【ほぼ全文レポ】 HiHiJets×美 少年がジャニーさんの愛した舞台「少年たち」2度目上演「俺たちは“ジャニーさんっ子”」
ジャニーズJr.の人気グループ「HiHi Jets」と「美 少年」、歌手で俳優の内博貴が11日、東京・新橋演舞場で行われた舞台「少年たち あの空を見上げて」の公開ゲネプロ、初日前会見に出席した。
舞台「少年たち あの空を見上げて」の初日前会見に豪華12人のキャストが登場
ジャニーズJr.の人気グループ「HiHi Jets」と「美 少年」、歌手で俳優の内博貴が11日、東京・新橋演舞場で行われた舞台「少年たち あの空を見上げて」の公開ゲネプロ、初日前会見に出席した。
舞台「少年たち」は1969年が初演。2010年に大阪松竹座・日生劇場にて復活し、少年たちの若さゆえに生まれる苦悩や葛藤が描き出された物語と生み出されたオリジナル楽曲の数々が好評を呼んでいる。これまでに「Kis-My-Ft2」「A.B.C-Z」「ジャニーズWEST」「SixTONES」「Snow Man」がジャニーズJr.時代に出演してきたことから、“若手の登竜門”的な存在になっている。「HiHi Jets」と「美 少年」は21年から出演し、今回が2回目。演出は滝沢秀明氏が手がけている。
今年は東京・新橋演舞場公演に加えて、愛知・御園座公演も予定されており、全部で59公演のロングラン公演。11日の公開ゲネプロの後に行われた取材会には、HiHi Jetsの高橋優斗(※1)、井上瑞稀、橋本涼、猪狩蒼弥、作間龍斗、美 少年の岩崎大昇(※2)、佐藤龍我、那須雄登、浮所飛貴、藤井直樹、金指一世、看守長を演じる内博貴の12人が出席した。出演者たちの意気込みや、Eternal Producerのジャニー喜多川さんへの思いなどを語った取材会の様子を、以下に詳報する。
高橋「本日はご来場いただきありがとうございました。昨年に引き続き僕たちHiHi Jets、そして美 少年が、ジャニーさんの愛した『少年たち』という舞台を任せていただけることをすごく光栄に思います。さらに今年は公演数も増え、東京だけでなく御園座・名古屋の方にも行かせていただきます。約2か月、ジャニーさんの愛した『少年たち』をお届けしてまいります。よろしくお願いいたします」
井上「2年目ということでさらに身も引き締まり、責任を持ってステージに立ちたいと思います。今年から内くんをはじめ、フレッシュなJr.の子たちも参加してくれているので昨年よりもパワーアップした『少年たち』を皆さまにお見せできたらなと思っております」
橋本「僕たち11人が成長している姿を、見に来てくださるファンの方たちにお届けすることがまず大事かなと思います。く内くんのすごいオーラに負けないように頑張りたいと思います!」
猪狩「最近はめっぽう涼しくなってきて、秋を感じていらっしゃると思います。新橋演舞場は芸術という感じですし、芸術の秋にジャニーズの若手・HiHi Jetsと美 少年が一花咲かせられたらと思います。一生懸命頑張りますのでどうかよろしくお願いします」
作間「去年に引き続き『少年たち』の舞台を任せていただいたうれしい気持ちと責任感で舞台に立っております。千秋楽まで期間は長いですけど、体調やら体やら壊さずに最後まで駆け抜けたいと思います」
岩崎「僕たち美 少年とHiHi Jetsが『少年たち』を任せていただきました。さらに内くんをはじめとする新しいキャストの皆さんとよりパワーアップしつつ、公演中は皆さまの背中をお借りして……。背中をお借りして? 背中を……」
猪狩「胸かな?(笑)」
岩崎「胸を借りつつ(笑) 背中を見て僕たちも刺激し合っていけたらいいなと思っているので、2か月間よろしくお願いします」
佐藤「2年連続HiHi Jetsと美 少年で本当にうれしいです。SixTONES・Snow Manさんがやられていたバスケにも挑戦しているので、負けないように頑張っていきたいと思います」
那須「『少年たち』たちという舞台はジャニーさんの中でもストーリーに重きを置いた舞台。毎日全員で新鮮な気持ちでステージに立ちたいなと思っています。喉を酷使するので、はちみつをめっちゃ舐めて最後まで頑張ります」
