芝浦工大にダットサン旧車を寄贈 愛好家会長が喜び絶叫、現役自動車部も感激
芝浦工業大の豊洲キャンパス完成お披露目会が20日、同キャンパスで行われた。同大OBで、「全日本ダットサン会」の佐々木徳治郎会長(81)から、「ダットサン16型セダン(1937年型)」が寄贈された。本部棟入口に常設展示され、誰でも見学可能。
ダットサン16型セダン(1937年型) 豊洲キャンパスに寄贈、現役自動車部も参加
芝浦工業大の豊洲キャンパス完成お披露目会が20日、同キャンパスで行われた。同大OBで、「全日本ダットサン会」の佐々木徳治郎会長(81)から、「ダットサン16型セダン(1937年型)」が寄贈された。本部棟入口に常設展示され、誰でも見学可能。
佐々木会長は、1965年に芝浦工業大機械工学科を卒業。大学の自動車部で、日産の創業期からのブランド「ダットサン」に出会った。名車の歴史や魅力を伝えようと、85年に愛好家の全国組織・全日本ダットサン会を設立した。
この日、寄贈車の除幕式が執り行われた。黒光りする車体が姿を現すと、どよめきが。佐々木会長はあいさつの場で、「1台でも多く後世に残したい、その思いが重なりました。喜んで寄贈です! こんなにうれしいことはありません。ダットサンは幸せでございます! ありがとうございます!」と声を張り上げ、あふれる思いを語った。
佐々木会長によると、寄贈されたダットサンはもともと米軍関係者が所有していたもので、約15年前にレストア。動態保存で、車検を取っているという。今後は株式会社サファリ・モータースが主にメンテナンスを担当する。「永久保存です」とのことだ。
この日は、現役の同大自動車部も参加。今年度は、8月末の全日本学生ジムカーナ選手権で男子個人3、4位、団体3位。全関東学生ジムカーナ選手権では、女子個人3位、団体2位の好成績を誇っている。高野大河主将は「85年前の車が動態保存と聞いてすごいと思います。佐々木会長に感謝の思いを伝えたいですし、学生の皆さんにも自動車に興味を持ってもらえればと思います」と語った。
豊洲キャンパス本部棟では、産学官民による共同研究推進を図る「ベイエリア・オープンイノベーションセンター」を開設。有元史郎記念校友会館交流プラザを新設した。「地域に開かれたキャンパス」を目指すという。
※高野大河主将の「高」の正式表記ははしごだか