藤ヶ谷太輔、古谷一行さんを偲ぶ「すごく寂しい」 ドラマ共演の思い出を明かす
人気グループ「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔が3日、東京・世田谷パブリックシアターで行われた、主演舞台「野鴨-Vildanden-」のプレスコールと取材会に登壇。忍成修吾、前田亜季、浅野和之も登場した。
藤ヶ谷太輔主演舞台『野鴨-Vildanden-』開幕!
人気グループ「Kis-My-Ft2」の藤ヶ谷太輔が3日、東京・世田谷パブリックシアターで行われた、主演舞台「野鴨-Vildanden-」のプレスコールと取材会に登壇。忍成修吾、前田亜季、浅野和之も登場した。
同作は、シェイクスピア以後、世界でもっとも盛んに上演されてきた劇作家とも言われるノルウェーの劇作家ヘンリック・イプセンが1884年に発表した珠玉の名作。納屋を“うそ”、外の世界を“真実”、野鴨を”人間”に例えることで、自己欺瞞によって自らを守ろうとする人間の弱さや、独りよがりの正義を振りかざす愚かしさが描かれている。藤ヶ谷は理想を追い求め、真実こそが正義だと信じてやまない“正義病”のグレーゲルスを演じる。
4年ぶりのストレートプレイで古典作品に初めて挑む藤ヶ谷は、初日を迎え緊張の面持ちで、「昨日、セリフを飛ばす夢を見ました。最悪な状態です。初めてのミュージカルのときも見ました」と報告。続けて、「皆さんを信じて、皆さまからエネルギーをもらって与えて、このカンパニーが最後まで走り抜けられればと思います」と意気込みを語った。
藤ヶ谷の印象について、共演者からは「舞台に立つと色気がすごい。勘が鋭い」など称賛の声が上がり、演出の上村聡史氏からも「色気が漏れ過ぎている。抑えて」と駄目出しがあったという。藤ヶ谷は「普段の色気よりも落とした状態で皆さんにお届けできれば……」と話すと、記者から「何割くらい落とすのか」と投げかけられた。藤ヶ谷は「普段がけっこう高いので20(%)ぐらい」と回答すると、浅野が「調子に乗るなよ」とツッコミ、笑いを誘った。
8月23日に亡くなった俳優・古谷一行さんとはドラマ「ミラー・ツインズ」で共演していた藤ヶ谷。「現場で“太輔、太輔”と言ってくださって、いろんなお話をしてくださったり……。おすし屋さんに連れて行ってもらったことがあって。“また絶対に行こうな”って……」と当時を懐かしんだ。2年ほど前には、古谷さんから「次、ドラマ一緒になるかも」とメールが届いたそうで、そのときから古谷さんは体調を崩されていたという。藤ヶ谷は「(古谷さんから)『今回は残念だけど一緒にはできないな』と(メールが届いた)。『ご一緒したいので、僕もご一緒できるように日々精進します』というメールさせていただいて、『また一緒に頑張ろうな』ということがあったので、すごく寂しい気持ちがとても大きい」と悲しみ、「またいつか、おすしを食べながら、いろんなことを教えていただきたい」と故人を偲んだ。
なお、公演は18日まで同所で上演される。