ボブ・ディランの“激レア”シングル盤「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」が55年ぶりに復刻

1965年6月に日本で初めて発売されたボブ・ディランのシングル「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」が1日、リリースされた。先行発売のCD2枚組「日本のシングル集」からシングル・カットさ、55年振りの復刻となった。

ボブ・ディラン
ボブ・ディラン

ディラン初のTOP40ヒット、ミュージック・ビデオの先駆け「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」

 1965年6月に日本で初めて発売されたボブ・ディランのシングル「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」が1日、リリースされた。先行発売のCD2枚組「日本のシングル集」からシングル・カットさ、55年振りの復刻となった。

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 日本コロムビアから発売された当時のタイトルは「ホームシック・ブルース」。サブタレニアンが馴染みのない英単語であるのと短いほうが覚えやすいとの判断で、この邦題になったのだろう。B面曲は「シー・ビロングズ・トゥ・ミー」だが、「彼女は僕のもの」と題されており、それらを再現したアートワークでの発売となる。

 シングル用のコピーは「ウェスタン調ロックにつづる哀愁」とあり、違和感を覚えるものの、昭和の香り満載の出来となっており、オリジナルの4ページにわたるジャケットには木崎義二の解説と英詞が掲載され、当時の販売価格は370円、品番はLL-764-Cと表示されている。

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」のシングル展開写真の表(上)と裏
「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」のシングル展開写真の表(上)と裏

コレクターの間では入手困難な最難関シングル

 当時のシングルは最近のオークションで20万円の落札価格が付き、ディランのシングルの中でも群を抜いて希少価値を誇る。日本コロムビア発売シングルは総じて入手困難なため、世界各国のディラン・マニアには収集目標の1つになっており、それらを制覇する者にはとてつもなく大きな壁で、「日本コロムビア連峰」と命名して挑み続けているコレクターがいるほどだ。そんなディラン最難関シングルが55年振りにたった一度だけ復刻となった。

「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」はアメリカでは先行して1965年3月8日に、アルバム「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」からの第1弾シングルとして発売され、3月15日に最高39位を記録し、ディラン初のTOP40ヒットとなった。イギリスにおいては9位を記録するヒットとなる。この曲は、アルバム「ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム」の冒頭を飾ったフォーク・ロックの誕生を告げる革新的な歌で、歌詞の書かれた紙を歌に合わせて次々と放り投げてゆくシーンが続く映像も制作され、ミュージック・ビデオの先駆けと言われている。

アナログ・シングル「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」(SIKP-1002)は、完全生産限定盤として好評発売中。

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