市川海老蔵、團十郎襲名後も新たな挑戦模索「凝り固まることが存在意義なのか考えなくては」

歌舞伎俳優の市川海老蔵と人気グループ「Snow Man」の宮舘涼太が4日、都内ホテルで行われた「初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』」の製作発表記者会見にそろって登壇。今年11月、12月に團十郎襲名を控えている海老蔵は、襲名後の取り組みについても熱弁した。

製作発表記者会見に出席した市川海老蔵【写真:ENCOUNT編集部】
製作発表記者会見に出席した市川海老蔵【写真:ENCOUNT編集部】

「SANEMORI」製作発表記者会見に登壇

 歌舞伎俳優の市川海老蔵と人気グループ「Snow Man」の宮舘涼太が4日、都内ホテルで行われた「初春歌舞伎公演 市川團十郎襲名記念プログラム『SANEMORI』」の製作発表記者会見にそろって登壇。今年11月、12月に團十郎襲名を控えている海老蔵は、襲名後の取り組みについても熱弁した。

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「SANEMORI」は、海老蔵が“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”を融合させた舞台を目指し、2013年から行っている自主公演「ABKAI」の5回目(19年)に、シアターコクーンで上演。古典歌舞伎の名作「源平布引滝」より「実盛物語」を主軸にした歌舞伎作品で、海老蔵と宮舘が再びタッグを組む。海老蔵は今年11月、12月に歌舞伎座で十三代目市川團十郎白猿襲名披露を控えており、「SANEMORI」が上演される23年1月には團十郎として新たな挑戦をスタートさせる。

 團十郎になって初めて迎える初春公演に「SANEMORI」を選んだことに対し、報道陣からは「團十郎になっても新しいものを生み出す側面を打ち出したい気持ちがあるか」と質問が飛んだ。海老蔵は「祖父である11代目團十郎も、父・12代目團十郎もその時代の新しいことに挑戦してきた」と話し、「團十郎としてやらなくちゃいけないお仕事が多いのは分かっています。しかし、それ(古典)だけで凝り固まってしまうことが團十郎としての存在意義なのかは考えなくてはいけない」とこれまで通り柔軟に挑戦していく姿勢を表明。

 さらに、「新しいことに挑戦することを忘れず、團十郎としても『そういうことをやっていくんです』という所信表明として捉えていただけたら」と公演の意義を強調し、「新しいことに偏るわけではなく、その次は古典の予定が入っていますし、團十郎襲名は大阪、京都、名古屋、福岡、そして全国津々浦々を回らさせていただきます。それは古典を中心にやっていく」と話した。

 襲名にともない、「ABKAI」に代わる企画を用意しているかと問われた海老蔵は「『DANKAI』とかね。これから考えます」とニヤリ。「自分のことではなく、次の世代、次の次の世代。また、うちのせがれや娘の世代。こういう人たちや未来に対しての公演形態を考えていく方向にシフトチェンジしたい」と今後の構想を明かしていた。

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