DISH//北村匠海、EBiDAN卒業「先で待っててやるよ!」 超特急、M!LKら15グループ出演

若手アーティスト集団・EBiDANに所属する「超特急」や「DISH//」「M!LK」らがライブイベント「EBiDAN THE LIVE 2022~EBiDAN AWARDS~」を21日、22日に東京ガーデンシアターで開催した。

EBiDANを卒業したDISH//【写真:笹森健一、米山三郎、小坂茂雄】
EBiDANを卒業したDISH//【写真:笹森健一、米山三郎、小坂茂雄】

EBiDAN「みんなで、もっと売れようぜ!」

 若手アーティスト集団・EBiDANに所属する「超特急」や「DISH//」「M!LK」らがライブイベント「EBiDAN THE LIVE 2022~EBiDAN AWARDS~」を21日、22日に東京ガーデンシアターで開催した。

 コロナ禍のため昨年、一昨年は見送りとなったために、今回が実に3年ぶりの開催。オープニングアクトを含めて史上最多の15グループが出演し、恒例のシャッフルユニットも4組登場し2日間を盛り上げた。

 開演時刻になると出演グループが順にステージに現れる。「超特急」タカシの「Let’s get started!」という朗々たる歌声で開幕。3年前にエビライで初披露された「New day! New wave!」を総勢68人で歌い上げた。

 同公演でEBiDANを卒業する「DISH//」。コメントを求められると、橘柊生は「今後とも何かあったらよろしくお願いします」とあいさつし、泉大智は「EBiDANに入ったのは中2のとき。最後なんで悔いが残らないようにライブできたらなと思います」と意気込んだ。矢部昌暉が「思う存分楽しんでやっていこうかなと思いますので、ぜひ皆さんも楽しんでいってください!」と明るく振る舞えば、北村匠海は「僕が12歳のときにEBiDANは始まったんで、人生のピッタリ半分をEBiDANで過ごしてきました」と思いを明かした。同期である超特急メンバーと一緒に舞台のチラシ配りから始まった下積み時代の思い出を語り、「EBiDANを超特急や力強い後輩たちに託し、ルーツであるEBiDANに背中を押してもらう形で、これからDISH//として新しい歴史を作っていこうと決断しました。何もかも全部出し切るんで、楽しんでもらえればなと思います」と改めて、“ラストステージ”へ前に思いを語った。

 エビライ本番は、10人組ダンス&ボーカルグループ「BUDDiiS」が、楽曲制作から振り付けまでをメンバー自ら手掛けることで確立した独自のスタイルを、待望の初出演ながらに、しっかりアピール。次に「原因は自分にある。」が得意のピアノロックで魅せる。2日目には、9月より放送開始する「仮面ライダーギーツ」のメインキャストに抜てきされて、長期撮影のため現在グループ活動を制限中の杢代和人もサプライズ登場する場面もあった。

 続いて、ブラジルでライブを成功させた「ONE N’ONLY」のターン。コロナ禍を逆手に取ったSNSを通じての活動で全世界にファンを獲得し、TikTokフォロワー数は日本人アーティスト第1位の450万人を超える彼らは、例えるなら“黒と白”または“陰と陽”と評せる対照的な魅力を2日間で叩きつけた。一転、アコースティックギアーの音色で場内の空気をガラリと変えたのが「さくらしめじ」。百人一首をモチーフに書き下ろされた曲は“今は離れても未来できっと共に歩ける”というメッセージが読み取れる。ある意味、道を違えても互いに歩み続ける友へのエールとも捉えられる曲を「先輩に届きますように」と歌った。

 ステージはガラリと変わり、ここで毎年恒例“エビライ”でしか見られないファン待望のシャッフル企画。「SUPER★DRAGON」のシャッフルユニット“GIRA GIRA★DRAGON”のメンバーが発表され、スパドラの人気曲「Untouchable MAX」のイントロが鳴ると、客席は一気に沸騰する。松村和哉役の吉澤要人(原因は自分にある。)が「前ら盛り上がってるか」と煽れば会場は一気にヒートアップした」。「超特急」のシャッフルユニット“超快適”は本家のカラースーツをまとって、メンバーのなりきる。ボーカルのタカシ役を務めるMORRIEは全英詞の「Dance Dance Dancing!」を涼やかな歌声で軽々と歌いこなした。

