SKE48古畑奈和、卒業後は「何も決まっていない」 決断は「自分の感覚に身を任せた」

アイドルグループ「SKE48」の古畑奈和(25)が24日にソロシングル「ひかりさす」をリリースした。9月をもってSKE48を卒業する古畑の卒業楽曲となる今作は、「ゴスペラーズ」の黒沢薫氏がプロデュース。さまざまな楽曲を歌いこなすことができる古畑の強みを生かした珠玉の一曲は、どのようにして誕生したのか。古畑に単独インタビューを行い、卒業シングルに込めた思い、アイドル卒業について語ってもらった。

情熱的な赤色が印象的な衣装でインタビューに応じた古畑奈和【写真:ENCOUNT編集部】
情熱的な赤色が印象的な衣装でインタビューに応じた古畑奈和【写真:ENCOUNT編集部】

古畑奈和、卒業シングル「ひかりさす」発売記念インタビュー

 アイドルグループ「SKE48」の古畑奈和(25)が24日にソロシングル「ひかりさす」をリリースした。9月をもってSKE48を卒業する古畑の卒業楽曲となる今作は、「ゴスペラーズ」の黒沢薫氏がプロデュース。さまざまな楽曲を歌いこなすことができる古畑の強みを生かした珠玉の一曲は、どのようにして誕生したのか。古畑に単独インタビューを行い、卒業シングルに込めた思い、アイドル卒業について語ってもらった。(取材・構成=イシイヒデキ)

――あと1か月でSKE48卒業となります。現在の心境は。

「発表後も発表前と気持ちはあまり変わりがないです。ドキドキすることも、さよならなんだ……と寂しく思うこともなく、いい意味で普通に過ごせています」

――改めて、卒業を決めたきっかけ、理由を教えてください。

「直感で決めました。私はアイドルになることが夢で、SKE48に加入して夢をかなえることができたのですが、新たな夢を見つけるときに、幸せな空間にいても本当の夢を見つけられないのではないかと考えました。アイドルを辞めてから私がどんな道に進んでいくのか自分でも知りたいと思い、卒業することを決めました」

――卒業について、周りからアドバイスは。

「先輩からは、辞めるときは先のことを決めてから辞めた方がいいとアドバイスをいただくこともありましたが、私はそのやり方ではないほうが楽しめるタイプだと思ったので、何も決まっていない状態で、今だ! と。自分の感覚に身を任せましたね(笑)」

――先が決まってないことに不安は感じませんか。

「もちろん不安はありますが、逆にそれが楽しいというか、不安定さが楽しめるのも今の期間だけなので楽しんでいます」

――卒業を前にソロシングル「ひかりさす」がリリースされました。

「卒業曲を出せるメンバー、出せないメンバーがいる中で、こうしてリリースさせていただけたことを本当にうれしく思っています。最後はゴスペラーズの黒沢薫さんにプロデュースしていただきたいと思っていたので、その願いもかなえることができて幸せです」

――黒沢さんにプロデュースをお願いした理由とは。

「『AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』というイベントのファイナリストで結成されたユニット『Nona Diamonds(ノナダイヤモンズ)』でお仕事をさせていただき、黒沢さんが描くメッセージ性、曲調が好きで、ひとつひとつ真剣に取り組んでくださる姿に感銘して、プロデュースをお願いしました」

――シンガーとして黒沢さんからはどんな影響を受けましたか。

「黒沢さんは曲に対しての解釈が深くて、1フレーズ1フレーズを大事にする方で、感情表現のアドバイスもいただきましたし、私の個性を考えてくださり、歌に対する理解度の深さに驚きました。休むことも練習、喉を休めることも大切ということも教えてくださり、ガムシャラに頑張ることが正解ではないこともあるのだと学ばせていただきました。それから歌以外のお仕事でも休むことは大切だと感じています」

――卒業曲「ひかりさす」は、さまざまな曲調がミックスされていた点が印象的でした。

「優しいメロディーがあったと思ったら、激しくダークっぽいメロディー、セリフもある。いろんな音楽性を楽しめる楽曲で私も気に入っています」

――歌詞は黒沢さんとTikTokで話題の遠坂めぐさんの共作となりました。

「私の11年間のアイドル人生が詰まった歌詞になっています。アイドルとしてファンのみなさんと出会えたご縁をここで終わらせたくない。さよならではないということを伝えたいと、打ち合わせでリクエストして、こんなにすてきな歌詞に仕上げていただきました」

これまで赤色の衣装はあまりなかったという古畑、卒業シングルの衣装は「挑戦してみようと思い、この情熱的な赤にしました」【写真:ENCOUNT編集部】
これまで赤色の衣装はあまりなかったという古畑、卒業シングルの衣装は「挑戦してみようと思い、この情熱的な赤にしました」【写真:ENCOUNT編集部】

SKE48の後輩たちへの思い「卒業後も強くいたい、弱い姿を見せたくない」

――アイドル卒業後の自分の未来をどう思い描いていますか。

「自分に精一杯になりたいです。年齢も年齢なので、自分のことだけを考えて、自分のために活動することを楽しみたいと思っています」

――アイドルとしてやり残したことはありませんか。

「ないですね。11年間もアイドルとして活動したということは、すべてをやりきりたくて、ここまで活動してきたのだと思うので、アイドル人生には満足していますし、楽しめたと実感しています」

――SKE48の卒業生として、今後はどんな存在でありたいと思っていますか。

「後輩のみんなから見た私のイメージというのは、自分を持っている、メンタルが強そう。そういうところに憧れてくれている子が多いのだと思っています。なので、卒業後も強くいたい、弱い姿を見せたくないし、なんというか……、調子がいい先輩でいたいですね(笑)」

――最後にメッセージをお願いします。

「卒業シングルは、アイドル人生の11年間が詰まった曲になっているので、ファンのみなさんにはアイドル・古畑奈和を重ねて、思い出に浸っていただけたらうれしいです。私らしさってなんだろう? と悩むこと、自分の中で夢に向かう葛藤、みなさんにもきっとあると思うので、そういう時に勇気づけられたらいいなと思っています。しょげてしまった時は、このロックな曲調が蹴とばしてくれますし、締めには優しい気持ちになれますので、この曲を聞いてスカッとしてもらえたらうれしいです」

□古畑奈和(ふるはた・なお)1996年9月15日、愛知県出身。2011年にSKE48の5期生として加入し、19年リリースの25thシングル「FRUSTRATION」でセンターを務めた。22年5月31日に初のソロ写真集「感情の境界線」、8月24日にソロシングル「ひかりさす」をリリース。9月24日に名古屋ガイシホールでの卒業コンサートを控え、9月30日をもってSKE48を卒業する。趣味はひとり飲みで、最近はキッチンで自炊しながらのひとり飲みにハマっている。

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