廃校の小学校入口に5.86メートルのリンカーン 自動車大学校理事長の愛車にどよめき
行田青年会議所が主催する「ギラギラスクールフェス@須加小」が18日、埼玉・行田市の旧須加小学校で行われ、貴重なクラシックカーが展示された。
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整備士の卵も二の足を踏む迫力 「ウチの学校のシンボル的な車」
行田青年会議所が主催する「ギラギラスクールフェス@須加小」が18日、埼玉・行田市の旧須加小学校で行われ、貴重なクラシックカーが展示された。
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雨が降る中、学校の正門に鎮座したのは、ゴールドカラーのリンカーンコンチネンタル。全長5.86メートル、全幅2.03メートル、全高1.39メートルのド迫力で、訪れた人からはどよめきが上がった。
車の持ち主は、自動車の整備士を育成する関東工業自動車大学校の理事長。1978年式の正規輸入車ながら現在も現役で、学校見学会の送迎などで使用しているという。
日頃の整備は教員と生徒で担当。また、ここ数年は、車検も生徒に任せており、「古い車の基本的な構造を知らないと、今の車も直せない。そういう意味では非常にいい教材」と同校の堀野裕之先生は話した。

日本人、留学生合わせて460人ほどの生徒の中で、リンカーンの車検に挑戦する生徒はわずか。「やりたいっていう子と、ちょっと……という子はいますね。どうしても外車というと、敷居が高いイメージがあるんですよ。それでも、ハードルを少し下げている役目はあります」。車検の時期を迎えると、放課後に有志が集まって整備・点検をしている。古い車だけに「部品がなくなってしまうと探さないといけない。最近はどこのメーカーさんもストックを持たないようにしている」と、部品の調達が悩みの種ではあるものの、クラシックカーにとって整備士養成学校という環境は大きなプラス。いつまでも動き続けることができそうだ。
公用車はほかにスカイラインGT-Rを保有しているが、堀野さんは「ウチの学校のシンボル的な車ですよ。オーナーの所有車ですから」と笑顔を浮かべた。
同イベントは、行田青年会議所の創立60周年記念事業として開催。須加小学校は今年3月、近隣の小学校と統合され、廃校となった。リンカーンコンチネンタルのほかにも、1973年式“ケンメリ”GT-Rや73年式セリカなど貴重な車が展示された。
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