浮所「こうしてまた僕たち美 少年、HiHi Jets、そして内くんとこのステージに立ち、さらにこの景色を見て、そして今回は個人的には僕の生まれ故郷である愛知県に舞台を運んでいける、愛知県の皆さんに見ていただけることがとても楽しみです。全員で1人も欠けることなく最後まで突っ走っていこうと思います」
藤井「またここに立てることをうれしく思っています。去年と同じ場面もあると思うんですけど、さらに追加されたシーンや、いろんな面でパワーアップした姿を皆さまに伝えていけるように頑張っていこうと思います。よろしくお願いします」
金指「去年、『少年たち』を美 少年とHiHi Jetsの2グループに任せていただいて本当にうれしくて、今年もまた任せていただいた期待に応えられるよう、もっとパワーアップした僕たち2グループの熱い思いをぶつけていけるように頑張っていきたいと思います。9月から11月にかけて長い舞台になるので、体調には気を付けて全力で頑張っていきます」
内「ジャニーズJr.の内博貴です」
一同「いやいやいや!」
内「ジャニーズJr.ですよ。どこからどう見てもフレッシュでしょ。ジャニーさんが昔作った『少年たち』を昔から知っているんですけど、僕自身はこの作品に出演したことがなくですね。『ANOTHER』という舞台に出たことがあるんですけど『少年たち』は初めて。みんなのお芝居のサポートできればいいなと思っています。
ジャニーさんが愛したこの作品ですから、みんなにはこのステージに立てることが当たり前だと思わないでほしいなと思っています。この作品に出れる美 少年、HiHi Jetsは『自分たちは選ばれし人間なんだ』という気持ちを持って、ロングランで長いですけども、しっかりと1公演1公演大切にやってもらえたらなとお父さんは思っております」
コワすぎ看守長を演じた内博貴は「覇気をまき散らしながらやっていこうかな」と気合い
――HiHi Jetsと美 少年で「少年たち」を上演するのは2年連続。お互いにパワーアップしたと感じる部分は。
高橋「高橋からみた美 少年は、毎年夏のドラマを全員でやっていたりするので1人1人の感情の動きが共演する側としてより繊細だなと感じました」
浮所「移動速度が速くなったなと思います!」
猪狩「本編ローラー履いてないから! 普通に足早くなっただけじゃん。……ボケのわりには拾いすぎました、失礼しました」
浮所「でも同じく1年の時を経て、皆さんそれぞれ個々でお芝居とかもされていると思うので、声の出し方なり表情なり細かい自分の作ったキャラクターの動きは1年前よりかなり進化しているなと僕たちも一緒にステージに立たせてもらって感じます」
一同「ありがとうございます!」(お互いに頭を深々と下げる)
――19年まで出演していたSixTONESとSnow Manが披露していた演目・バスケットボールも披露しました。練習は?
高橋「全然やってないよね」
井上「練習時間が2日とかしかなくて……。それであそこまで持っていけてよかった」
高橋「あれはSixTONES・Snow Manの身長の高さがあるからできることだと思い込んでいたんですけど、今年はやるぞとなったので……。1日目とかやばかった、1回も決まらなかったよね。2日目くらいからみんなで声出すようになって、入るようになった。今年はバスケがあることによってチームワークが深まったところはありますね」
――最後の作間さんの一投が見事だった。
作間「ありがとうございます。あのー、皆さんのあのー、生感がいいですよね、あのー」
猪狩「油断しすぎだよ! 絶対(自分に話が)こないと思ってただろ(笑)」
作間「最後に任せてもらったのはうれしかったですね。(気持ちよかった?)気持ちいいですよ。みんなが前方で応援してくれるし、お客さんが見ていると考えるとすがすがしい気持ちになるなと思います」
――内さんは刑務所の看守長役ですが、貫禄がすごかったですね。
内「そんなことないですよ。でも、貫禄は意識しているかもしれないですね役が役なので、“覇王”色をまとおうかなと(笑)。一発目の登場から覇王を出して、覇気をまき散らしながらやっていこうかなと思っています」
――歴代で一番怖かったです。
内「僕もそこを目指していました。せっかくやるからにはとてつもないやくをやっていこうという気持ちはあって。その中でも(演出の)滝沢くんともお話して、こういう風になりました。(滝沢さんからの注文は?)頼んだぞと言われました」
――看守長は怖かった?
