AAA與真司郎がavex若手社員に熱血エール 仕事に必要なのは「正直に間違ったと言えること」
「AAA」の與真司郎が25日、東京・港区のavex本社で開催された若手社員向けの座談会に出席。自身初の著書を発売したばかりの與が、20代前半の社員たちにポジティブなメンタルの保ち方や、エンタメ企業における働き方のアドバイスなどを送った。
初の著書「すべての生き方は正解で不正解」の出版記念座談会に登場した
「AAA」の與真司郎が25日、東京・港区のavex本社で開催された若手社員向けの座談会に出席。自身初の著書を発売したばかりの與が、20代前半の社員たちにポジティブなメンタルの保ち方や、エンタメ企業における働き方のアドバイスなどを送った。
座談会は24日に初の著書「すべての生き方は正解で不正解」(講談社)を発売したことを記念して行われたもので、入社3年目までのavex若手社員や、これからエンタメ企業で働くことを目指す若者たちに向けて自らの経験などを語った。座談会の後には取材にも対応。自身の思いを語った。
2016年に米・ロサンゼルスへ留学し、現在もLA在住の與。著書では留学・移住をきっかけにネガティブだった自身に起きた考え方や価値観の変化を中心に執筆。メンタルヘルスをメインにポジティブに生きていくメソッドを記している。
座談会を終えた與は「トークショーはよくやるけど、所属している会社でマインドの話やビジネスの話をするのは不思議でしょうがない」と話し、「昔の自分の葛藤した時代を思い出しながらいろいろしゃべることができました」と手応えを口にした。
中学校を卒業後、オーディションの合格し上京。05年に男女混合パフォーマンスグループ「AAA」のメンバーとして16歳でデビューしたが、それからしばらくは「文句ばっかり言って、他のメンバーと自分を比べてネガティブになっていた」と告白。さらに当時のことを「毎日スタッフさんに電話して『辞めたい』と言っていました」と回想し、「辞めても解決しないのに、どこかで『真司郎は必要だ』と言ってほしかった」と赤裸々に打ち明けた。一方で、「今はもう“自分らしく”。自己肯定感ありまくりです」と吹っ切れた笑顔も見せた。
與は自身が変化した大きなきっかけの1つに米・ロサンゼルスへの留学を挙げ、「日本だけで人生を終わらせたくない。自分を変えたかった」と人気絶頂期に渡米を決断した理由を説明。アメリカに、“人と比べる”文化がないことに衝撃を受けたという。
「アメリカって、自分のトラウマや悩んでいることを素直に話せる環境でもあるんですよ。『話したい』っていうこともあるんですけど。話を聞いてくれる環境があって、みんなは基本ジャッジをしない。そこで僕はすごく大きく変わりました」
アメリカでの体験をもとに、メンタルヘルスに興味を持ったという與。「日本の芸能界ではメンタルヘルスというか、“弱い人間”を出すことがあまり理解されていないカルチャーがある。自分がどこまで広げることができるかはわからないですけど、これで救われる人がいるのであれば本当にうれしいですね」と、著書が芸能界にも好影響を与えることを願った。
渡米したことで気づいたことはまだある。「自分ってすごい恵まれているなって。仕事をしながらでも海外に住めて。あっちでも友だちができていろんな人に出会えて……。こんなにすばらしい人生ってないなって」。周囲に感謝しながらも、「その分、自分で動いた自信がある。そこの自己肯定感が上がっていったんだと思います。自分に自信がついてきた」と胸を張る。
自己肯定感を上げるためには「自分で努力をしていかないといけない」とも話す。
「周りからは『すごく自信あるでしょ』と言われてきたけど、実際はなかった。『メンバーと自分を比べている』ということを絶対に言いたくなかったんですよね。でも今は自分のマイナスな部分を言えるようになったし、それで共感してくれる人がいたらいい。共感してくれない人がいても仕方ない。感覚と考えが違う人なんだと思うようになりました」
座談会では、出席した若手社員やエンタメ業界を目指す学生たちからの質問や悩みにも回答。1人1人の言葉に聞き入り、「仕事ができるかどうかは正直に間違ったと言えること」「1人でも生きていけると思っていたけど、それは絶対に違う」「辞めることは誰にでもできるけど続ける先に見えるものもある」と自身の経験を踏まえて優しく語りかけた。
20代前半の参加者たちと交流を終えた與は「自分で動かないと何も変わらないんですよね。意外とみんな、行動していないんですよ。行動力の塊人間の僕からすると、みんな動いていなさすぎ! 人の文句ばかり言わずにぜひ行動してほしい。勇気は必要ですが、一歩踏み出してみるのがすごく重要。何回も失敗して立ち上がって、自己肯定感を上げてほしいです」と熱いメッセージを送っていた。