【六本木クラス】最終回 予想外の結末にネットも衝撃 土下座を巡る“攻防”に終止符

竹内涼真が主演を務めるテレ朝木曜ドラマ「六本木クラス」(午後9時)が29日に最終回を迎えた。意外な結末に視聴者からは注目が集まっている。

「六本木クラス」最終回での結末に視聴者驚き【写真:(C)Kwang jin /tv asahi】
「六本木クラス」最終回での結末に視聴者驚き【写真:(C)Kwang jin /tv asahi】

茂が土下座するかと思いきや…

 竹内涼真が主演を務めるテレ朝木曜ドラマ「六本木クラス」(午後9時)が29日に最終回を迎えた。意外な結末に視聴者からは注目が集まっている。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 同作は、Netflixで大ヒットした韓国ドラマ「梨泰院クラス(イテウォンクラス)」を、「日韓合同プロジェクト」としてリメイク。本家「梨泰院クラス」は、ソウルの飲食店激戦区・梨泰院を舞台に飲食業界の成功を目指す若者たちの物語。「六本木クラス」では梨泰院の舞台が六本木に移り、竹内が主人公の宮部新を、外食産業トップの「長屋ホールディングス」会長・長屋茂を香川照之が演じる。

 茂の長男・長屋龍河(早乙女太一)の計画で拉致されてしまった「二代目みやべ」のマネジャー・麻宮葵(平手友梨奈)。新と茂の次男・長屋龍二(鈴鹿央士)は葵を助けに向かうが、新は銃撃され意識不明に。龍二も監禁されてしまった。

 病院で意識が回復した新のもとに、龍河からメールが入る。茂が葵の監禁場所を知っているという。新は仲間の内山亮太(中尾明慶)と共に茂のもとに向かう。葵の居場所を聞く新に茂は、「この私に、土下座できるか」と尋ねる。新は龍河や茂と出会った高校生の頃から茂への土下座を拒否してきた。茂への土下座は「死ぬことよりも受け入れがたいこと」だったが、葵を救うためなら「何千回でも何万回でもできる」と、ひざをついて頭を下げた。

 茂は敵である自分に土下座した新に、今の気分を聞く。新は自分が「情けない」と答える。新にとって茂は、「人生を奈落の底に突き落とした人間であり、同時にすごい男。価値観は違えど、そのすごさを認めざるを得なかった敵」だった。茂に復讐(ふくしゅう)することだけを考えて生きてきた新だったが、「拉致事件にかこつけて姑息(こそく)に土下座をさせるなんて。こんなに見苦しい男を長年追ってたかと思うと、情けなくてたまらないです」と吐き捨て、葵のもとに向かった。

 監禁場所に到着した新と亮太。亮太がやくざたちの相手となり、新は間一髪のところで葵を助けた。葵を先に逃がした新は、龍河から暴行を受けながらも反撃し、なんとか龍河を倒すことができた。新は「やっと終わった……」とつぶやき、「これからは、幸せになろう」と願うのだった。

 その頃、長屋を退職した楠木優香(新木優子)は、長屋の不正を検察にリークした。龍河が起こした事件に加え、不正も明らかになった長屋に家宅捜索が入る。長屋は上場廃止の危機に陥り、売却も検討することに。「今売却しても二束三文だろ」と憤る茂だが、良い条件で買収してくれる企業が一社だけあった。それは新が代表を務める株式会社RCだった。

 新に買収されることにショックを受けた茂は、「二代目みやべ」を訪れる。新が出した唐揚げを食べた茂は、「このレシピは、君が考えたのか」と尋ねる。唐揚げのレシピは、新の父で長屋の部長だった信二(光石研)が考案したものだ。茂は「宮部部長か……。どうりで、味が似てると思った。このタレに特徴がある」と懐かしむ。そしてお金を持ってきていないと告げ、「他のもので払っていいか」と提案した。茂は「許してくれ、すべて私の間違いだった。心から謝る。宮部部長と君に……。本当にひどいことをした」と泣きながら謝罪する。「長屋を、私から奪わないでくれ」と頭を下げる茂に、新は「僕をなめてるんですか」と言い放った。

 茂は新を見つめながらひざを折り、土下座しようとする。しかし新は「土下座ですか……。今のあなたが土下座をしたところで何の価値もありませんよ」と土下座を阻止。「これはビジネスなんです、会長」と茂の肩を叩いて店を後にした。新は長屋を買収し、目標だった「業界トップ」を成し遂げた。

 茂の土下座を拒否した新にSNS上では、「土下座しないんかい!」「土下座封じ!」「土下座阻止されたwww」と驚きの声が。また「半沢直樹かぶり……かと思いきや、させない宮部新」「香川さん、大和田常務ばりの土下座が来ると思いきや……」と、TBS系日曜劇場「半沢直樹」の最終回(2013年)と比べる視聴者も。

 復讐を終えた新は葵と交際を始め、優香は自分のお店を立ち上げた。買収した長屋の経営は専務の相川京子(稲森いずみ)が行うことに。龍二はアメリカにたった。新は「二代目みやべ」で酒を飲みながら、「ここまで来れたのは仲間がいたから」と振り返る。そして「この先もずっと一緒に幸せでいたい」と願う。

 日本酒を口にする新の前に信二が現れる。「で、どうだったんだ、酒の味は」と聞く信二に、新は笑顔を見せた。

次のページへ (2/2) 【写真】「六本木クラス」最終回の場面カット
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