浮所「怖すぎて、最初見たとき鳥肌立ちました。そんな中でもお芝居のアドバイスをくださるので頼りがいのある先輩です」
猪狩「内くんはさっそく何人かとだいぶ打ち解け……“内だけに”ってことじゃないですよ」
内「いじってるか?」
猪狩「いじってないですよ。まだちょっと早いです」
内「いいよ、いじってよ! 最近いじられるのすごい快感」
猪狩「違うんですよ。『少年たち』って、自分たちで好きなご飯を選んで食べる方式なんですけど、毎週水曜日に内くんが奢ってくれるっていう言質をいただきまして」
浮所「ええー! 本当ですか?」
内「なんかね、せがまれました」
高橋「もうドーナッツも(差し入れで)入れていただいて」
内「君たち、もうほぼ山賊よ。稽古場初日ですよ、初日に行って。まず作間が、僕の横にいた滝沢くんに携帯を見せながら『僕らちょっとお腹すいたんですよね』ってせがみにきてて。滝沢くんも優しいですから、『じゃあいいよ、頼みなよ』って。そしたら作間がそのまま俺の目の前にきて『内くん、次デザートがほしいんです』って」
浮所「作間やるなあ」
内「僕的には初日からみんなと打ち解けられたかなと。すごくうれしかったです」
高橋「俺たちは作間を止めたんだよな」
猪狩「俺はやめろっていったんだよ」
作間「ちょっと待ってくれよ。僕はおなかすいてて。なんちゃらイーツをね、携帯で見て(注文)しようとしていたら、隣から『それめちゃめちゃうまそうじゃん』って。(みんなが)『頼めよ、頼めよ』って言うから、僕はしぶしぶ行ったんです。自分からは言っていないんです」
――「頼めよ」と言ったのは……。
猪狩「こいつです」(高橋を指さしながら)
高橋「お前もだろ、共犯だろ!」
猪狩「面白そうなことやってるなって思って。滝沢さんの前で作間がモゴモゴしてるの。だから僕が代わりに土下座してお願いしたの」
高橋「告白してくれない彼女みたいな。『え、なに? 結局どうしたいの?』みたいな(笑)。そこで打ち解けた感じがあったので、ありがとうございました」
――美 少年の皆さんはいかがでしょうか。
那須「僕まだあの……二言くらいしか話してないので。あ、でもお芝居の話は僕と橋本からしにいって……」
一同「うそじゃん!」
内「もう忘れたん? 泣いちゃうよ?」
那須「マジですみません。めっちゃ大事な話をしていただきました……」
岩崎「お弁当の話で、中華がおいしいと言ってくれたので、中華を頼んでほしいです」
内「その話をしていたんだよね。じゃあみんなで、毎週水曜日ね。誰かお金ください!」
高橋「稽古場では演出の滝沢さんを中心に、細かい部分というか。『こういう方がやりやすくない?』とか、(提案の)会話は内くんに参加してもらったことですごく増えてきたと思います。声の出し方とかも、『喉が潰れそう』と話すと、『ここ(もも)に力入れて』とか。逆に喉を壊すことをあまり怖がらない方がいいとか、いろんなことを言ってくださった。初日迎える前の時点で、去年より成長できているのかなと思います」
岩崎「吸収できることがいっぱい。内くんから『こういくからこういくよ』、『こうしてこうだ、ああだ』みたいなことをめっちゃ言ってくれる」(大きな身振り手振り)
内「1人で落語やってます?(笑)」
岩崎「こうしたらいいと思うよとか。いっぱい幅があって、マジ最高でしたね」
内「まだ終わってないのよ。『最高でした』って、これから始まるのよ」
新橋演舞場の“ジャニーさんの楽屋”は出演者たちのパワースポット?
