「ママ垢ルール、めんどくさ」何げない投稿がまさかの炎上 ママ友との適切な距離感とは?

子育てアカウント、通称「ママ垢」内での個人的なルール「ママ垢ルール」がSNS上で話題となっている。充実した暮らしぶりなど、いわゆるキラキラした投稿について、「できないママにも配慮して」と投稿を制限するルールのことだが、「ママ垢ルール、めんどくさ」「嫌なら見なきゃいいのに」という声も。SNSが発達する以前から、ママ友同士の付き合いにはトラブルも尽きない。SNS時代の子育てやママ友との距離感について、認定子育てアドバイザーの長島ともこ氏に聞いた。

ママ垢内での個人的なルール(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ママ垢内での個人的なルール(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「できないママにも配慮して」とキラキラした投稿を制限するルール

 子育てアカウント、通称「ママ垢」内での個人的なルール「ママ垢ルール」がSNS上で話題となっている。充実した暮らしぶりなど、いわゆるキラキラした投稿について、「できないママにも配慮して」と投稿を制限するルールのことだが、「ママ垢ルール、めんどくさ」「嫌なら見なきゃいいのに」という声も。SNSが発達する以前から、ママ友同士の付き合いにはトラブルも尽きない。SNS時代の子育てやママ友との距離感について、認定子育てアドバイザーの長島ともこ氏に聞いた。

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「数名の方からご指摘を頂きましたがこの度は沢山の方に不快な思いをさせてしまい大変申し訳ありませんでした」「金輪際ママ垢にて筋トレツイをしません」

 今月23日、生後4か月の子のママ垢がツイッターに筋トレの様子を投稿したところ、他のママ垢から指摘があったとして謝罪とともに投稿を削除。一連の経緯が拡散されると、ネット上では「筋トレの投稿禁止って意味分からない」「筋トレのツイートしたら『マウントのようで不快』ってどこをどう切り取っても地獄」という批判的な声の一方、「私は『頑張りたいのに頑張れなくてキラキラしてるママを見るとドス黒い感情が湧き上がる』側の人間だったので、気持ちは分かる」と共感する声も上がり、一時「ママ垢ルール」がトレンド入りするなど大きな話題を呼んだ。

 SNS時代の子育てについて、長島氏は「核家族化が進みコロナ禍もあって、ママ同士の出会いや交流の場がSNSに移行してきています。育児の悩みを共有したり、情報交換ができたり、ときには非協力的な夫の愚痴で盛り上がってストレスを発散したりと、メリットが多い一方で、発信の仕方によってはちょっとしたことで誤解されたり、逆にいらぬストレスを感じてしまう場合もある」と分析。

 ママ同士のコミュニティーは、ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどSNSの特性ごとにも差があるといい「特にツイッターは匿名性が高いぶんデメリットも大きく、個人的に育児への活用はあまりおすすめしません。フェイスブックなど相手の素性が分かるもの、もっと言えばリアルのママ友との付き合いの方が生きた交流ができると思います」とアドバイスを送る。

「今の時代、SNSからも多くの有益な情報が手に入りますが、子育てには文字情報の知識よりも、子どもと過ごした経験値が大事。知識ばかりでも頭でっかちになってしまいます。SNSの利用を否定するつもりはありませんが、ずっとスマホの画面を見ているよりは子どもとお話したり、一緒に絵本を読んだりと、うまくバランスを取って付き合ってほしいと思います」

 子育てにおいてもSNSでの発信や情報収集が当たり前の時代だが、実生活とのバランスを取り、適切な距離感で活用することが大切なようだ。

次のページへ (2/2) 【写真】筋トレ投稿について謝罪した実際の投稿
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