「M!LK」のシャッフルユニット“HOT M!LK”が「恋がはじまる」をパフォーマンス。吉田仁人役のKEVIN(BUDDiiS)を筆頭に“君が好きだ”のユニゾンでオーディエンスをノックアウトした。「DISH//」のシャッフルユニット“MASH↑↑”による「サイショの恋~モテたくて~」のパフォーマンスも。ギターを抱える北村匠海役のTETTA(ONE N’ ONLY)と矢部昌暉役の小泉光咲(原因は自分にある。)を挟んで、橘柊生役の曽野舜太(M!LK)と泉大智役の伊藤壮吾(SUPER★DRAGON)が並び、「みんな、飛べ!」という曽野の号令から、ひたすらジャンプを繰り出す4人に場内は熱狂。間奏でラップを決め、じゃれ合う伊藤と曽野に客席はどよめきまくる。最後に髪型を整えるポーズまで、ダンスロックバンド時代のDISH//を完璧になぞるパフォーマンスで“完コピ”し、最後はTETTAが「DISH//先輩! EBiDAN12年間お疲れさまでした! シャッフルができてうれしいです!」と敬意を表して、場内から大きな拍手を浴びた。

9人体制でパフォーマンスした超特急【写真:笹森健一、米山三郎、小坂茂雄】
9人体制でパフォーマンスした超特急【写真:笹森健一、米山三郎、小坂茂雄】

 シャッフル企画を終えたステージに登場したのはSUPER★DRAGON。“踊れるミクスチャー”をコンセプトにしている彼らは爽やかさの勝る夏色な新曲群を惜しみなく投入して、新たなイメージを他グループのファンにも提示してみせた。次にステージを飾ったのは、アイドルの王道をまい進する「M!LK」。オリコンウィークリーランキングで初の1位を獲得した最新曲「奇跡が空に恋を響かせた」も堂々と歌い上げた。

 ここから12年前の始動時より、EBiDANを引っ張ってきたツートップが登場。「超特急」はコミカルナンバーからシリアス楽曲をチョイスし攻め立てる。DISH//と2グループでバス移動していたエピソードや、音楽ではなく舞台をしていた時代まで懐古。楽曲「Burn!」では、新メンバー4人を加えてバッテンダンスで沸き返る。落ちサビでは「EBiDANの未来に、DISH//の未来に向かって、思い切り(ボーカル)2人を煽ってください!」というユーキに応え、凄まじい勢いでくるくると回されるペンライトの光を前に、タカシとシューヤが互いに目を見交わしながら歌った。

 最後は、「DISH//」が現れる。初っ端から張り裂けんばかりに壮大な空気感を生み出していく。北村匠海は超特急が披露した初期曲に「俺たちの青春ですげぇグッときちゃった。12年の思い出を全部吐き出して、今の僕たちをあなたに届けられたらなと思ってラストライブやってます。どうか最後まで楽しんでください。あいさつ代わりに」と、橘柊生のピアノが静かに奏でたのは「猫」。しんみりとしたなか北村が口を開き「中1の夏休みを全部削って舞台稽古して、でも、出るのは頭の5分だけ。青春を全て捧げたのが、このEBiDANでした。今日はみんながみんなバトンを渡し合っていて、すげぇいいな、こんな集団ほかにないなって思いました。俺たちは卒業しちゃうけど、今度は僕らもみんなと一緒にEBiDANを見守っていくし、俺らもいつまでも奴らの刺激になるようなバンドとしての活躍をして、いつまでも“DISH//すげぇな”って言わせたいし、絶対に負けたくない」と決意表明、「みんなとEBiDANらしく、変顔でバイバイできたらいいな」といい楽曲「変顔でバイバイ!!」をドロップした。

 全グループの出番が終わると、メインアクト9組が再びステージに。「超特急」タクヤは「DISH//が卒業したとたん、EBiDANグループみんなで、もっと売れようぜ! 売れてDISH//たちに“やめなきゃよかった”って思わせようぜ!」と全グループに呼びかける場面も。北村は最後の最後に「僕は改めて超特急を誇りに思ったし、後輩たちがホントに力強くて感激してました。EBiDAN 全体曲の演奏は、これから(さくら)しめじちゃんに任せます。M!LKとSUPER★DRAGONはお互い刺激し合って、すごいグループになってください。みんなにもっと大きくなってほしいし、コレよりもっとすごい景色見せてくれると思うから、僕らはもっとその先で待っててやるよ! 12年間、ありがとうございました」と気持ちを述べた。

 総勢68人で「Believe Yourself」を歌い上げ2日間のイベントに終止符を打った。

次のページへ (2/2) 【写真】卒業の「DISH//」や初登場「BUDDiiS」らのパフォーマンスの様子
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