外出自粛でテレビ視聴率は上がっているのか、ビデオリサーチのデータが示す意外な結果
1年前との比較は? アニメの視聴率は…
約1年前の数字と比較したらどうか。2019年3月25日から3月31日のデータを見ると、報道番組1位は「NHKニュースおはよう日本・首都圏」(NHK総合)14.4%、2位「NHKニュース7」14.1%、3位「NHKニュースおはよう日本」(NHK総合)11.3%。教育・教養・実用番組1位は「サンデーモーニング」15.7%、2位「あさイチ」(NHK総合)13.5%、「平成ニュース総決算!」(TBS)13.0%と、日本で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認された頃と同程度だ。
それに比べて、同時期のドラマは1位「連続テレビ小説・まんぷく」22.7%、「ひよっこ2」(NHK総合)11.7%、3位「フジテレビ開局60周年特別企画・砂の器」(フジテレビ)11.1%。スポーツは1位「キリンチャレンジカップサッカー2019・日本×ボリビア」(フジテレビ)11.3%、2位「Fun!BASEBALL!!プロ野球開幕戦・広島×巨人」(日本テレビ)10.6%、3位「Fun!BASEBALL!!プロ野球開幕戦・広島×巨人」(日本テレビ)9.6%。その他の娯楽番組は1位「笑点」17.2%、2位「ポツンと一軒家2時間半SP」16.8%、3位「世界の果てまでイッテQ!春の2時間SP」(日本テレビ)16.4%で、ドラマやスポーツはともかく、娯楽番組は報道番組、教育・教養・実用番組より高かったのだ。いかに今、報道番組が求められているかがわかる。
意外なのが、アニメの視聴率だ。子供たちの家にいる時間が長くなったことで、視聴率がドンと上がったのかと思えば、最新データでは1位「サザエさん」(フジテレビ)11.4%、「名探偵コナン」(日本テレビ)8.2%、「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ)7.8%なのに対して、約1年前のデータでは「サザエさん」13.0%、「ちびまる子ちゃん」9.0%、「名探偵コナン」8.8%と、ほぼ横ばいだ。今は、子供たちも報道番組を見ているのだろうか。