【競争の番人】大手通販サイトの“ランキング不正”疑惑に白熊は… 小勝負・桃園の行方に視聴者注目

フジテレビ系月9ドラマ「競争の番人」(毎週月曜、午後9時~)の第7話が22日に放送された。同作は坂口健太郎が演じる天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉と、杏が演じる実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓が、公正取引委員会・第六審査、通称“ダイロク”の職員として、不正を働く企業の隠された事実をあぶり出していく“凸凹バディのエンタメ・ミステリー”。原作は4月期月9ドラマ「元彼の遺言状」(宝島社)の原作者・新川帆立による「競争の番人」(講談社)。

初めて1人で調査案件を担当することになった白熊(杏)【写真:ENCOUNT編集部】
初めて1人で調査案件を担当することになった白熊(杏)【写真:ENCOUNT編集部】

小勝負&桃園の出番の少なさに視聴者「みな鎌倉に出かけているのね」

 フジテレビ系月9ドラマ「競争の番人」(毎週月曜、午後9時~)の第7話が22日に放送された。同作は坂口健太郎が演じる天才で理屈っぽくひねくれ者の小勝負勉と、杏が演じる実直で感情のままに行動する元刑事の白熊楓が、公正取引委員会・第六審査、通称“ダイロク”の職員として、不正を働く企業の隠された事実をあぶり出していく“凸凹バディのエンタメ・ミステリー”。原作は4月期月9ドラマ「元彼の遺言状」(宝島社)の原作者・新川帆立による「競争の番人」(講談社)。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 初めて1人で調査案件を担当することになった白熊(杏)。風見(大倉孝二)から、小勝負(坂口健太郎)が「白熊さんにはまだ早い」と話していたと聞き、見返してやろうと意気込む。

 調査案件は大手通販サイト「三ツ星マーケット」の自社オリジナルブランド「アンカレント」の再販売価格維持。再販売価格維持とはメーカーやブランドが販売店に対して指定した価格で売るように圧力をかけることだ。販売店は自社で値段がつけられないため、競争が阻害されてしまう。

「三ツ星マーケット」社長の山辺純次(姜暢雄)かブランド事業部長でデザイナーの黒崎美佐子(雛形あきこ)の指示だとにらんだ風間と白熊は、ネット通販会社を回って証拠集めを行う。すると、各社に美佐子の名前で値引きを禁止するメールが届いていたことが判明。ある会社を訪問した帰り、白熊はデザイナーの館山留美(夏子)に声をかけられる。自身が手がけるブランドの販売不振に悩んでいる留美は、「三ツ星マーケット」の不正が暴かれれば、自分の製品を客に選んでもらえずはずだと訴える。

 証拠を集め、「三ツ星マーケット」への立ち入り検査の許可を取り付けた白熊。美佐子はメールの差し出しなどを認め、山辺も調査に協力的な姿勢を見せる。2人が反省する姿勢を見た白熊は途中で調査を切り上げ、期日までの書類提出を求める。しかし、小勝負は白熊に「また調査対象に肩入れしちゃったらしいじゃないですか」とチクリ。「表面的なものにとらわれてはいけない」と忠告する。

 後日、白熊のもとを再び留美が訪ねてくる。「三ツ星マーケット」は人気商品ランキングを操作している可能性があると訴える留美だが、風見はデジタル分野の案件は公取でもほとんど前例がなく、競合ブランドの証言だけでは動けないと話す。白熊は証拠を見つけるために動き始めるが、同時に留美が販売不振をきっかけにブランドを終了し、退職したことを知る。責任を痛感し、落ち込んだ白熊を、風見は「白熊さんは白熊さんらしく頑張ればいい」と励ます。

 調査を続ける白熊は美佐子のもとへ向かい、個性的なデザインで人気を博していた「アンカレント」が、最近はビジネスに重きを置いたデザインに変わっているのではないかと問いかけ、「三ツ星マーケット」のオリジナルブランドになることを選んだ理由を聞く。すると美佐子は「ブランドを広めるためだ」と答える。

 そのころ、「三ツ星マーケット」からダイロクに「これ以上調査を続ければ、事実無根の調査で被害を被ったとして国家賠償訴訟を起こす」という文章が届く。風見は手を引くように話すが、白熊は引き下がらない。美佐子の行動から手がかりを探ろうと後をつけていると、美佐子が以前の「アンカレント」の服に愛着を持っている様子がわかる。

 地道にブツ読みを続けた白熊は、「アンカレント」より明らかに売れているにも関わらず、ランキングで負けているブランドがあることを突きとめる。さらに、DFTの紺野(石川萌香)が、サイト上の低評価コメントが非表示になっていることを解析。低評価のコメントは、ある時を境に「アンカレント」が大衆向けのデザインになったことを嘆く内容だった。

 白熊は美佐子を呼び出して聴取を行うことに。自身のブランドを広めたい美佐子の気持ちを山辺が利用したことや、低評価のコメント内容、ランキングの不正操作でほかのブランドが潰れたことを聞かされた美佐子は、「噂は聞いたことがある」と不正を認め、山辺がITシステムを発注している企業なら知っているはずだと打ち明ける。

 白熊が無事に1人で案件を解決し、物語は半年後へ。以前から小勝負がなぜ公取に入ったのかを疑問に思っていた緑川(大西礼芳)は、とある資料を手に小勝負のもとに向かう。「ラクター建設」と書かれた資料には、ダイロクの審査長・本庄(寺島しのぶ)の名前が。小勝負は渡された資料に目を落としながら、複雑な表情を浮かべる。

 第7話では、元刑事の白熊が1人での調査案件を通じて、徐々に公取でのやりがいをつかんでいく……という経緯が描かれた。また、最終章に向けて、小勝負の過去にまつわる情報も明らかに。今回は白熊と風見が中心になって物語が進行し、坂口演じる小勝負、小池栄子演じる桃園の出番はセーブ気味。2人の“不在”に、現在放送中のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を想起する視聴者も。「鎌倉でロケしてたんかなくらい出番がなかったな……」「政子殿と泰時殿がフジにおる……」「みな鎌倉に出かけているのね」といった声が寄せられていた。

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