話されてこなかったことだと思うので、それをぜひ知ってもらいたいなと思います」

木村「友人がこの番組を見たことをきっかけに『私、iroha(セルフプレジャーアイテム)を持っているんだよね』と教えてくれたんです。今まで話したことがなかったことを番組きっかけで話してくれました。そういう会話が1つでも広がったことでやって良かったなって思えました」

――実際に私生活で参考にしたことはございますか。

牧田「私はデリケートゾーンケアをしっかりとやるようになりました。今まで適当だったんですけど、勉強して丁寧に洗うようになりました」

こがわあゆ(脚本)「私も実際にデリケートゾーン用のソープを買って使ってみました。今までは『そんな変わらないだろ』と思っていたんですけど、全然違うんですよ。びっくりしましたね」

山戸蕗(デザイナー)「私は吸水ショーツを買いました。素材だったり形もTバックタイプがあることとかを全然知りませんでした。文字では見たことはありましたが、映像で紹介されているのを初めて見たので、『これなら買えそう』と思ってすぐに買いました」

山田奈那子(プロモーション)「私は卵子凍結が気になりました。今までは『早めにしたほうがいい』ぐらいの認識で他人事な感じでした。でも、実際に見てみると『こんなに大変なんだ』とか『いくらぐらいするのかな?』とかを実際に調べましたね」

池田「卵子凍結は体験者のリアルな声があったんです。この番組を知って、番組SNSに『私の経験で良ければお話できます』とDMしてきてくれたんです」

保野「卵子をお腹に溜めるための注射を2週間も自分でお腹に打たなきゃいけないんです。注射を毎日自分で打つなんて知らなかったのでそれは衝撃的でしたね。軽い気持ちで『卵子凍結いいよね』って話すことはありましたが、実際はなにも知らなかったんだなって思い知らされましたね」

――この番組を通して伝えたいメッセージをお願いします。

依田「女性の方はこれを見たら生活がより快適に過ごせることは間違いないと思います」

こがわ「とにかく見てほしいですね。誰かに話したくなるはずです」

保野「これがなにかのきっかけになったらすごくうれしいです。街にはフェムテックの専門店もあって、悩んだときに行けば気軽に話せます。人と話すことでこんなにもラクになることがあるんだと思うはずです。そういうお店の存在やいろいろなグッズを知ることのきっかけになればうれしいです」

植田「ぜひリビングのテレビの大画面に映して、その前で仁王立ちになってご覧に……というのは極端ですが(笑)、でもそれくらい、『性の話』を恥ずかしいこととして捉えず、『性』と向き合えるようなコンテンツに仕上がっていると思います。ぜひ女性にも、そして男性にもご覧いただけたらうれしいです」

池田「全7回の配信の中で、今日から始められることから10年後のために始められることまで全部を網羅できた気がするんです。そういう意味ではいつ見始めてもらってもいいと思います。考えるきっかけ、なにかを始めるきっかけになればいいなと思います」

□「ハダカノココロ」Paraviで独占配信中。三上悠亜、IMALU、NANAMIの3人がMCを務める女性の「性」と「カラダ」に特化した番組。「セルフプレジャー」「生理」「PMS」「デリケートゾーン」「膣トレ」「妊活」などさまざまなディープな話題に切り込んでいる。番組に携わるスタッフの“99%”が女性。

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