ヤフオクで100万で買ったジープを大改造 じゅんいちダビッドソンは希少車と2台持ち

お笑い芸人のじゅんいちダビッドソン(47)が、ユニークなカスタム車で話題を集めている。ヤフオクで買ったジープ・チェロキーを自ら整備してキャンプ仕様に“大改造”。100万円で購入し、エンジン回りの修理、オールペン(全塗装)、パーツ装着など、80万円以上をかけて、「70年代の西海岸風」に仕上げた。希少タイプの1965年式シボレー・シェベル・マリブSSの愛車を持つ中で、新たなお気に入りの1台がキャンプデビュー。そのこだわりカスタムとは。

じゅんいちダビッドソンはジープ・チェロキーをキャンプ仕様にカスタムした【写真:合同会社潤一提供】
じゅんいちダビッドソンはジープ・チェロキーをキャンプ仕様にカスタムした【写真:合同会社潤一提供】

全塗装やパーツ装着など80万円以上をかけて「70年代の西海岸風」に

 お笑い芸人のじゅんいちダビッドソン(47)が、ユニークなカスタム車で話題を集めている。ヤフオクで買ったジープ・チェロキーを自ら整備してキャンプ仕様に“大改造”。100万円で購入し、エンジン回りの修理、オールペン(全塗装)、パーツ装着など、80万円以上をかけて、「70年代の西海岸風」に仕上げた。希少タイプの1965年式シボレー・シェベル・マリブSSの愛車を持つ中で、新たなお気に入りの1台がキャンプデビュー。そのこだわりカスタムとは。(取材・文=吉原知也)

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 まず、6年前に500万円で買ったマリブSSを、エンジンや足回りなど300万円以上かけて修理を繰り返しながら乗っています。このマリブSSの経験が、チェロキーのカスタムに生きているんです。マリブSSは当時、「絶好調ですよ」と言われて500万円で買ったのに、壊れまくるわけで(笑)。なので、僕の考えとしては、フレームさえしっかりしていれば、安く買ったうえで、お金をかけてエンジンから仕上げ直した方が結果的には安く済む、そう思ったんです。それで、ヤフオクで買っちゃおうと。東京・町田にある「HARDEE’S(ハーディーズ)」という車屋さんに相談したらめちゃくちゃ協力的にやっていただいて、約50万円でエンジンを修理して、そこからカスタムを始めました。その様子はYouTubeチャンネルのコンテンツとして配信しています。

 カスタムのテーマは、70年代の西海岸風。僕の感覚ではゴリゴリのオフロード車より、キャンプは行くけど街乗りもできる、そんな感じがいいなと思っていたんです。以前、パジェロミニに乗っていて気付いたのですが、僕がキャンプやアウトドアで活動する範囲は、意外とそんなにえげつない林道を走るわけではなく、四駆モードに切り替えて走れば、行けない道はないのかなと。リフトアップしてオフロード機能を強化する必要はない。そうなると、見た目ベースで選べるという考えになりました。

 色は、ミントグリーンにしました。最初は世田谷ベースカラーみたいなのもいいなと思っていたのですが、カラーのバリエーションを見る中で、嫁が「あえてこれにしてみれば」と薦めてくれて、それで決まりました。嫁が選んだ形ですね。パステル調だけど“つやなし”なので、バランスが取れていると思います。

じゅんいちダビッドソンは妻が選んだカラーに塗り替えた【写真:合同会社潤一提供】
じゅんいちダビッドソンは妻が選んだカラーに塗り替えた【写真:合同会社潤一提供】

トランクは自らDIY 「実はまだ95%で、もう少しで完成になります」

 こだわりですか? ウッドステアリング、ムーンディスクのホイール、シートカバーはセミオーダーで…。全部イメージ通りにうまくいったと思っています。ミントグリーンとホイールの相性はばっちり。ハンドルはちょっと古びた感じにしたくて、DIYを施したトランクとシートカバーを含めて全体的にウッドテイストの統一感を持たせています。実はまだ付けていないのですが、最後にステップが付きます。ウッド加工にしてもう準備しているので、あとは取り付けに行くだけ。実はまだ95%で、もう少しで完成になります。

 YouTubeで初キャンプ、車中泊を紹介しましたが、キャンプに行って実感したことがあるんです。街乗りを意識してカスタムしていたのですが、意外と森の中で、ミントグリーンの色がすごく合うんですよ。西海岸と言いながら、偶然なんですけど、山の中が似合う雰囲気になっていると思います。坂道でも四駆モードで全然登れますし、走破能力は今のところ問題ないです。高速の中央道で談合坂SAの手前の長い坂道を走る時にも、チェロキーはパワーとスピードが落ちないところがいいです。

 ジープって、使い勝手がいい車ですよね。キャンプもばっちりだし、家族でも乗れるし、生活用途と言うか、街乗りでも毎日気分よく運転できます。僕がガレージ付きの広い家に住んでいれば2台置けるのですが、マリブSS愛車との2台持ちでこのままいくのかは、正直なところ分かりません。

 あと、マリブSSよりいいところがあって、レギュラーガソリンということです(笑)。マリブSSはリッター3.6キロでハイオクなので。チェロキーはチェロキーで、リッター6キロなのでそんなに燃費はよくはないんですけどね(笑)。でも、僕がチェロキーに乗ると知ったら、「燃費悪いですよ」と言ってくる人がいるのですが、「何と比べてます? 僕はリッター3.6キロのマリブに乗っているんですよ」とツッコミを入れちゃいます(笑)。まあ、今現在の物価高・ガソリン高を受けて、家計としてはちょっと痛いんですけどね。

□じゅんいちダビッドソン、1975年2月4日、兵庫県尼崎市生まれ。97年にデビューし、サッカー元日本代表・本田圭佑の“ものまねネタ”で知られ、「R-1ぐらんぷり2015」で優勝。キャンプ・アウトドア分野でも活躍を見せる。YouTubeチャンネル「ちゃんねるダビッドソン Channel Davidson」を運営。個人事務所「合同会社潤一」代表を務めている。

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