――仲の良さを感じますね。本番前になにかしていることはありますか。
浮所「それぞれ楽屋で発声練習なり表情筋なりをやってるですけど、最近楽屋にHiHiの高橋優斗くんが邪魔しにくるんですよ」
高橋「いや、俺は邪魔しにいってないじゃん! だって暇なんだもん。ドラマ『トモダチゲームR4』(美 少年6人とHiHiJetsの井上・猪狩が出演中)を見て、その話をしたら煙たがられましたね……」
一同「(笑)」
高橋「煙たがられたので、大昇と龍我の楽屋に行って。藤井くんがいたんですけど、ゲームやっていたのでそれを横取りして遊んでいました」
藤井「ゲームとられました……」
浮所「おとなしく楽屋にいなさいよ!」
井上「あれはうるさくて俺らの楽屋から追い出した後だから」
猪狩「そろそろ内くんのところにも……」
内「絶対来るなよ!」
高橋「あとはジャニーさんの楽屋でたむろしてますね。他愛もない会話とか、ゲームをしていたりとか。ジャニーさんがいたときの空気感というか。新橋演舞場のジャニーさんの楽屋はちょっと落ち着くよね。『よし、いこうか』という気持ちになる」
佐藤「めっちゃ集まってますよね」
浮所「勝手にね。ジャニーさんのところに吸い寄せられるようにみんなで集まっちゃうんですよ」
那須「僕と橋本くんが2人で放火するシーンのあと、そのままジャニーさんの部屋に行きます」
橋本「行く前も2人で行って、そのまま2人で帰ってくる」
高橋「ジャニーさんの写真が置いてあるだけでマイナスイオンが出てくるんですよ。俺たちはやっぱり“ジャニーさんっ子”みたいなところがある。ちょっと落ち着くし、実家感ですよね。ジャニーさんがいると思うだけですごく舞台も引き締まるし、気持ちもリラックスできるので、集まっちゃうのかなと思います」
――「少年たち」を通じて、ジャニーさんにどんなところを見せたい?
岩崎「去年と同じような部分もありますけど、2年目だからこそ理解も深まって、いろんな深堀りをして臨んでいるのでそこは見てほしいなと思います」
高橋「個人的には、内くんに拷問されているところはかなり見ていただきたいなと」
内「『もっとやれ』と言われるか『かわいそう』と言われるかどっちか。ただ僕が心配しているのは、HiHi Jetsと美 少年のファンの子に嫌われそうな気がする……。ここで言わせてください、普段は違いますから! 愛に満ちあふれてますから! なんなら、たかられてますから! ここ使ってくださいね。たかられてるんですよ。ほぼオヤジ狩りです(笑)」
――SHOW TIMEでは新曲もパフォーマンスしました。HiHi Jetsは「Drop Music」、美 少年は「Compass」、内さんは「Never say good-bye」をそれぞれ初お披露目。
猪狩「実はもう3年前からやりたいねと話していた曲です。タイミングが合わなかったんですが、ようやく、満を持してやらせてもらって。僕が振り付けをさせてもらったんですけど、『こうしたい』というのがあったので、念願がかないました。今築いているHiHi Jetsのカラーをさらに強調できる曲になっていたらいいなと思います」
藤井「いろんな曲を聞いたんですけども、この曲を聞いたときに『これだな』と思って。歌詞の方向性も前に進んでいくような感じにしたかったので、そういう感じになっていて。パフォーマンスも、コズミックメロディーというか一番最初に僕たちがもらった曲の雰囲気を出したいねというので、間奏ではみんなで一緒に振り向いたり円になる演出を入れました。僕たちの成長していっている姿をこの曲で表せたらいいなと思って、曲を作りましたね」
浮所「その中でもさらに注目してほしいのは、一番最後のサビでミラーボールに光を当てて、6人で半円になって囲むというところ。みんなで顔を見つめ合ったりしてほほ笑みながら『いいな、美 少年って』と思いながら歌っているその表情を見てほしいなと思います」
藤井「エモいよね」
――内さんは白いスーツで大御所感たっぷりで1曲披露しました。
内「見た目完全に演歌歌手みたいになってますよね。曲の方はバラードでやらせていただいております」
――改めて、意気込みを聞かせてください。
内「ロングランになりますからまずは体調に気を付けて。このご時世ですから、しっかり自分で管理して、千秋楽まで無事に走っていけるようにと思っていますし、最後までみんなのサポートをできればなと思っています」
岩崎「2年目を任せていただいたということで、しっかり去年培ったものをさらに深堀りして。内くんたちと刺激しあいながらこの公演の中でも成長して、11月に笑いながら千秋楽を迎えられたらいいなと思います」
那須「あの、キーマンの金指くんにもぜひ……」
浮所「声聞いてない!」
金指「控えめなキーマンなんですけど、今年はキーマンを超えてスーパーキーマンになりたいと思うのでよろしくお願いします!」
高橋「昨年に引き続き任せていただけたこと、そしてジャニーさんがとても愛した『少年たち』という舞台を任せていただいたことに感謝しながら、最後まで全員で、誰一人欠けることなく駆け抜けてまいります。これからも皆さまのお力添えよろしくお願いします!」
※1:高橋優斗の「高」は正式にははしごだか
※2:岩崎大昇の「崎」は正式にはたつさき