鈴木千裕、SNS更新が少ない理由 まるで漫画の主人公のような生活「ツイートする時間ない」

格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.38」(9月25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで全試合完全生中継)で萩原京平(SMOKER GYM)に2R一本勝ちを収めた鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)。時代はSNSを巧みに操る格闘家がトレンド。令和の時代に少年誌の主人公のような生き方をしているのが鈴木だった。

鈴木千裕は練習の虫【写真:山口比佐夫】
鈴木千裕は練習の虫【写真:山口比佐夫】

「そんな時間あったら練習した方がいい」

 格闘技イベント「湘南美容クリニック presents RIZIN.38」(9月25日・さいたまスーパーアリーナ=ABEMAで全試合完全生中継)で萩原京平(SMOKER GYM)に2R一本勝ちを収めた鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)。時代はSNSを巧みに操る格闘家がトレンド。令和の時代に少年誌の主人公のような生き方をしているのが鈴木だった。

 ハワイ会見から萩原に格闘技に関係のない部分であおられていた鈴木。口けんかでは負けたが試合には完勝した。1R、萩原が得意とするカーフキックを効かされ、苦しむ展開もあったが持ち前のタフな精神力で乗りきった。2Rでは左のハイキックを使い、相手を警戒させ、上手くタックル。グラウンドの展開に持ち込むとパウンドも織り交ぜながら寝技に移行。最後はバックからじりじりと萩原の首を締め上げタップアウトを奪った。

 試合後のマイクで鈴木は「無料広告塔、平本くん。いつも宣伝してくれてありがとうね」と皮肉をSNSではなくリングの上から送った。

 試合後、この行為について「SNSで平本が『萩原―鈴木戦のときにトイレ休憩行くかな』って言ってたんです。自分は宣伝してもらってんなって思って、なので僕が勝ったという事実を世界中に広めてもらおうかなと思って言いましたね」と笑う。

 苦手と言われてきたSNS発信についても言及した。

「SNSが苦手というよりやる時間がないんですよ。朝走って朝練して、飯食って、昼練して、飯食って仮眠して夜練行って家帰って飯食って寝て、朝起きて走って。これを繰り返しているんですよね。そんなやってたらツイートする時間なんてないんですよ」

 練習の虫だ。平本は鈴木の公開練習のインスタライブでもコメントしていた。その際に鈴木は「暇っすね。そんな時間あったら練習した方がいいっすよ」と吐き捨てていた。

 試合後会見では約1年前に場所同じくして行われた「RIZIN.30」で昇侍に開始20秒でKO負けしたことを振り返っていた。しかし、それからは21年11月の「RIZIN TRIGGER 1st」で山本空良、22年3月の「RIZIN LANDMARK vol.2」で平本に勝利。今回の勝ちで3連勝、粗削りながらも着実にパワーアップしている。

 令和の時代SNS上で熱い舌戦を繰り広げている格闘家は多い。そんな中でも構わず鈴木は練習している。SNSの代わりにリングの上で。Z世代の“熱血漢”は熱いリアルファイトを約束する。

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