じぇいそるが日本で広めたいポーカーの魅力「『おしゃれでカッコいいんだ』と伝えていけたら」

6月、サミーはポーカープレイヤーとして活躍するじぇいそるとのプロ契約締結を発表した。若くして海外に飛び出し、確かなポーカーの実力とともにこれまでマカオ、フィリピン、ラスベガスで活動している。最近ではYouTubeでの発信を精力的に行うじぇいそるに、日本におけるポーカーの現状、海外との違いなどについて聞いた。

日本企業とのプロ契約を結んだ理由を明かしたじぇいそる【写真:ENCOUNT編集部】
日本企業とのプロ契約を結んだ理由を明かしたじぇいそる【写真:ENCOUNT編集部】

サミーとプロ契約を締結「どちらかといえば僕からお願いした形」

 6月、サミーはポーカープレイヤーとして活躍するじぇいそるとのプロ契約締結を発表した。若くして海外に飛び出し、確かなポーカーの実力とともにこれまでマカオ、フィリピン、ラスベガスで活動している。最近ではYouTubeでの発信を精力的に行うじぇいそるに、日本におけるポーカーの現状、海外との違いなどについて聞いた。(取材・文=片村光博)

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 海外で長年、ポーカープレイヤーとして活躍してきた中、日本でプロ契約を締結したじぇいそる。キャリアの中で日本に帰ることを選ばず、今もラスベガス在住にもかかわらず、日本企業とのプロ契約を結んだ理由はどこにあるのか。

「YouTubeを始めて半年くらいの頃から将来のビジョンを考えていたとき、日本の大手企業と契約したいという目標がありました。実はサミーさんと契約する前から、ポーカーのサイトを運営する4社ほどからお話は頂いていたんです。ただ、日本の大手企業と契約するという目標に向けて動画作りを学びながらやってきて、ようやく相応の影響力が付いてきたタイミングで、どちらかといえば僕からサミーさんにお願いした形になります。

 今までずっと海外でやってきましたが、今は日本でこんなにもポーカーが流行っていて、僕のYouTubeも日本人向けに配信しています。日本国内でポーカーを広める活動をしたいと思ったのが一番ですね。あとはアメリカなどの会社のサイトもいろいろあるんですが、先駆者がたくさんいます。日本のポーカーはまだまだこれからですし、僕が先駆者になることもできる。その方が将来的に考えてもいいですし、誰もが知っている大企業のサミーさんと仕事ができることは夢のようなこと。それに、ずっと応援してくれている親も喜ぶと思ったというのもありますね」

 日本と海外でポーカーの浸透度が違うことは想像に難くない。多くの“先駆者”の中でもがくことではなく、故郷の日本で第一人者としてポーカーを広めることを選んだ。

「アメリカは単純にどこでもポーカーができますし、職業を聞かれて『ポーカープレイヤーだよ』と答えると『あ、そうなんだ』と普通の反応が返ってきます。でも、日本だとまだそこまではいっていませんね。何かのイメージが悪くなる要因って、人々が“知らない”ということだと思うんです。人間は知らないものを恐れますから。日本だとポーカーがまだ全然認知されていないと感じていますし、地元の三重県は田舎なので、『ポーカーをやっています』と言うと『怪しいことやってるんじゃないの?』みたいなイメージではありました。

 それでもここ2~3年はヨコサワくん(世界のヨコサワ)の影響だったり、僕もYouTubeをやっていたり、ポーカーが流行ってきて、少しずつ偏見がなくなってきているんです。もっとポーカーが知れ渡って、アメリカのようになれるようにしていけたらなと思いますね」

アメリカにないポジティブな日本のポーカーシーンについても口にする【写真:ENCOUNT編集部】
アメリカにないポジティブな日本のポーカーシーンについても口にする【写真:ENCOUNT編集部】

日本のポーカーは流行り始め YouTubeでのさらなる発信にも意欲

 日本ではポーカーが“流行り始め”の段階なのは間違いない。ただ、アメリカにないポジティブな特徴もあると感じているいう。

「日本は女性が多いですね。アメリカはお金がかかっていることもあるのか、カジノにいる人は“ガチ”の男性が多い。それと比べて、日本のポーカーは女性が多いのかなという印象です。いいことだと思いますし、新しい時代に入ったなっていう感覚です。日本だとポーカーは“スタイリッシュでおしゃれ”というイメージで、若い女性や大学生のやるゲームになってきました。一昔前は少しダークなイメージもありましたし、一気に雰囲気が変わった印象です」

 そうした現状をさらに前進させるべく、今は登録者7万人超のYouTubeチャンネル「じぇいそる」で、ポーカーに関する発信に取り組んでいる。YouTubeをスタートする前は「毎日同じようなリズムで生活して、ポーカーだけをやっていました」というが、今は視聴者への発信がメリハリとなり、新たな目標も生まれた。

「YouTubeを始めて、映像作りの面白さを感じましたし、喜んでくれる人もいる。ポーカーだけの人生では、喜んでもらえることがあまりなかったので、とてもうれしかったんです。だから、僕は動画で“魅せたい”という思いが強い。カッコいいポーカーをしているシーンや歓声が上がっているシーンなどをみんなに見せて、『結構スポーツみたいなところがあるんだ』『おしゃれでカッコいいんだ』と伝えていけたらなと思っています。

 たまに帰国はしますが、今も拠点はラスベガス。日本で会って何かをするということはなかなかできない以上、動画を通じて伝えていけたらいいなと思っています」

 発展途上の日本のポーカーシーンをポジティブにけん引するじぇいそる。ポーカー人気の向上とともに、その存在感は今後よりいっそう高まっていきそうだ。

□じぇいそる 1983年11月26日、三重県出身。ラスベガス在住のポーカープレイヤー。22歳でマカオへ旅立ち、以降15年間の間ポーカープレイヤーとして活動。また、2020年からはYoutuberとしてテキサスホールデムポーカーの情報を発信している。22年6月にサミーとプロ契約を締結した。

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