阿部寛、主演映画で初ドラムに挑戦で感慨「人生何度でも挑戦できる」

俳優の阿部寛が26日、都内で行われた映画「異動辞令は音楽隊!」の初日舞台あいさつに登壇した。阿部は「試写会で知らないうちに涙が出たのは初めて」と明かし、作品にこめた思いを熱弁した。

イベントに出席した阿部寛【写真:ENCOUNT編集部】
イベントに出席した阿部寛【写真:ENCOUNT編集部】

映画「異動辞令は音楽隊!」初日舞台あいさつに登壇

 俳優の阿部寛が26日、都内で行われた映画「異動辞令は音楽隊!」の初日舞台あいさつに登壇した。阿部は「試写会で知らないうちに涙が出たのは初めて」と明かし、作品にこめた思いを熱弁した。

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 第44回日本アカデミー賞で最優秀作品賞など数々の賞に輝いた「ミッドナイトスワン」を手がけた内田英治監督によるオリジナル脚本で、コンプライアンスを問われるこの時代に、犯人検挙には手段を選ばない警部補・成瀬司の行き過ぎた捜査の結果、最前線の刑事から広報課内の“音楽隊”への異動辞令という青天の霹靂(へきれき)から始まる。わき目もふらずに一心不乱に働いてきたミドル・エイジの奮闘と生き様を、その警察音楽隊のメンバーにイメージを重ね合わせ生まれたヒューマンドラマ。

 ドラムに初挑戦した阿部は「内田さんが音楽映画初めて。内田監督が挑むので、一緒に挑めたらと思ってお受けしました」とオファーがあった当時を回顧。撮影を通じて音楽が好きになったことを明かし、「撮影が終わったときに(ドラムセットを)買おうかなと思ったけど、家に置けないし、音出せないし……悩んでいます」と告白した。

 イベントでは好きな場面を1人ずつ挙げていくことに。音楽隊の後輩を演じた高杉真宙は阿部演じる成瀬が初めて音楽隊に合流したシーンを挙げ、「背が高いし、近づいたときに緊張感があった」と打ち明けた。すると阿部は「僕もあのシーン好き」とにっこり。「後輩キャラが反抗してくるのがすごい好きなんですよ。『若いのによく来てくれた!』みたいな」と高杉と同じく音楽隊の後輩を演じた清野菜名を温かい目で見つめていた。

 締めのあいさつのためにマイクを握った阿部は「試写会で自分が知らないうちに涙が出たのは初めて。なんで俺は感動しているんだろうと(思った)」と話し、「僕の役が変わった瞬間に感動したんですね。人生、何度でも挑戦できる。ステージを変えても生きていける。それは僕らの年齢の人だけではなく若い人もみんなそうだと思う。生きづらい人にもヒントがあると思う」と熱弁し、作品をPRしていた。

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