ネット上で「#女子ウケしない車を晒せ」とハッシュタグをつけた、愛車自慢の投稿がにぎわいを見せている。それぞれ、個性豊かな車を披露しているが、中には愛車の前で女性が打ちひしがれる写真の投稿も。いったい、この写真が意味するものは？　20代のGT-Rオーナーで静岡に住むじゃわさんに聞いた。

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　白いスカイラインGT-Rの後ろに頭を抱えてうずくまる1人の女性。じゃわさんのユーモアあふれる投稿は、文字通り、「#女子ウケしない車を晒せ」のイメージにぴったりの1枚だ。

　だが、そこに添えられたコメントは「嫁もGT-Rを満喫してる様子」と真逆。とても楽しんでいるようには見えないが……。コメントにも、「満喫しているようには……、見えない」「奥さんへたりこんでません？（もうーやだーって感じ）」とのツッコミが見られる。

　どういうことなのか、じゃわさんに聞いた。

――愛車を教えてください。

「1996年式のスカイラインGT-R V-spec BCNR33型です。2016年に中古で購入しました。中学生の頃からR33の迫力あるデザインが好きでした。まずR33のGTSに乗って運転スキルを身につけてからGT-Rに乗りかえる計画でしたが、子どもの頃から遊びに行っていた車屋さんに相談すると、『最初からGT-Rに乗った方が絶対にいい！無理してでも！』と言われ、R33型GT-Rの決断に至りました。お店の言うこと聞いていなかったら高騰の嵐で乗れなくなるところでした」

――憧れの1台、乗ってみた感想は。

「速い！　が第一印象でした。初めてアクセル全開にしたときのことは鮮明に覚えています。ブーストがかかった瞬間、シートに背中が食い込んで加速しているように感じました。購入当時はブーストアップ仕様で、400馬力近く出ていたんじゃないでしょうか。今はタービンブローを機にノーマルブーストの0.8キロ程度に落ち着いています」

――お写真は「嫁もGT-Rを満喫してる様子」…とは思えないですが笑

「良い方向であれ、悪い方向であれ、GT-Rを味わってるね！といった意味です。GT-Rはうるさくても暑くても楽しさが勝る車ですから」

――実際の奥さんの反応は。

「5年前、コンビニで買い物をして車へ戻ると女の子が私のGT-Rを眺めていたんです。車好きなのかと尋ねたところスポーツカーが好きということで話が盛り上がり、そこが出会いのきっかけでした。カッコいい！　が第一印象のようです」

――GT-Rがきっかけで出会い、交際し、ゴールインまで果たした。

「そうですね。出会いのきっかけでもあり、2人の仲も盛り上げてくれた、私にとって最強のデートカーです！」

――実は幸せエピソードだったのですね。GT-Rは女子ウケしない車だと思いますか。

「車に興味のない女性にはウケないと思います。目立って恥ずかしいと思う女性が多いようです」

――じゃわさんのGT-Rは相当カスタムもされていますね。

「大それたカスタムはしていませんが、私の理想の姿に仕上げています。ホイールは当時はやっていたBBSを履かせています。サイズは18インチの10J+20で前後4輪全て同じサイズです。ド定番ですが間違いないカッコよさです。タイヤはハイグリップタイヤを履かせています。太さは275（ミリメートル）で前後4輪全て同じサイズです。後姿は迫力満点です！　マフラーは砲弾型マフラーを装着しています。出口径は115、ステンレス製で重みのあるサウンドを奏でます。内装は綺麗に上品かつシンプルにしています」

――カスタムにかけた総額はおいくらでしょう。

「200万円ほどでしょうか。エンジンOH、タービン、フロントパイプ、触媒、マフラー、ホイール、車高調、後期バンパー、フルバケなどです」

――これまでの愛車遍歴は。

「今乗っているGT-Rのみです」

――長く乗られてほかにエピソードはありますか。

「故障が印象に残っていますね。大黒ふ頭での集まりへ向う途中にエンジンブローしたり、ドライブ中にタービンブローしたり、GT-Rのイベントへ向かう道中で故障して止まったり。もう25年前のご老体車両なのでメンテナンスやリフレッシュはきちんとしつつ、今後もムチ打って走らせていきたいと思います」